若年層のマンガへの関心が低下傾向か?最新調査で判明、読書と創作の男女差も

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近日、2,000人の日本人(男性901人、女性1,099人)を対象に行った調査で、マンガ読者の間に明確な男女差があることが明らかになりました。この結果は、マンガ業界のプロフェッショナルを対象にした追加調査(148人:男性73人、女性75人)でも裏付けられています。さらに注目すべきは、日本の若年層でマンガを読む関心が低下している兆候が見られる点で、これはYouTubeやTikTokといったデジタルコンテンツの台頭が影響している可能性があります。

調査から得られた最も興味深い知見は以下の通りです:

  • 現在マンガに最も関心がある人は、小学生時代にマンガにであった人々です。

  • マンガの黄金期に育った40代・50代が最も多くマンガを読み、60代以上は中立的、若年層は関心が低い傾向にあります。

  • 男性はアクションや大人向けのマンガを好み、女性はロマンスやドラマをテーマにしたマンガを好む傾向があります。

  • 全体として、男性は紙のマンガを、女性はデジタル形式を好みます。

  • マンガ読者は日本のオリジナルコンテンツを重視し、海外のマンガや日本のマンガの他形式への適応には関心が低いです。

  • マンガは依然として非常に人気ですが、業界で働きたいと考える人はごくわずかです。

以下に詳述する結果は、読者と業界関係者の双方で顕著な男女差を示しています。業界内では、男性は編集者や出版社の役割を担う傾向があり、女性はマンガアシスタントやイラストレーターとして働くことが多いです。コミュニケーションの好みにも違いがあり、両性ともチャットやメールよりも直接対話を重視しますが、男性は対面会議を、女性はデジタルプラットフォームを好みます。

調査方法
日本人のマンガに対する意識を探るため、2025年2月にFreeasyプラットフォームを用いて全国規模の2つの調査を実施しました。最初の調査では、2,000人(男性901人、女性1,099人)の読書習慣と好みを収集しました。続いて、マンガ制作に関心があるか経験のある148人(男性73人、女性75人)を対象に詳細な視点を探りました。これらの調査は、現代日本におけるマンガの位置づけを包括的に捉えたものです。


スクリーニング調査 - 2,000人の回答者


Q1 マンガを読みますか?

回答によると、定期的にマンガを読む人は4分の1未満です。たまに読む人もほぼ同程度です。約17~18%が「ほとんど読まない」、約37%が「全く読まない」と回答します。マンガへの関心は中程度です。積極的な読者と無関心な層に分かれていることが示唆されます。全体として、マンガへの興味は限定的ながら存在する傾向が見られます。

男女別では、定期的に読む割合は男女とも約24%です。たまに読む割合も約22%でほぼ同じです。「ほとんど読まない」は男性約18%、女性約16.5%で若干の差があります。「全く読まない」は女性約38%、男性約35%で女性がやや高いです。男女のマンガへの関心は基本的に似ていますが、女性は全く読まない傾向がわずかに強く、男性は少し読む傾向がやや高いといえます。全体として、男女間の比率はほぼ同等です。関心が低いレベルでのみわずかな差異が見られます。

Q2 どのくらいの頻度でマンガを読みますか?

マンガを読む頻度は幅広く、最も多いのは週に数回(26.03%)です。約5人に1人(18.43%)が毎日読みます。月に数回(22.78%)や年に数回(21.27%)も多く、数年に1回は11.48%です。全体的に、ほとんどの人がマンガに触れており、頻度にばらつきがあることがわかります。

男女別に見ると、女性の約20.2%が毎日読むのに対し、男性は約16.3%で、女性の方が毎日読む傾向が強いです。週に数回は男性が約28.7%、女性が約23.7%で、男性の方がやや高いです。月に数回は男性が22.5%、女性が23.0%でほぼ同等です。年に数回は男性が約22.5%、女性が約20.2%で、男性が上回ります。数年に1回は女性が約12.8%、男性が約10.0%で、女性の方が多いです。男女ともにマンガへの関与は似ていますが、女性は毎日の読書、男性は週に数回の読書傾向がやや強いことが示されます。全体として、男女間の差は小さいものの、読書習慣には微妙な違いが見られます。

Q3 どの方法でマンガを読むのが好きですか?

マンガを読む方法は、紙の本が最も好まれ(42.22%)、次にデジタルが続き(35.44%)、そして紙の本もデジタルも両方利用しているのが22.34%です。全体として、紙媒体が好まれる傾向にあり、両方を併用する人は比較的少ないです。これらの結果は、各オプションにバランスがありつつも明確な選好が存在することを示します。

男女別では、男性の約48%が紙の本を好むのに対し、デジタルは約30%です。女性は約40%がデジタルを好み、紙の本は約38%で、デジタル志向が強いです。両方を使う割合は男女とも約22%で同等です。男性は紙を好み、女性はデジタルを好むことが見られます。性別が読書方法の選好に影響を与えていることがわかります。

Q4 好きなマンガのジャンルは何ですか?

マンガのジャンルでは、アクション・アドベンチャーが約56%で最も支持されており、大人向けの心理・スリラーも約42%で人気です。他に恋愛、日常、異世界、コメディ、ホラー、スポーツが17~32%で好まれています。これらの傾向は、マンガの多様なストーリーテリングとテーマの好みを反映しています。

男女別では、男性の約65%がアクション・アドベンチャーを好むのに対し、女性は約48%です。恋愛ドラマは女性約47%、男性約12%と差が大きくなっています。青年マンガ(心理・スリラー)は男性約51%、女性約33%で、男性がダークなテーマに惹かれています。日常系は女性約42%、男性10%未満で乖離しています。異世界マンガは男女とも約28~30%で同等です。コメディは女性約28%、男性約23%で女性がやや上です。スポーツは男性約26%、女性約9%と差があります。その他は男性がやや高く、男女間の好みの違いが際立っています。

Q5 初めてマンガを読んだのはいつですか?

回答では、約57.5%が小学生の時に初めてマンガに触れ、約24.9%が小学校入学前です。中学生で約7.0%、高校生で約1.7%、大人は約9.0%です。全体として、マンガは幼少期、特に小学校時代に広く紹介される傾向を示しています。

男女別では、男性の約54.8%が小学生、約27.9%が入学前で、女性より早い傾向です。女性は約59.6%が小学生、約22.4%が入学前で、小学校時代に集中しています。中学生は男性約7.1%、女性約6.9%で同等です。高校生は男性約1.3%、女性約2.0%で女性がやや高くなっています。大人は男性約8.9%、女性約9.1%で近いです。男女ともに幼少期にマンガに出会いますが、男性は入学前、女性は小学生時期に多いことが示唆されています。性別による差は微妙ですが、女性は小学校時代、男性はそれより早い傾向が浮き彫りになっています。


-以下、148人の回答者による追加調査 

Q1 あなたはマンガ業界にて、どのような役割で働いている、または今後働きたいと思っていますか?(最も該当するものを1つ選んでください)

回答では、漫画家と漫画イラストレーターが各約22.3%で最も人気です。漫画アシスタント(18.2%)や出版社(17.6%)も注目されており、編集者(10.1%)やその他(9.5%)は低いです。全体として、創作とサポート・管理の役割にバランスの取れた関心が示されています。漫画業界内で多様な職務への志向があることを反映しています。

男女別では、漫画家は男性約23.3%、女性約21.3%でほぼ同等です。アシスタントとイラストレーターは女性が約22.7%と約28.0%で好むのに対し、男性は約13.7%と約16.4%です。編集者と出版社は男性が約13.7%と約20.6%、女性が約6.7%と約14.7%で男性寄りです。「その他」は男性約12.3%、女性約6.7%です。女性はアシスタントやイラストレーター、男性は編集・出版・その他に傾く傾向が示唆されています。性別による選好の違いが明確に表れています。

Q2 あなたがマンガ業界で働く、または働きたいと思う主な動機は何ですか?

回答では、マンガ業界で働く動機は経済的安定とキャリア成長(約31.1%)が最も高く、次に物語・アートへの情熱(約29.7%)です。ポップカルチャーへの関心が約23.7%、交流機会が約12.8%、「その他」が約2.7%です。芸術的情熱と実利的志向がほぼ均等に存在することを示しています。

男女別では、物語・アートへの情熱は男性約30.1%、女性約29.3%で同等です。経済的安定とキャリア成長も男性約31.5%、女性約30.7%で近いです。ポップカルチャーは男性約24.7%、女性約22.7%で男性がやや高くなっています。交流機会は女性約13.3%、男性約12.3%で女性がわずかに上です。「その他」は女性約4.0%、男性約1.4%です。男性は文化的熱意、女性は交流やその他にやや傾きますが、全体として動機は似通っており、差はわずかです。

Q3 マンガ関連の仕事でよく使うデジタルツールは何ですか?

全体の回答から見てみると、マンガ関連の仕事で最も多く使用されているデジタルツールは、PDFファイル(40.5%)、Google ドキュメント(37.2%)、Word文書(37.2%)であり、文章作成系ツールの使用度が高いことが分かります。マンガ制作に関わる人にとってPDFは特に身近なようですが、PDF GuruのようなPDF編集サービスは、マンガ原稿の修正や管理に役立つ強力な味方です。たとえばPDF編集ツールを使って脚本やレイアウトを直接PDF形式で調整したり、ワークフローを効率化したり、注釈ツールを使って共同作業やデザインのマークアップをしたりすることが可能です。また、Adobe Photoshop(20.3%)、Canva(19.6%)、Clip Studio Paint(18.9%)といったクリエイティブツールも多く使用され、「その他」のカテゴリーは最も低い使用率(5.4%)となっています。マンガ業界においては、文章とイラストの両方に対応した多様なデジタルツールが、広く活用されていることが回答結果から見て取れます。

男女別の回答を見てみると、男性は文章系ツールを女性よりやや高い割合で使用しており、Googleドキュメントは約39.7%、PDFファイルは約43.8%、Word文書は約42.5%を利用しているのに対し、女性はそれぞれ約34.7%、37.3%、32.0%となっています。一方、クリエイティブツールに関しては、女性がより強い好みを示しており、Clip Studio PaintとAdobe Photoshopは女性が共に約25.3%使用しているのに対し、男性はそれぞれ約12.3%と15.1%に留まっています。Canvaの使用率は男女でほぼ同等で、男性が約20.5%、女性が約18.7%です。また、「その他」のカテゴリは男性が約6.8%、女性が約4.0%と、男性の方がわずかに高い傾向です。男女ともマンガ関連の仕事でデジタルツールを利用しているものの、男性は文章作成系のツールに、女性はイラスト制作系のツールにより重点を置いていることが見られます。これらの結果から、マンガ業界におけるデジタルツール使用には、性別ごとの傾向が存在することを明らかです。

年齢別のマンガ読書傾向

西洋では、日本にいる人の誰もがマンガを読むというイメージが一般的ですが、今回のデータによると、回答者の3分の1以上がマンガを読んでいないことが分かりました。この結果に興味を持ち、非読者の年齢分布を分析しました。もしかすると高齢層がマンガにあまり関心を持たないのではないかと考えたのです。その結果、非常に興味深い年齢別の傾向が見えてきました。

年齢分布の絶対数の比較

回答者の絶対数を確認した時点で、年齢層ごとに明確な違いが見られました。より公平な比較を行うため、各年齢層のデータをパーセンテージでも表にしました。

年齢分布のパーセンテージ比較

このデータから、いくつかの明確なパターンが浮かび上がります:

60歳以上の層はマンガを読むことに対して中立的で、50%が読むのを好み、50%が好まないようです。

  • 40代と50代の年齢層は明らかにマンガを読むのが好きです。

  • 30代の人々は再び中立的な傾向に戻るようです。

  • 20代はマンガを読むことへの関心が低いように見えます。

10代のグループについては、15~19歳の範囲でのみ調査できたためデータが限られており、回答数もかなり少なかったです。


解釈
マンガは日本で1960年代後半から1970年代にかけて主流となりました。つまり、現在60代の人々は「少し遅れて生まれた」世代で、マンガと共に育った親世代がいませんでした。70代以上の人々もまた、マンガが主流となる前に育ちました。そのため、60歳以上の層は後になってマンガに親しむようになり、60代以上の年齢層ではマンガを好む人と好まない人がほぼ半々(50/50)に分かれていることが分かります。

50代と40代の人々は、マンガの「黄金時代」に育ち、その影響が今でも明らかで、この2つの年齢層が今日でもマンガを読むのを強く好んでいることが見て取れます。


30代のグループからは明確な変化が見られ、ここではインターネットやプレイステーションなどが普及した時代に育った人々を扱っており、マンガの人気に明らかな低下傾向があります。


20代のカテゴリーではこの低下がさらに顕著で、TikTok、YouTube、Instagramなどに多くの時間を費やしていることが原因かもしれません。

主な調査結果

2025年の調査は、マンガ文化が世代間および男女間の違いによって変革期にあることを示しています。1980年代のマンガブームに育った40代と50代は最も熱心な支持者で、50%以上が定期的に読んでいますが、20代では関心が低下し、30%未満に落ち込んでおり、TikTokやYouTubeに惹かれている可能性があります。60歳以上は半々に分かれ、後からマンガに親しんだことを反映しています。性別による好みの違いも明確で、男性はアクション重視の青年マンガ(65%)と紙媒体(48%)を好み、女性はロマンス中心の少女マンガ(47%)とデジタル読書(40%)を支持します。初期の接触が重要で、読者の57%が小学生時代にマンガを始め、習慣が定着しています。しかし、回答者の60%以上がマンガを読むと答えたものの、定期的に読むと回答したのは約23%にとどまりました。この結果から、『マンガはどこにでもある』というイメージとは裏腹に、実際には読者の定着率が大きく低下していることがわかります。

業界志望者はわずか8%で、読者の紙媒体支持(42%)に対しデジタル創作(39.9%)を好みます。仕事の少なさと締め切りに30%が悩みつつ、情熱(29.7%)と現実的動機(31.1%)が拮抗しています。青年マンガが人気(31.8%)で、男性41.1%、女性22.7%、女性は少女マンガ(20%)や軽いテーマを好みます。女性はイラスト(28%)、男性は編集(13.7%)に集中しています。PDF(40.5%)やPhotoshop(20.3%)が主流で、メンターシップ(31.1%)とリソース(33.1%)がキャリアを支えています。また、リアルタイムでの仕事が活発で、男性は対面(25.6%)、女性はオンライン動画(24%)を好みます。4コママンガを好む傾向は薄く(全体の9%が好きと回答)、男性は10.2%、女性は8.2%でした。海外マンガや適応作は9%が興味を示すのみで、26.6%が敬遠しています。これらの傾向は、デジタル競争下で若者を維持し、伝統と革新のバランスがマンガの課題であることを示し、未来にはデジタルアクセスの強化と早期関与が鍵と示唆します。

結論

日本でのマンガの持続的魅力は、岐路に立っていると言えるのではないでしょうか。40代・50代がその人気を支える中、若い世代はデジタルの代替物に魅了されマンガから離れつつあります。男性のアクション志向と女性のロマンス傾向が続くも、読者は減少し、定期的に読むのは23%のみです。早期接触が鍵ですが、業界は仕事への不安が情熱を上回り、人材確保に苦戦しています。プロのデジタル創作が進む中、読者の紙への忠誠と衝突します。マンガが繁栄するには、デジタル形式を受け入れ、小学生読者をターゲットに文化の持続を確保する必要があります。2025年のこの現状は適応を求め、マンガの次の世代は若者の再獲得にかかっています。

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1枚目の画像: AXP Photography https://www.pexels.com/photo/bookshelves-with-japanese-books-18848524/

2枚目の画像: Steve Nagata https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=22859247

【調査概要】================================

1-1. 調査期間

2025年02月10日 ~ 2025年02月20日

1-2. 調査機関(調査主体)調査機関:

調査委託先:https://freeasy24.research-plus.net/

自社調査

1-3. 調査対象

調査対象は全国の2,000人。そのうち148人を抽出して詳細な調査を実施。

1-4. 有効回答数

2000

1-5. 調査方法(集計方法、算出方法)

スクリーニング調査

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上場
未上場
資本金
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設立
2019年03月