【中小企業の意識調査】本領を発揮している社員は3割に満たず。一人あたり年72~100万円の損失が継続していることが判明
経営の意図を現場の成果につなぐ「戦略実行サイクル」を高速化する
多くの経営者が、DXや新規事業、人的資本経営といった「新たな戦略」を組織に投じています。
しかし、その投資に見合う成果(財務指標)を得られているでしょうか。ネクセント株式会社(代表取締役:額宮良紀)が実施した最新の独自調査(2026年1月、N=542)は、多くの経営者が目を背けてきた「組織の構造」の不全を浮き彫りにしました。
自身の本領を90%以上発揮できていると感じる社員は、わずか29.5%ということが今回の調査で判明。7割の社員が力を出し切れていないという現実は、これまで一人あたり年間約72万円の労働生産性損失コストが発生していると言われてきました。この数値はコロナ禍前に発表されましたが、今回の調査を通じて、同様かそれ以上の100万円近くの損失が続いていることが確認されました。
1. 調査の背景:「なぜ戦略が現場で実行されていないのか」
現在、日本企業はDX推進や人的資本経営など、多くの「戦略」を導入しています。
しかし、その土台が旧来のままであるために、投資が成果に結びつかないケースが多発しています。
本調査では、決算書には表れない「利益の埋没(以下、埋没利益)」を可視化し、企業の持続的成長のための構造的課題を浮き彫りにすることを目的としました。
2. 調査サマリー
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【定量:埋没利益】
組織の実行基盤の不備により、社員一人あたり年間約72万円の埋没利益が発生していることが判明。 -
【事実:本領発揮】
自身のパフォーマンスを最大限発揮できていると感じる社員は3割に満たず、「100%発揮が当たり前」という経営前提が崩れている実態。 -
【構造:実行基盤】
個人の健康状態や意欲以上に、「経営意図が現場に伝わっているか」という組織構造の要因がパフォーマンスを大きく規定している。
3. 主要な調査結果
今回の調査では、本領発揮を阻む要因が、個人の意識以上に「組織の構造」に深く依存していることが明らかになりました。
1)【前提の崩壊】「100%発揮」は決して標準ではない
本領を発揮できている層(90-100点)は29.5%の少数派です。「社員は本来やる気があるはずだ」という経営の前提そのものが、現代の組織構造においては成立しにくくなっている実態が確認されました。
2)【構造の支配】コンディション以上に「組織の土台」が結果を規定する
睡眠や運動などの個人コンディションが良好であっても、組織の実行基盤への評価が低い層は、高い層に比べ、パフォーマンススコアが26.8点も低下しています。個人の努力を、不全な構造が打ち消している状態です。
3)【基盤の弱体化】経営の意図と現場の成果をつなぐ「パイプ」の目詰まり
「経営の方針が現場で実践されている」という実感の有無だけで、個人のパフォーマンスには15.1ポイントもの開きが生じます。戦略が「停滞」するのは、社員の能力不足ではなく、経営者の意図を運ぶための「基盤」が機能していないためです。
5. 調査概要
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調査名称:組織の実行基盤と生産性損失に関する実態調査
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調査対象:全国の中小企業経営者(n=43)、および一般社員(n≈500)
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調査期間:2026年1月
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調査方法:インターネットを活用したパネル調査(Questant利用)
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主な項目:仕事のパフォーマンス自己評価(Q4)、経営意図の実践実感(Q3)、組織の実行基盤に対する評価、個人コンディション等
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データに関する留意事項:
本調査は、特定の個人の健康情報や機微情報を識別・収集するものではなく、あくまで「組織運営の不全感」および「主観的な生産性低下の推計」に基づく統計分析です。また、法令を遵守し、事前の回答同意を得た範囲でデータの取得・活用をしています。
【ネクセント株式会社について】
ネクセント株式会社は、中小企業がハイパフォーマンスを発揮するための実行基盤を再構築する専門家集団(運用受託/信託/専門運用集団)です。「状況認識」「パーパス意識」「思いやり」の3つのコア要素を軸に、顧客企業の「戦略実行の仕組み」をアップデートし、世界に充実感を生み出すことをミッションとしています。
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会社名:ネクセント株式会社
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所在地:〒160−0022 東京都新宿区新宿二丁目15番22号
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代表者:代表取締役社長 額宮 良紀
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事業内容:
戦略実行やインターナルブランディングを伴走支援し、クライアント企業のパーパスや理念実現に貢献 -
設立:2006年8月
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ネクセント株式会社
