“塀の中”と社会をつなぐ、第一歩。府中刑務所の見学会を「HIGH HOPE」のクラウドファンディングで実現。

〜支援総額11,142,000円・支援者数447人を達成し、36名が見学会に参加〜

株式会社一

2025年6月24日 16時32分

「10代の犯罪を減らす」ことをミッションに掲げる株式会社一（京都市代表：中馬一登）は、2025年6月18日・19日の2日間、東京都府中市にある府中刑務所にて、見学会を開催しました。

この見学会は、クラウドファンディングを通じて再犯防止・更生保護への理解を広げるために、リターン品を製造してくださった府中刑務所のご協力のもと、無償で実施しております。2日間でのべ36名が参加し、刑務所内の作業場見学や職員の方々のお話に耳を傾けるなど、“塀の中”での生活の様子を肌で感じる機会となりました。

「刑務所に入ったことはありますか？」

そう聞かれて「はい」と答える人は少ないでしょう。

私たちは、「知ること」が社会を変える第一歩だと考え、府中刑務所のご協力のもと、刑務所で製造されたオリジナルTシャツをクラウドファンディング※のリターンに設定させていただき、見学会を実施しました。

※クラウドファンディングは、支援総額 11,142,000円・支援者数 447人・達成率 111％にて2025年6月10日に終了。府中刑務所製造のオリジナルTシャツを含むリターンは、計121人にご支援をいただきました。

CAMPFIREプロジェクトページ：https://camp-fire.jp/projects/831531/view

「絶望から希望を生む。少年院の若者を社会に貢献する HIGH HOPE な人材に！」

見学会の当日は、実際に府中刑務所の中を歩いて居室や作業場を見学し、受刑者の方々がどのように日々を過ごしているのかに触れました。職員の方々のお話を聞き、参加者同士が感じたことを共有する対話の時間も設けられました。

参加者からの声：「知らなかった」から「考えたい」へ

見学会後に実施したアンケートでは、参加者から多くの感想が寄せられました。その一部をご紹介いたします。

「今日見学するまでは、日常の中で刑務所、少年院のことを考えることが１ミリも無かったですが、こうして刑務所の様子を見学して、特に職員の方のお話、気持ちを聞かせていただいて、多少なりとも関心が湧きました。」

「現場を見学して、再犯防止(安定した社会復帰)には、民間企業が関わらないと社会的に変わらないということがよく分かりました。」

「塀の中で起きていることが、塀の外であまりにも知られていない。職員の方の努力だけでなく、もっと自治体や企業と連携をして、日本の課題として捉えてもよいと思った。」

「受刑者の方たちを怖いと思う人もいると思うと言っていたが、私は怖いとは全く思わなかった。同じ人間なんだなと思いました。」

「刑務所・少年院と社会・企業との間に厳然と存在する大きな断絶を埋めて、そこを橋渡しするための取り組みがもっともっと必要だと感じるとともに、そこの部分の難しさ、具体的には巻き込まなければならない対象が多岐にわたることや、この問題へのまだまだ世間的な認識・理解・共感の不足、誤解の存在も一因をどう解決していくかが今後さらに重要だと思いました。」

府中刑務所・素材メーカー・デザイナーとのオリジナルTシャツの開発

府中刑務所とハイケム株式会社との2年間にわたる開発期間を経て、オリジナルTシャツが完成しました。ポリ乳酸というトウモロコシ由来の素材を使用した、環境に優しいTシャツです。デザイナー竹田柚香子さんにも参画いただき、「乳首の透けないTシャツ」の完成を目指して、受刑者の方々も試作と失敗を繰り返しながら難しい縫製に取り組んでくださいました。

▼Tシャツ開発秘話

https://camp-fire.jp/projects/831531/view/activities/697530#main