高校2年・佐々木柚榎さん、国際原子力科学オリンピック日本代表に選出
日本代表チーム初代メンバー4名の1人として第2回 INSO(マレーシア・クアラルンプール)へ
加速キッチン合同会社が探究支援を行う大阪府立北野高等学校2年 佐々木柚榎(ささき ゆずか)さんが、2025年7月30日からマレーシア・クアラルンプールで開催される International Nuclear Science Olympiad(INSO)第2回大会の日本代表4名のうち1人に選ばれました。

原子力国際科学オリンピック(INSO) は、20歳未満の学生を対象とする原子力科学・放射線技術の総合コンテストです。2024年の第1回大会(フィリピン)には14か国55人が参加。第2回大会は国際原子力機関(IAEA)の支援の下、2025年7月30日から8月6日にマレーシア国民大学(UKM)で開かれます。日本からの代表派遣は今回が初めてで、4月の選抜試験で佐々木さんを含む4名が選出されました。
佐々木柚榎さんについて
加速キッチンでは佐々木柚榎が中学1年生時より素粒子に関する探究支援を行ってきました。
中学1~2年(2021~2022) 宇宙線強度と宇宙天気の相関を研究

中学3年~(2023~) 市販カメラによるシンチレーション撮像
中学3年生より、大阪大学SEEDSプログラムの支援も受けて和田有希講師の指導のもと放射線による微小なシンチレーションの発光を市販のカメラで撮像する探究に取り組みました。本成果はハイスクールラジエーションクラス2023で発表を行い、優秀賞を受賞しています。本活動は現在も続けており、エックス線・ガンマ線のエネルギーの推定を市販のカメラの撮像からできるか取り組んでいるところです。




高校1年(2024~) Sakura Particles チームでCERN “Beamline for Schools” 最優秀賞
高校1年生では、加速キッチン内で結成された高校生チーム「Sakura Particles」の一員として国際加速器実験提案コンテストBeamline for Schoolsで過去最高の461件の中から日本人初の最優秀賞を受賞しました。Sakura Particlesは将来的にミュオグラフィへの応用を目指して10万円程度で作れる宇宙線トラッカー(宇宙線の飛跡がわかる検出器)を設計し、その性能評価をビーム実験として提案しました。この実験提案をもとにスイス・ジュネーブにある世界最大の加速器施設CERNで2週間のビーム実験を行いました。本ビーム実験の成果は現在解析中で今年度中の論文投稿を目指して解析を進めています。


この活動が評価され、大阪府教育庁の表敬訪問を2024年10月に行っています。このような活動を通して、放射線・素粒子への興味関心をより深めていき、今回の日本代表として選抜されることとなりました。

国際原子力科学オリンピックについて
International Nuclear Science Olympiad(INSO) は、原子力科学や放射線技術に関心を持つ20歳未満の学生を対象とした国際大会です。2024年にフィリピンで第1回大会が開催され、14カ国から55名の高校生が参加し、筆記試験や実験課題、施設見学などを通じて知識と技能を競いました。
第2回大会は、2025年7月30日から8月6日にかけて、マレーシア国民大学(UKM)で、IAEAの支援のもとマレーシアのクアラルンプールにて開催されます。
加速キッチンについて
加速キッチンでは、佐々木柚榎のような素粒子探究に興味を持つ中高生に10種類以上の宇宙線検出器など様々な装置を貸与し、オンラインでの探究サポートを無償で行っています。宇宙線は世界中のどこでも降り注ぐことから地域にかかわらず、ユニークな探究活動を行うことができます。ご関心をお持ちの方はぜひご連絡ください。
関連リンク
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国際原子力科学オリンピック:https://inso.science/
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国際原子力科学オリンピック日本チーム出場支援委員会:https://jn-hrd-n.jaea.go.jp/nhrdnINSO/
【本件に関するお問い合わせ】
加速キッチン合同会社 広報担当:須藤舞子
E-mail:info@accel-kitchen.com
TEL :03-4500-0403
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