小樽芸術村所蔵作品を新たにラインナップオンラインデジタル絵画サービス「ArtTechView」新プラン「日本画縦型プラン」の提供開始について
株式会社NTT ArtTechnology(代表取締役社長:国枝 学、以下 「NTT ArtTechnology」)は、2025年4月10日よりオンラインデジタル絵画サービス「ArtTechView」の配信作品に、小樽芸術村が所蔵する浮世絵師8名による58作品を新たに加えるとともに、「日本画縦型プラン」の提供を開始いたします。

「日本画縦型プラン」の実例と作品の一例
左:歌川廣重 東海道五十三對 京
中央:東洲斎写楽 市川鰕蔵の竹村定之進
右:歌川廣重 名所江戸百景 亀戸梅屋舗
公益財団法人似鳥文化財団(小樽芸術村)所蔵/画像提供
1. 背景と目的
NTT ArtTechnologyは2021年10月に「ArtTechView日本画プラン」の提供を開始し、葛飾北斎「冨嶽三十六景」(山梨県立博物館所蔵・全47図)、歌川廣重「東海道五拾三次」(大阪浮世絵美術館所蔵・全56図)をご鑑賞いただいてまいりました。2022年12月には、日本画プランに加え、西洋絵画プランを導入し、オルセー美術館所蔵作品(全49作品)を提供してまいりました。
そしてこのたび、従来よりご要望をいただいておりました「日本画縦型プラン」の提供を開始し、公益財団法人似鳥文化財団(以下「似鳥文化財団」)が運営する小樽芸術村所蔵の浮世絵全58作品をお届けいたします。喜多川歌麿の美人画、東洲斎写楽の役者絵、歌川廣重の名所絵など、素晴らしいコレクションを身近な環境でお楽しみいただけます。
※「ArtTechView」について
「ArtTechView」は額装された4Kモニターに高精細デジタル作品データを、ネットワークを通じて配信するサービスです。配信する作品データは原画の絵筆のタッチや微細な凹凸、素材の立体感まで忠実に再現されています。身近なさまざまな空間の中で本格的な作品鑑賞を可能にするサービスです。
配信される作品データはいずれも株式会社アルステクネ※(代表取締役社長:久保田巖、以下「アルステクネ」)の特許技術「三次元質感画像処理技術(DTIP)」により高精細にデジタル化されており、このデータを用いて制作された複製画は所蔵元からの認定を受けています。
※株式会社アルステクネ: https://www.arstechne.co.jp/
2. 小樽芸術村について
小樽芸術村は、大正から昭和にかけて建設された5棟の歴史的建造物を活用した4つのミュージアムで構成されています。北海道に生まれ育てられた株式会社ニトリが、社会貢献活動の一環として2016年に開設しました。2020年からは、似鳥文化財団が運営を担っています。

似鳥美術館には横山大観や上村松園などの日本画、藤田嗣治や岸田劉生らによる洋画、高村光雲とその弟子たちの彫刻、ルイス・C・ティファニーのステンドグラスなど、数多くの美術作品を収蔵公開しています。
2025年には5つ目のミュージアムとして浮世絵美術館の開館が予定されています。
3. 小樽芸術村とNTT ArtTechnologyの取り組み
NTT ArtTechnologyは似鳥文化財団からの依頼を受け、2021年より小樽芸術村所蔵作品の高精細デジタル化を行っております。パートナーであるアルステクネと協力し、同社の特許技術を用いて、これまでに140点の作品の高精細デジタル化を実施してまいりました。デジタル化された高精細デジタル作品データは、原画が持つ特徴を忠実に再現しており、この作品データを用いて制作された高精細複製画は、小樽芸術村以外の場所での展示や販売などに活用されています。
このたび、似鳥文化財団から、「ArtTechView」における高精細デジタル作品データの配信をご許可いただきました。これにより、多くの皆さまに小樽芸術村のコレクションを広くご鑑賞いただける機会を提供できる運びとなりました。
4. 「日本画縦型プラン」の概要
I. 配信作品
喜多川歌麿、東洲斎写楽、歌川廣重をはじめとする小樽芸術村所蔵の8名の浮世絵師による 58作品を配信いたします。
作品一覧は別紙の通りです。

「ArtTechView」画面の一部
歌川廣重 名所江戸百景 上野清水堂不忍ノ池
公益財団法人似鳥文化財団(小樽芸術村)所蔵/画像提供
Ⅱ. 料金プラン
サービスプランと料金の詳細は下記表の通りです。
モバイル方式

枚数カスタマイズ(モバイル方式・5年買取のみ)

有線方式

※価格はすべて税込です。
※最低利用期間内の解約・プランの変更につきましては、ホームページ内利用規約をご確認ください。
5. 提供開始日
2025年4月10日(木)
6. お申し込み・お問い合わせ先
詳細はNTT ArtTechnology営業担当者にお問い合わせください。
※報道発表資料に記載している情報は、発表日時点のものです。
(参考)
「ニューノーマル」時代の新しい文化体験 葛飾北斎、歌川廣重の名作を高精細大容量デジタル画像で配信するサービス 「ArtTechView」の開始について
https://www.ntt-arttechnology.com/news/20211011nttarttechnology.pdf
フランス、オルセー美術館公認の高精細デジタル作品を身近な環境で鑑賞 オンラインデジタル絵画サービス「ArtTechView」 「西洋絵画プラン」の開始と「日本画プラン」料金の変更
https://www.ntt-arttechnology.com/news/20221201release.pdf
メタバース企画展「小樽芸術村デジタルアーカイブ 迫力の浮世絵展」を開催 ~メタバース上の大迫力空間で風景画・美人画を、おばけ屋敷空間で妖怪画を体感!~
https://www.ntt-arttechnology.com/news/release20240425.pdf
オンラインデジタル絵画サービス「ArtTechView」の 新プランの提供開始について
https://www.ntt-arttechnology.com/news/release20240919.pdf
別紙:「日本画縦型プラン」配信作品一覧

作者 |
題名 |
---|---|
鈴木春信 |
行末を |
鈴木春信 |
寄日恋 |
喜多川歌麿 |
婦女人相十品 煙管の煙を吹く女 |
喜多川歌麿 |
姿見七人化粧 びん直し |
喜多川歌麿 |
青楼仁和嘉女藝者之部 浅妻舟 扇売 哥枕 |
喜多川歌麿 |
当時三美人 |
喜多川歌麿 |
富本豊ひな |
喜多川歌麿 |
六玉川 野路の玉川 |
喜多川歌麿 |
美人五面相 衿を持つ女 |
喜多川歌麿 |
山姥と金太郎 頬ずり |
喜多川歌麿 |
婦人相学十躰 かねつけ |
喜多川歌麿 |
青楼十二時 続 寅ノ刻 |
喜多川歌麿 |
逢身八契 お半長右ェ門の楽顔 |
喜多川歌麿 |
千話鏡月の村雲 油屋お染 小かい久松 |
喜多川歌麿 |
当世恋歌八契 お七と吉三郎 |
喜多川歌麿 |
山姥と金太郎 乳呑み |
喜多川歌麿 |
高島おひさ |
喜多川歌麿 |
江⼾町壱丁目 玉屋内若梅 むめの いろか |
喜多川歌麿 |
当時全盛美⼈揃 鶴屋内 篠原 |
喜多川歌麿 |
丁子屋内 雛鶴 つる次 つるの |
喜多川歌麿 |
⻘楼七⼩町 扇屋内 瀧川 男なみ 女なみ |
喜多川歌麿 |
高名美⼈六家撰 扇屋花扇 |
喜多川歌麿 |
高名美⼈六家撰 朝日屋後家 |
喜多川歌麿 |
五⼈美⼈愛敬競 芝住之江 |
喜多川歌麿 |
五⼈美⼈愛敬競 松葉屋喜瀬川 |
喜多川歌麿 |
名所腰掛八景 団扇 |
喜多川歌麿 |
玉屋内 賤歌 |
喜多川歌麿 |
松葉屋内 染之助 |
喜多川歌麿 |
太夫花⾒⽴ 桜 江⼾町一丁目 松葉屋内 瀬川 たけの ささの |
喜多川歌麿 |
⻘楼遊君合鏡 松葉屋内 粧ひ 代々春 |
喜多川歌麿 |
⻘楼美⼈名花合せ 丁子屋内 から琴 |
歌川国芳 |
東海道五十三對 日本橋 |
歌川国貞(三代豊国) |
東海道五十三對 島田の驛 大井川 |
歌川廣重 |
東海道五十三對 金谷 |
歌川国芳 |
東海道五十三對 石部 |
歌川廣重 |
東海道五十三對 京 |
歌川国政 |
五世松本幸四郎の団三郎 |
歌川国芳 |
荷宝蔵壁のむだ書 |
歌川廣重 |
名所江戸百景 山下町日比谷外さくら田 |
歌川廣重 |
名所江戸百景 亀戸梅屋舗 |
歌川廣重 |
名所江戸百景 吾妻橋金龍山遠望 |
歌川廣重 |
名所江戸百景 大はしあたけの夕立 |
歌川廣重 |
名所江戸百景 真間の紅葉手古那の社継はし |
歌川廣重 |
名所江戸百景 浅草金龍山 |
歌川廣重 |
名所江戸百景 上野清水堂不忍ノ池 |
歌川廣重 |
名所江戸百景 亀戸天神境内 |
歌川廣重 |
名所江戸百景 猿わか町よるの景 |
歌川廣重 |
名所江戸百景 京橋竹がし |
東洲斎写楽 |
三代目沢村宗十郎の大岸蔵人 |
東洲斎写楽 |
初代市川男女蔵の奴一平 |
東洲斎写楽 |
四代目岩井半四郎の重の井 |
東洲斎写楽 |
市川鰕蔵の竹村定之進 |
東洲斎写楽 |
二代目坂東三津五郎の石井源蔵 |
東洲斎写楽 |
三代目坂田半五郎の藤川水右衛門 |
東洲斎写楽 |
二代目嵐龍蔵の金かし石部の金吉 |
東洲斎写楽 |
二代目小佐川常世の一平姉おさん |
東洲斎写楽 |
三代目坂東彦三郎の鷺坂佐内 |
栄松斎長喜 |
口紅 |
(小樽芸術村所蔵)
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