『美容師のリアル収入&働き方シリーズ』の連載開始 公認会計士監修のもと、第一回目は働き方による“収入の格差”を独自分析
年収720万のフリーランス vs 600万の正社員、生涯手取りは3,420万円差で「正社員が有利」を徹底解説 収入・各種税金・社会保障などの役立つ情報で、美容師の“納得感のある働き方”を支援

株式会社P.C.Cが運営する美容室情報サイト「Best Salon Report (ベストサロンレポート)」は、美容師が“納得感のある働き方”を選択できるよう支援するため、公認会計士監修による新企画『美容師のリアル収入&働き方シリーズ』をスタートしました。
第1回目は「フリーランスと正社員の年収格差」をテーマに、生涯収入をシミュレーションしました。その結果、一見高収入なフリーランス(年収約720万円)も、老後の年金受取額や社会保障の差を考慮すると、最終的な生涯手取り額では正社員(年収約600万円)が圧倒的に有利という逆説的な真実が明らかになりました。
連載記事URL:https://www.bestsalonreport.jp/press/108703/
美容師の働き方が多様化
ここ数年、美容師の働き方は大きく変化しています。
正社員としてサロンに所属するだけでなく、シェアサロンを利用した独立、他サロンの一部を借りて働く面貸し、歩合制で働く業務委託など、フリーランスとしての働き方を選ぶ美容師が増えています。
一方で、「フリーランスは稼げる」「自由に働ける」といったイメージだけが先行し、消費税や確定申告、社会保険制度といった仕組みを十分に理解しないまま独立してしまうケースも少なくありません。
新企画『美容師のリアル収入&働き方シリーズ』を始動
こうした背景を受けて、ベストサロンレポート編集部では、美容師が“納得感のある働き方”を選択できるよう支援するため、『美容師のリアル収入&働き方シリーズ』を新たに立ち上げました。
本シリーズは、美容師の働き方・収入・各種税金・社会保障などに関するリアルな情報を、専門家監修のもとで提供する企画となっております。
第1弾のテーマは「生涯年収」
シリーズ第1弾は、「フリーランスと正社員の年収格差」をテーマに、公認会計士の仲田峻氏監修のもと、生涯収入のシミュレーションを実施しました。
調査では、年収や社会保険料・税金・年金受給額などをもとに、フリーランス美容師と正社員美容師の生涯収入額を試算しました。
一見、フリーランスは「収入が高い」「自由に働ける」といった魅力がありますが、老後の年金受取額や社会保障の差を考慮すると、最終的な生涯手取り額では圧倒的に正社員が有利という結果になりました。



■フリーランス
20歳で専門学校を卒業後、21歳で正社員美容師に。その後、28歳で独立し、60歳まで個人事業主。支給額面は月60万円、年収ベースで720万円。
■正社員
20歳で専門学校を卒業後、21歳で正社員美容師に。その後、60歳まで正社員として勤務。支給額面は月50万円、年収ベースで600万円。
シミュレーション内容

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フリーランス |
正社員 |
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正社員期間 |
21~27歳 |
21~60歳 |
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フリーランス期間 |
28~60歳 |
なし |
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支給額面(月) |
60万円 |
50万円 |
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年収ベース |
720万円 |
600万円 |
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社会保険料 |
自己負担 |
会社負担+自己負担 |
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手取り(年) |
450万円 |
460万円 |
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年金受取額(年) |
92万円 |
220万円 |
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生涯年金額 (90歳まで生きた場合) |
約2,310万円 |
約5,730万円 |
※シミュレーション前提条件
・インボイス登録をしない消費税免税事業者
・記帳方式:青色申告/簡易簿記
・業務委託サロン還元率:60%(材料費や固定費が追加で発生するサロンもあります)
・経費:通勤費2万円/月、税理士申告代行依頼費5万円/年
※シミュレーションはわかりやすさを重視しているため、モデルケースの金額はある程度端数を整えています。また、家族構成もシンプルにし、生涯独身と想定しています。なお、税制は、制度移行期間の特例による煩雑さを回避するため、あえて令和6年度時点(令和7年税制改正前)の税制に準拠しています。
なぜフリーランスと正社員では生涯年金に大きな差が出るのか
フリーランスと正社員では、保険や税金の仕組みが異なります。特に年金の受取額については、両者の間に大きな差が生じます。
正社員の場合、厚生年金保険料の半分を企業が負担するため、国民年金に加えて厚生年金が上乗せされ、老後の保障が手厚くなります。
一方、フリーランスは国民年金のみの加入となり、現役時代に自分で納めた分しか支給されません。そのため、フリーランスの方は老後も現役で働き続けるか、自ら老後資金を積み立てるなどの対策が必要となります。
独立後のメリット・デメリットについても解説
記事後半では、個人事業主美容師として独立後のメリット・デメリットまでを詳しく解説しています。美容師が“納得感のある働き方”を選ぶための指針にもなる情報かと思いますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
公認会計士が監修
本シリーズは、今後も公認会計士・税理士として多数の個人事業主や美容サロンの顧問を務める仲田 峻氏の監修のもと発信してまいります。
現場のリアルな会計データや制度をもとに、独立後の収入構造や税・社会保険の負担を具体的に算出しています。
今後の展望
シリーズ第2回以降では、税金・確定申告・社会保険・年金など、美容師が知っておきたい“働く上での必須知識”を順次発信予定です。
【監修者プロフィール】
仲田 峻(なかだ しゅん)氏
世界4大会計事務所 Deloitte Touche Tohmatsuで企業支援、プライム上場企業にて経理・経営企画として勤務後に仲田公認会計士・税理士事務所を設立。会計だけではなく、ITストラテジストとしてトータル的に経営を支援。
▼仲田公認会計士・税理士事務所 公式サイト
【Best Salon Report(ベストサロンレポート)について】
ベストサロンレポートは、美容室選びに悩むお客様と、美容業界のプロフェッショナルをつなぐ情報サイトです。
■会社概要
名 称:株式会社P.C.C(カブシキガイシャピーシーシー)
住 所:山梨県甲府市中央2丁目13-17
設 立:2015年10月
資本金:1,000万円
代表者:橋口 朋浩
事業内容:美容情報サイト運営
Best Salon Report(https://www.bestsalonreport.jp/)
Bigami(https://kamishitsukaizen.info/)
■お問い合わせ先
電話番号:080-2165-9077
メール :info@pccinc.jp
サービス内容掲載サイト:https://www.bestsalonreport.jp/for_salons/
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