東京外国語大学出版会×附属図書館企画 出版記念「日本が『ラテンアメリカ化』する前に私たちにできること」展 開催のお知らせ
〜『不平等のコスト ラテンアメリカから世界への教訓と警告』出版記念〜
東京外国語大学(東京都府中市、学長:春名 展生)は、本学出版会が今年3月に刊行した『不平等のコスト ラテンアメリカから世界への教訓と警告』を記念し、「日本が『ラテンアメリカ化』する前に私たちにできること」と題した展示会を下記の通り開催いたします。
本展は、世界各地で拡大する不平等問題に焦点をあて、経済成長の阻害、民主主義の脆弱化、そして社会的不信や暴力の連鎖という不平等によって引き起こされる現代的な課題に対して、ラテンアメリカにおける経験と事例から学べる教訓や警告を提示するものです。
本企画は、不平等という普遍的な社会問題に対する理解を深めるとともに、ラテンアメリカの実態から、日本に暮らす私たちに何が学べるかを探求します。展示およびブックトークを通じ、来場者に多面的な視点を提供し、現代社会が抱える課題への意識向上を目指します。

展示概要
会期:2025年5月19日(月)~ 5月29日(木)
開館時間:9:00-20:00(5月24日(土)は13:00-20:00、5月25日(日)は休館)
会場:東京外国語大学 附属図書館 2階(東京都府中市朝日町3-11-1、西武多摩川線多磨駅徒歩5分)
展示内容:『不平等のコスト』に収められた訳者提供の写真・図表をはじめ、関連図書の展示や資料を通して「不平等」がもたらす経済的・政治的・社会的コストについて解説
ブックトーク
日時:2025年5月23日(金) 16:00~17:00
会場:東京外国語大学 附属図書館 2階(東京都府中市朝日町3-11-1、西武多摩川線多磨駅徒歩5分)
参加方法:事前に申込フォームからお申し込みいただけます。なお、当日参加も可能です。
申込フォーム https://forms.gle/YygN6gvz6U7GjrEW6
内容:訳者による『不平等のコスト』の解説と、その背景にある社会問題や今後の課題について、参加者との対話を通じたディスカッションを実施します。
書籍紹介
『不平等のコスト――ラテンアメリカから世界への教訓と警告』

【著】ディエゴ・サンチェス=アンコチェア
【訳】谷 洋之・内山直子
出版:東京外国語大学出版会
ジャンル:経済・政治・社会問題
仕様:四六判・並製・352頁
ISBN:978-4-910635-14-9 C0036
出版年月:2025年3月3日発売
定価:3,000円(税抜)
世界各地でいま、不平等が拡大している。不平等は経済成長を阻み、民主主義制度を弱体化させ、暴力や社会的不信を蔓延させる。それらは翻って、不平等を一層悪化させる。
長くこの悪循環を経験してきたラテンアメリカから、世界は何を学ぶべきか。また、どうしたら方向転換ができるのか。
豊富な事例研究が指し示す警告と、変革のための民主主義的提言。
著者 ディエゴ・サンチェス=アンコチェア(オクスフォード大学国際開発学研究所教授)
訳者 谷 洋之(上智大学外国語学部イスパニア語学科教授)
内山直子(東京外国語大学大学院総合国際学研究院准教授)
【書評】(2025年5月21日現在)
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『日本経済新聞』2025年4月19日:中南米から先進国へ警鐘〔読書〕
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『ラテンアメリカ時報』2025年4月25日:〔ラテンアメリカ参考図書案内〕桜井敏浩
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『週刊読書人』2025年5月9日:解決が容易ではない不平等との闘い――複数の情報ソースからナラティブを紡ぎ、悲惨な現実を訴える 嶋津洋樹
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『週刊文春』2025年5月15日:〔私の読書日記〕謎、セックス、不平等 吉川浩満
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