元米国原子力規制委員会事務局長アンドレア・ヴェール女史がZettaJouleの原子力規制戦略責任者に就任
― 次世代革新炉のブロック型HTGRの実装に向け、規制対応力を強化 ―
次世代の分散型クリーンエネルギーとして注目される高温ガス炉(HTGR)の社会実装を目指すスタートアップ ZettaJoule 株式会社(読み:ゼタジュール、本社:東京都千代田区/代表取締役CEO:下藤充生)は、アンドレア・ヴェール女史が原子力規制戦略担当シニアバイスプレジデントに就任したことをお知らせいたします。
◇規制戦略責任者の参画により、米国における許認可取得へ準備開始
ヴェール女史は、米国原子力規制委員会(U.S. NRC)原子力炉規制局(NRR)の局長を務め、500名以上のエンジニアなどからなるチームを率いてきました。1992年に入所して以来NRC一筋で様々なチームやポジションを経験し、32年間のキャリアにおいて許認可や規制監督、研究プログラムなど数多くの領域で要職に就き、重要な役割を担いました。中でも、次世代革新炉を安全に設計・導入するための基盤づくりに大きく貢献しました。
ZettaJoule は、米国の許認可における有数の専門家であるヴェール女史の豊富な経験やリーダーシップを活かすことで、次世代革新炉であるブロック型HTGRの社会実装を加速させ、クリーンで信頼性の高い原子力エネルギーの世界標準を確立していくことを引き続き目指してまいります。
◇アンドレア・ヴェール女史のコメント

安全、安定的にエネルギーを供給できる原子力発電事業に引き続き関われることを大変うれしく思います。ZettaJoule において、私の経験を活かし、高温ガス炉を開発し、世に出すことに役立てることを楽しみにしています。
◇ZettaJouleについて
ZettaJouleは、日本が世界に誇る高温ガス炉(HTGR)技術を起点に、米国を中心とした分散型エネルギー市場への商業展開を目指すクリーンエネルギー企業です。
2024年1月の本格始動以来、急拡大するクリーンエネルギー需要に応えるため、一般産業向けプロジェクトの事業化に取り組んでいます。

◇世界トップレベルのチーム体制
ZettaJouleには、世界初となるHTGRのグローバルフリート展開という壮大なチャレンジの実現を目指す、世界有数の専門家・ビジネスリーダーからなる経営体制が敷かれています。
▶経営チーム




國富 一彦 Chief Nuclear Officer ・元JAEA 高速炉・新型炉研究開発部門副部門長 ・高温ガス炉の専門家 |
下藤 充生 President and CEO ・住友商事で80億ドル規模のニッケル事業の経営に関与 ・大規模プロジェクトの推進 |
Jeff Harper Chief Commercial Officer ・元米国X-energy社Vice President (事業開発部門) ・事業開発 |




Dr. Finis Southworth Chief Technology Officer ・元Areva (現Orano) CTO |
Rumina Velshi Principal ・元カナダ原子力規制委員会 |
福泉 靖史 Deputy CEO of Japan ・元三菱重工 執行役員 ・国内パートナーシップ |
経営メンバー以外にも、各業界から次のような企業のプロフェッショナルが集結しています。
▶経営チームを支える主要メンバー
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元米国原子力規制委員会(USNRC)Director
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元Emirates Nuclear Energy Corporation Chief Program Officer
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Westinghouse、Centrus、INLのリーダーシップ経験者
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アジア開発銀行(ADB)CSOでプロジェクトファイナンスの専門家
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住友商事、JBIC、Amazon Web Services、ドイツ銀行、デロイト、KPMGなど国際金融・コンサルティング機関出身者
この強力な体制のもと、世界初となるHTGRのグローバルフリート展開を実現し、脱炭素社会の実現とエネルギー安全保障に貢献してまいります。
◇事業を実現していく仲間を積極募集中
弊社のビジョン、ミッションに共感し事業を一緒に推進していきたい方は、ぜひこちらのボタンよりご連絡ください。カジュアルにお話を聞いていただける場を設定させていただきます。
■高温ガス炉(HTGR)とは
HTGR (High Temperature Gas-cooled Reactor)は、極めて高い安全性(固有の安全性)と出力温度(日本の技術は世界唯一の最大950℃)を兼ね備えた小型炉であり、発電のみならず、工業プロセス熱、水素やアンモニア・メタノール、SAF(持続可能な航空燃料)、地域暖房、海水淡水化など多用途に対応可能です。脱炭素が極めて難しい産業や、安定したクリーンエネルギーを必要とするBig TechやOil Major企業が注目する「脱炭素の鍵」として、西側諸国で期待が高まっています。
■会社概要
ZettaJoule株式会社(日本法人)
次世代原子力システムの設計・開発を手がける、米国本社ZettaJoule Inc.の日本法人です。
日本が世界に誇る高温ガス炉技術を大切に守りながら、これをさらに発展させ、クリーンエネルギーソリューションの世界標準へと高めることを目指しています。私たちは、日本の技術基盤と英知を礎に国内外での持続可能なエネルギー社会の実現に貢献するとともに、日本の原子力産業ひいては日本全体の発展に寄与していくことを強く志しています。
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設立:2023年12月
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本社:東京都千代田区大手町1-5-1 大手町ファーストスクエアイーストタワー4F
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代表取締役CEO:下藤 充生
親会社:ZettaJoule Inc.(米国)
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設立:2023年8月
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本社:Rockville, Maryland (テキサスに本社移転予定)
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従業員数:約40名(グループ全体、業務委託含む)
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主な投資家:Globis Capital Partners、Coral Capital、Archetype Ventures、SOSV、HAX 等
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ビジョン:Shape the future with sustainable energy solutions
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ミッション:To deploy the first global fleet of Advanced Reactors
<本件に関するお問い合わせ先>
ZettaJoule株式会社コーポレート部門
corp@zetta-joule.com
https://www.zetta-joule.com/
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