Shiseido Union(資生堂労働組合)の組合員向けに発達特性に合わせた子育てについてのセミナーを発達専門の小児科医 西村佑美が実施しました
発達特性は多かれ少なかれ誰にでもあるものであり、発達特性を活かす子育てを学ぶことは、働きながら子育てに奮闘する従業員のメンタルヘルス向上につながる。
2025年6月20日(金)・7月2日(水)の2日間に渡り、Shiseido Union(資生堂労働組合)研究所支部の組合員向けに一般社団法人 日本小児発達子育て支援協会 代表 西村佑美が【「普通じゃない」が強みになる!特性に合わせた子育て方法を学ぶセミナー】を実施しました。

今回のセミナーでは、発達特性の程度や診断に関係なく、やめさせたい行為を怒ることよりも肯定的な注目や褒めることで、子どもの良いところを伸ばす子育てができることを説明しました。発達特性は多かれ少なかれ誰にでもあるので、知っておけば応用が利く研究に基づく具体的な内容を提供しました。
発達特性がある子を育てる方、子どもの強みを伸ばしていきたい方、子育てに自信が持てない方などが参加。多くの関心が寄せられました。
「自分の子は少し発達特性があるかも?と悩んでいましたが、悪いことではなく強みにもなるということを教えていただき、前向きな気持ちになれました」
「個性が異なる兄弟の育児に苦戦していましたが、それぞれに向き合って伴走していきたいと思いました」
「褒め不足だったと痛感しました。どうして言うことを聞いてくれないんだろうという思いばかりが先行してしまっていましたが、まずは自分の行動を省みてみます」
「子どもはいませんが、一緒に働いている方が育児がんばっていることが理解できた」
といった感想をいただいています。
子育ての悩みを軽減すれば従業員のメンタルヘルスの向上につながる

文部科学省が2022年(令和4年)に実施した調査によると、公立小中学校の通常学級に在籍する児童生徒の約12.2%が、学習面や行動面で特別な支援を必要とする可能性があると報告されています。支援学級や特別支援学校に通うお子さんを含めると、その割合はさらに高まると考えられます。
特に、近年では共働きが増えていることもあり、子育ての悩みを抱えながらも仕事も忙しく、心が休まる時間がないと感じている親御さんも増えています。
弊協会では、企業や組合が育児や発達特性に悩む方向けのセミナーを実施することが従業員のメンタルヘルスの向上につながると考えており、今後もこのような活動を積極的に取り組んでまいります。
また、子どもがいない方であっても、発達特性がある子を育てる方へのサポートがしやすくなったり、発達特性がある同僚に対する理解が深まったりという効果に期待できます。
従業員向けの発達特性の理解につながるセミナーをご希望される方は、弊協会へお気軽にご連絡ください。
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