世界最大級の小型SAR衛星コンステレーションで防衛・防災を支援する「ICEYE」、フィンランド国防軍とSAR衛星調達契約を正式締結
宇宙からの情報収集・監視能力を強化し、フィンランドの安全保障を支援
世界最大級の小型SAR衛星コンステレーションで防衛・防災を支援する「ICEYE」は、フィンランド国防軍とSAR衛星の調達契約を正式に締結いたしました。本契約は今年6月にフィンランド国防省と交わした基本合意書を受けて決定されたものであり、同国防軍の宇宙からの情報収集・監視能力を一層強化するものです。

本契約は、フィンランド・タンペレにて、フィンランド国防軍兵站司令部 副司令官 ユハ=マッティ・ユリタロ工兵准将と、ICEYE 北欧・NATO担当VP セッポ・アールトネンにより署名されました。今回の調達は総額約1億5,800万ユーロにのぼり、ICEYEのSAR衛星に加え、フィンランド国防軍が独自の宇宙監視能力を確立するために必要な技術システムおよび関連機材、さらに衛星のライフサイクル延長や将来的なシステム拡張に関するオプションも含まれています。ICEYEのSAR衛星は、昼夜を問わずあらゆる気象条件下において高解像度の画像とデータを提供できる性能を備えており、状況認識の維持に大きく寄与し、防衛・情報機関の任務遂行を支援します。
ICEYEはこれまでに54基のSAR衛星を打ち上げ、世界最大規模のコンステレーションを運用することで、25cm解像度による高精度な対象検知と状況認識を実現し、政府機関や民間企業に幅広いサービスを提供してきました。今後もICEYEは、防衛分野での価値をさらに高め、同盟国におけるISR(情報・監視・偵察)インフラの中核を担う存在としての地位を一層強固なものにしていきます。
ICEYE 共同創業者 兼 CSO ペッカ・ラウリラのコメント
「今回の契約は、ICEYEとフィンランド国防軍との間に築かれた信頼と共通の目標を明確に示すものです。基本合意書の意思表明から実際の契約へと発展したことで、フィンランドが自国の宇宙からの情報収集能力を確立するための大きな一歩となりました。私たちは、この技術を提供できることを誇りに思うとともに、フィンランドがこの重要な分野でリーダーシップを発揮し、同盟国との安全保障協力をさらに強化していくための長期的な基盤づくりに貢献できると確信しています。」
ICEYEについて
ICEYE(アイサイ)は、フィンランドに本社を置く、小型合成開口レーダー(SAR)衛星のリーディングカンパニーです。世界最大級の合成開口レーダー(SAR)衛星コンステレーションを所有するICEYEは、客観的でほぼリアルタイムの洞察を提供し、昼夜を問わず、また厳しい環境条件下でも行動可能なデータへの無比のアクセスを確保します。
世界において政府や商業産業の信頼できるパートナーとして、ICEYEは防衛・情報、保険、自然災害対応・復興、セキュリティ、海事モニタリング、金融などの分野でインテリジェンスを提供し、コミュニティのレジリエンス(回復力)や持続可能な開発に貢献する意思決定を支援しています。
日本法人の他、ICEYEはフィンランド、ポーランド、スペイン、英国、オーストラリア、UAE、ギリシャ、米国に拠点を持ち、国際的に事業を展開しています。700人以上の従業員が、地球観測における「真のデータ供給者」となることで地球上の生活を改善するという共通のビジョンに基づき活動しています。

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像