RobinX、UISEEと日本市場における事業拡大に向けて協業開始

空港・物流をはじめとする幅広い分野での自動運転ソリューション展開を視野に

RobinX株式会社

2025年8月20日 12時00分

RobinX株式会社（本社：東京都港区北青山、代表取締役：桐生頴）は、中国の自動運転ソリューション大手であるUISEE株式会社（本社：中国北京市、CEO：呉甘沙）と、日本市場における事業展開に向けて戦略的協業を開始します。

RobinXは、「Living with Robotics（ロボティクスと共に、より良い未来へ）」をビジョンに、AIとロボットが人や社会に自然に寄り添う未来を目指すスタートアップ企業です。一方、UISEEは2016年の設立以来、AIドライバー「UOS（Universal Autonomous Driving OS）」を核とした全方位型自動運転プラットフォームを展開し、香港国際空港で世界最大規模の自動運転牽引車両群を運用するなど、空港・工場・港湾・都市交通など多様な分野で商用化実績を持つ企業です。

空港・物流現場の課題と自動運転技術への期待

近年、日本の空港や物流業界では、深刻な労働力不足、作業環境の厳しさによる離職率の高さ、そしてカーボンニュートラルへの対応といった課題が浮き彫りになっています。特に空港においては、猛暑や台風、大雨などの環境下で作業する人材の確保が難しくなっており、また航空貨物需要の増大に伴う業務量増加も大きな負担となっています。さらに、輸送や牽引を担う従来のディーゼル車両はCO₂排出量が多く、各空港が掲げる2030年カーボン削減目標への対応が急務となっています。このような社会的要請のもと、自動運転技術による安全性・効率性の向上、省人化、環境負荷低減への期待が高まっています。

協業の狙いと展開内容

今回の協業により、RobinXとUISEEは、これまで国内外で培ってきた実績や技術的知見を基盤とし、日本国内における空港や物流施設での応用可能性について協議・検討を進めてまいります。
その中で想定される取り組み例として、以下のような領域が考えられます。

空港分野

自動牽引車による手荷物・貨物の自動搬送の導入可能性
連結・切り離し、充電、積み込み・積み下ろしといった作業の自動化に向けた検討
事故削減やCO₂削減に資するソリューションの導入に向けた試み

物流・工場分野

工場・産業パークでの自動搬送車両の活用可能性
既存の海外事例（BASFやSinopecでの導入実績）を参考にした日本市場向けソリューションの検討
サプライチェーン効率化・人手不足対応に寄与する取り組みの模索

RobinXは、日本市場でのネットワーク・顧客基盤を活かして導入支援や事業開発を担い、UISEEは自動運転技術と運用ノウハウを提供します。両社は共同でPoCから商用化までを一貫してサポートし、日本における安全かつ効率的な自動運転の普及を推進してまいります。

今後の展望

RobinXとUISEEは、空港や物流施設にとどまらず、都市交通、港湾、工場など多様なシーンでの応用を視野に、日本市場での自動運転ソリューション事業を拡大していきます。将来的には、日本の規制やインフラ環境に適した形で技術をローカライズし、自治体や大手インフラ事業者との連携を通じて、社会全体の効率化と環境負荷低減に貢献してまいります。