ルスツリゾートテックと加森観光による持続可能なリゾート開発の新たなビジョン

未来志向のリゾート開発:環境と地域社会の共生を目指して

ルスツリゾートテックと加森観光の新たな取り組み

ルスツリゾートテック株式会社(以下、RRT)は、環境と地域社会の共生を目指す未来志向のリゾート開発を推進する新たなアプローチとして加森観光株式会社(以下、加森観光)が運営するルスツリゾートと提携し、持続可能なリゾート開発の新たなビジネスモデルとなるプロジェクトを発表しました。

このプロジェクトは、一般的な開発投資案件ではなく、今まで加森観光が単独で開発を進めてきたルスツリゾートに外部の企業の参画を認め、共に地域経済の活性化、環境保全、地域住民の生活向上を図りながら持続可能な開発を進めていく「共創」を目的とした新しい取り組みです。

持続可能な開発モデルの構築

2024年4月に設立されたRRTは、本格的に事業を開始しました。RRTは、共同設立者であるCEOの加森久丈(兼、加森観光代表取締役)、COOの岩永朝陽、CFOの平戸慎太郎を中心に、最新テクノロジーを活用しながら、環境や地域社会に配慮した未来型リゾート開発の実現を目指した事業展開を目指しています。

また、この度RRTはルスツリゾートの開発候補地の一部の開発案件運用とそして管理に関連する事業において加森観光と独占契約という形で事業提携を結ぶ流れとなりました。

加森観光とその地域を管理する地方自治体と密接な関係を保持し、適正かつ円滑な事業を推進してまいります。

RRTと加森観光が掲げるビジョン

RRTと加森観光は、「環境、観光、健康、教育、そして経済」という5つの柱を地域創生の新たなるビジネスモデルの軸として掲げ、ルスツリゾートを基盤とした周辺地域との「共生」と地域経済の活性化、環境保全、地域住民の生活を向上させる持続可能な開発を進めていく「共創」に従事し、私たちは、この取り組みを通じて、日本のスキー産業や観光業が健全に発展し、地域社会に真の利益をもたらす道筋を築くことを目指しています。

日本のスキーリゾートが直面する課題

日本の観光産業は急速に発展し、特にスキーリゾート産業は観光の一つの大きな中核として世界中から注目を集めています。しかし、その一方で、急激な海外資本の流入と急速なリゾート開発が進行する中で、過去の失敗を繰り返す懸念が高まっています。

かつて日本のスキー産業が黄金期を迎えた際、人気スキーリゾート地では高級リゾートマンションが次々と建設され、一時的に活気に満ちた都市が形成されました。しかし、バブル崩壊後の市場縮小に伴い、多くの高級リゾート地が利用されなくなり、一部はスラム化する事態に至りました。

現在、インバウンド観光ブームで再び脚光を浴びるに至った日本国内のスキーリゾートにも海外資本の流入が急速に進んでおり、一見、とても華やかで活気に満ち溢れているように見えますが、海外からの大規模な投資が進む一方で、その経済的利益が地域に還元されることなく、外資に吸い上げられてしまう状況が続いています。このため、地域社会の発展が停滞し、地元の経済循環が不健全なものになりつつあります。このような現状は、将来的に地方創生を促進するどころか、空洞化を加速させる危険性があると考えています。特に以下の問題が深刻化しています。

  1. 地元住民の生活圏の圧迫

    高級リゾート開発により地価が急騰し、地元住民の生活が圧迫され、定住が困難になる。

  2. 経済的利益の海外流出

    投資による一時的な経済活性化の裏で、収益の大半が海外へ流れ、地域社会への還元が極めて少ない。

  3. 環境負荷の増大と水資源の枯渇

    無秩序な開発による森林伐採や地下水資源の過剰利用が進行し、地域の持続可能性が脅かされている。

RRTと加森観光の取り組み:持続可能な地域開発の実現

これらの問題に対して、私たちRRTと加森観光は、単なるリゾート開発にとどまらず、地域とリゾートが共に発展できる持続可能なビジネスハブ化を目指しています。そのための中心的な要素が、インキュベーションラボの設立です。このラボは、地域の資源を活用したイノベーションを促進し、地元企業や新たな事業が成長できる環境を提供します。

ルスツリゾートのビジネスハブ化は、地域経済の健全な循環を促すため、地域の企業や住民が直接的に利益を享受できる仕組み作りを進めます。具体的には、地域の資源や技術を活用した新しいビジネスモデルの創出を支援し、外資に依存しない、地元発の経済活動を加速させます。

RRTと加森観光が考える新たなビジネスモデル

私たちの目指す開発モデルは、地域社会との共生を前提にしたものです。例えば、リゾート開発においては、地域住民が安定して暮らせるための居住環境の整備や、地元企業が競争力を持てるようなインフラの整備を進めます。また、環境保護にも配慮し、持続可能な開発手法を採用することで、自然資源を守りながら、地域経済の成長を促進します。

特に地下水の利用や自然環境の保護に関しては、ガバナンスおよび規則の整備や管理の強化を図り、乱開発を防ぐための取り組みを進めています。これにより、将来的には地域の資源が枯渇することなく、持続的な発展が可能となる仕組みを作り上げていきます。

1.プライベート・ガバナンス(民間行政)の導入

  • 持続可能性に関する基準を設定し、認証制度を設ける事で開発に関与する企業に対し条件を満たすことを求める。

  • 企業ごとの参加費を設け、開発収益を地元に還元する仕組みを確立。

2.地元経済の活性化と雇用創出

  • 地元住民を積極的に雇用し、リゾート運営への参加機会を拡大。

  • 海外資本に依存しない経済モデルを確立し、利益を地域社会に循環させる。

3.環境負荷の軽減と水資源の保全

  • 水資源の保全を目的とした規制を設け、過剰な地下水利用を抑制。

  • 北海道特有の積雪を新たなる水資源として再活用。

  • 地熱エネルギーなどの再生可能エネルギーを活用し、リゾート運営の環境負荷を低減。

今後の展望

「北海道から世界へ」

RRTと加森観光は、この新たなビジネスモデルを通じて、北海道のリゾート開発が持続可能であり続けるための指標となることを目指します。また、本取り組みが日本国内外における観光地開発の新たな標準モデルとなり、持続可能な観光の実現に貢献することを期待しています。

さらに、RRTと加森観光は地方自治体と連携し、新たな地域開発の枠組みを構築していきます。地域の未来を共に創造することで、観光地としての価値を高め、世界中の人々が長期的に訪れたくなる持続可能なリゾート都市を実現します。

この取り組みを通じ、ルスツリゾートが単なる観光地ではなく、環境・経済・地域社会が調和する先進的なモデルケースとして、国際的にも注目を集める存在となることを目指します。

RRT CEO兼加森観光代表取締役、加森久丈のコメント

「未来を見据えた地域開発のプラットフォーム」

この取り組みは、10年以上にわたる想いと2年の構想を経て、1年かけて準備を進めてまいりました。私たちは、ルスツリゾートをビジネスハブとして、また地域活性化のためのプラットフォームとして機能させることを目指しています。この取り組みは、単なるリゾート開発にとどまらず、地域の未来を共に創り上げるパートナーシップの形成を意味します。企業や地域住民、そして投資家が一体となって、新たな価値を生み出し、持続可能な成長を実現するための基盤を築いていくことが、私たちの最も重要な使命です。

私たちの取り組みが、地域の未来に向けた新たな道を切り開くと信じています。そして、このビジョンを実現することで、日本のスキー産業や観光業が今後も健全な発展を遂げるための道筋を作り、地域社会に真の利益をもたらすことを目指しています。

お問い合わせ

ルスツリゾートテック株式会社 

広報担当:佐藤

公式ウェブサイト: https://rusutsu-resort-tech.co.jp/

(ウェブサイト内、問い合わせフォームよりお問い合わせください)

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会社概要

URL
https://rusutsu-resort-tech.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都渋谷区渋谷1-8-5 グローリア宮益坂102
電話番号
-
代表者名
平戸慎太郎
上場
未上場
資本金
-
設立
2024年04月