一般社団法人日本インタラクティブ広告協会(JIAA)「データ取扱基本原則」および「セルフチェックシート」を公表

一般社団法人日本インタラクティブ広告協会(所在地:東京都中央区、理事長:綿引義昌、略称:JIAA)は、これまで会員限定で公開していた「データ取扱基本原則」および「『データ取扱基本原則』セルフチェックシート」を公表しました。

「データ取扱基本原則」は、デジタル広告・マーケティングに関わるすべての事業者が、消費者の属性情報や行動データを取り扱う際の指針として、2025年1月に策定しました。その後、法律の専門家や消費者団体などからの意見を踏まえた改訂を経て、今回、一般に公表する運びとなりました。

また、「セルフチェックシート」は、各事業者が自社のデータ取扱いの実践状況を本原則に即して評価・点検し、改善や対応方針の検討に活用できるように設計したものです。

本原則は、事業者と消費者の間に生じうる情報の非対称性や利害の乖離を認識し、これらに十分配慮すべきことを定めています。また、消費者の生活に密接に関わる業界として高い社会的責任を負っていることを踏まえ、事業活動を通じて、倫理的な配慮と社会への貢献が求められることを明記しています。これらの考え方を「情報非対称性への配慮原則」「利害の乖離への配慮原則」「社会的責任の原則」という三つの柱として掲げ、事業者がデータを取り扱う際に実践することが望ましい基本的な考え方として定めました。

JIAAでは、本原則およびセルフチェックシートの公表を通じて、会員はもとより業界に関わるすべての事業者において、倫理的かつ責任あるデータ活用の定着を促進し、消費者の信頼に応える安全で健全な広告市場の形成を目指します。

【サステナビリティ消費者会議 代表 古谷由紀子様からのメッセージ】

「デジタル広告が急速に増え、消費者は多くの便利な情報を受け取るようになったと言われています。しかし、消費者は望まない情報も受け取る、ときには必要な情報を受け取りにくくさせる現状も生まれています。そのような中、デジタル広告に関わる事業者が自らの社会的責任をもとに「データ取扱基本原則」を策定されたことは、事業者と消費者が信頼関係をもとにした広告のあり方を考えていく一歩となるものです。今回の「データ取扱基本原則」策定を機に、事業者と消費者が協力しあい、デジタル広告が消費者にとって、そして社会にとってより有益なツールとなると期待します。」

 今後もJIAAは、消費者視点を重視したガイドラインや運用支援を推進してまいります。

■ 公表資料

「データ取扱基本原則」(2025年1月策定・同年10月改訂) *PDFファイル

「『データ取扱基本原則』セルフチェックシート」(2025年9月作成・同年10月改訂) *Excelファイルダウンロード

一般社団法人日本インタラクティブ広告協会(JIAA)について

 一般社団法人日本インタラクティブ広告協会(Japan Interactive Advertising Association:略称JIAA)は、1999年5月にインターネット広告推進協議会として発足したインターネット広告の業界団体です。設立以来、デジタルコンテンツやネットワークコミュニケーションを支える経済的基盤であるインターネット広告の社会的責任を認識しながら、ビジネス活動の環境整備、改善、向上を推進しています。現在、インターネット広告の媒体社、広告会社など325社が集まり、消費者保護の観点に基づいたガイドラインの策定、より円滑なビジネス推進のための標準的ルールの整備や調査研究、業界内外への普及啓発などの活動を行い、インターネット広告の健全な発展と社会的信頼の向上に取り組んでいます。

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会社概要

URL
https://www.jiaa.org/
業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
東京都中央区銀座7丁目13-5 NREG銀座ビル7階
電話番号
03-6278-8051
代表者名
綿引義昌
上場
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資本金
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設立
1999年05月