海外AI投資プラットフォームのActelligentが日本に進出、資金調達も実施

「私たちActelligent(アクティリジェント)は、日本での事業拡大を楽しみにしており、東京が国際金融都市として再び発展していくことのお役に立てればと期待しています。」

ACTELLIGENT株式会社

2024年10月23日 19時21分

ACTELLIGENT株式会社は、2018年に設立された世界のファンド・マネジメント業界の民主化を目指すAI投資プラットフォームです。当社はシンガポールの金融管理局（MAS）からCapital Markets Licenceを取得しており、今年5月には日本へ拡大し、組織再編を経て日本法人がグローバルな親会社となりました。これまでに、イギリス、シンガポール、香港をはじめとする各国政府から多大な支援を受けており、これらの地域には当社の拠点もあります。日本では、東京都からも支援を受けています。

Actelligentは人々の金融における判断をサポートし、新たな投資機会を開放するためにデザインされた総合的なサービスを提供しています。当社のAIを使ったソリューションは、どのように投資を管理し、データを分析し、そして市場を理解するかを大きく変えていきます。AIと金融の高度な専門性を融合させることで、お客様のニーズに合わせた先進的な戦略をカスタマイズして実現しています。一般的なヘッジファンドは最低投資額が大きく、限られたわずかな富裕層にしかアクセスできませんでしたが当社は従来より幅広い層にアクセスできるように、最低投資額を遥かに低く設定したフラッグシップファンドを運用しています。さらに、顧客の投資対象のテーマや地域の好み、リスク許容度に基づいたカスタマイズ可能なAI投資ポートフォリオを提供します。最後に重要な点として、当社は、高所得者層だけでなく一般の投資家も利用できるAIによるマーケットインサイトやアナリティクスを展開しています。当社の使命は資産運用業界を民主化し、より多くの人々が今日の「人間+AIの世界でインテリジェントに行動する」ことを可能にすることです。

当社の日本における活動としては、当初2020年に東京都から連絡を受け、「Invest Tokyo」プログラムに参加する15の外国金融企業のうちの1社として選出されました。同年に広がった新型コロナウイルス感染症の影響により、日本への事業拡大時期が遅れてしまったものの、2023年の秋ごろから再進出を開始し、東京都の支援に加え、日本の金融機関の協力を得て、国内のたくさんの有望なパートナーや投資家との協議を開始することができました。直近では、日本事業を中核とするため、本社を東京に移しました。さらに、Spiral Capitalから当社にとって日本国内初のベンチャーキャピタル投資となる資金調達を行いました。

Spiral Capital様からのメッセージ：

この度はActelligentに国内初のベンチャーキャピタルとして出資させていただいた事を大変嬉しく思います。今後益々資産が貯蓄から、株式のみならず幅広いアセットクラスへの投資に流れる中、当社のAIソリューションが実現する高い柔軟性・カスタマイズ性・説明力に対するニーズは非常に高いものと考えます。これまでの研究開発や投資における深い知見を兼ね備える当社は日本及びグローバルのファンド運用業界の民主化に大きく貢献する事を期待しております。Spiral Capitalとして、国内の事業拡大に向けて伴走出来る事を大変楽しみにしております。

Actelligentの創業者兼CEOのシャーメイン・ロウからのメッセージ：

日本は賃金や物価のインフレとコーポレートガバナンス改革が同時に進行している興味深い転換期にあります。政府のNISA改革や世代交代により、国民全体が貯蓄をさまざまな資産クラスに投資することを後押しされています。私たちのようなマルチ・ストラテジー投資プラットフォームとして、今こそ日本に参入する絶好の機会だと考えています。

私たちのAIへの取り組みはイギリスから始まり、これまでイギリス政府およびスコットランド政府の支援を受けられたことに大変感謝しています。また、エディンバラ大学、シカゴ大学、香港科技大学との共同研究からも多くの恩恵を受けてきました。日本に拠点を設立した後は、さらなる国境を越えた研究開発を推進していきたいと考えています。

AIは今や私たちの日常生活においてますます重要な存在となっており、当社が資産運用の世界にさらに多くのテクノロジーを取り入れようとする中で、お客様が私たちの提供するサービスを十分に理解し、安心して利用できるようすることが重要です。そのため、AI説明可能性ツールと、お客様がポートフォリオの保有状況やリスク分析を随時確認できるオンラインポータルを開発しました。

私自身、ファンドマネジャーとしてのキャリアを通じて多くの日本の上場企業に投資してきました。日本の株式市場は奥深く、魅力的な企業が数多く存在します。この度、日本に拠点を設けるにあたり、さらなる発見と、日本の資産運用業界への貢献ができることを楽しみにしています。