「サイトが速くなった気がする」を30秒で見える化。誰でも無料で使えるCore Web Vitalsの推移確認ツール「サイトスピード クロニクル」を公開

URLを入れるだけ。高度な技術も、タグの設置も、ユーザー登録も不要。5年分のCore Web Vitals(LCP・INP・CLS)と、AIによる競合比較を簡単にビジュアル化

アイデアマンズ株式会社

サイトスピード クロニクルによるデジタル庁のCore Web Vitalsの推移レポート

アイデアマンズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:宮永邦彦)は、Webサイトの速度指標(Core Web Vitals)を誰でも簡単に分析できる無料サービス「サイトスピード クロニクル」を2025年10月10日に公開します。調べたいサイトのURLを入力するだけで、過去5年間のCore Web Vitalsの推移と競合サイトとの比較が30秒で確認可能。タグの設置や専門知識は一切不要で、今すぐ使い始められます。

サイトスピード クロニクル

https://chronicle.sitespeed.info/

「速くなった気がする」という主観をデータで証明したい

「サイトリニューアルで速くなりましたよね?」

「え、そうですか? 変わった気がしないんですが...」


サイト改善の現場で、こんな会話が交わされた経験はないでしょうか。使っているデバイスや回線環境、見るタイミングによって、体感速度は大きく変わってしまいます。

「本当に速くなったの?」

「競合サイトと比べてどうなの?」

「数字で示してくれないと...」

こうした問いに答えるには、「実際にユーザーが体験した速度データ」が必要です。でも、実際のユーザーデータは事前に計測タグを設置しておく必要があり、なかなかそこまで手が回っていたサイトは多くありません。競合サイトのデータにいたっては、ほぼ入手不可能です。

「サイトスピード クロニクル」は、Googleが無料公開するビッグデータを使い、URLを入力するだけで30秒でCore Web Vitalsの歴史を確認できるツールとして、この課題を解決します。

Core Web Vitals(コアウェブバイタル)

Googleが定めたWebサイトの品質を測る3つの指標。検索ランキングの要因にもなっており、サイト運営者にとって重要な指標として広く認知されています。

- LCP(Largest Contentful Paint):ページの主要コンテンツが表示されるまでの時間

- INP(Interaction to Next Paint):ユーザーの操作に対する応答性

- CLS(Cumulative Layout Shift):表示中のレイアウトのずれの少なさ


URLを入力するだけ。準備は一切不要

「サイトスピード クロニクル」の最大の特長は、事前準備が一切不要なこと。タグの設置や専門知識は不要で、調べたいサイトのURLまたはドメインを入力するだけで、すぐにレポートが表示されます。

なぜ準備不要でCore Web Vitalsの推移が見られるのか。その秘密は、Chrome User Experience Report(通称CrUX)というGoogleが提供するビッグデータにあります。

Chrome User Experience Report(CrUX)とはGoogleが無料公開する、実際のChromeユーザーの体験データを集めたビッグデータ。このデータを活用することで、事前のタグ設置なしに過去5年分のデータを提供できます。


実際の具体例で見るサイトスピード クロニクル

デジタル庁のCore Web Vitals推移

例えばデジタル庁のサイトであれば、2022年4月にLCPの75パーセンタイルがモバイルで2.90秒 → 1.10秒、デスクトップで2.00秒 → 1.00秒に大きく改善されました。その後も堅調に推移しています。

デジタル庁のLCPは2022年4月に大幅に改善

サイトリニューアルなどの施策前後で、実際にどれだけ速度が改善したかを一目で確認できます。

AIによる競合サイトの自動比較

Core Web Vitalsはサイト単体で見ても優劣に実感が湧きません。そこでサイトスピード クロニクルはAIにより競合・類似サイトを選出し、比較レポートも作成します。

先ほどのデジタル庁の例では、このLCPの大幅な改善により中央省庁の関連サイトの中でも遅いサイトから早いサイト群に加わることができました。

AIが自動で選出した競合・類似サイトとLCPの推移を比較

ポイント

サイトスピード クロニクルのメリットを整理すると以下の3点になります。

  • 5年分のCore Web Vitalsデータを可視化 - 過去の推移を遡って確認、施策効果の測定に

  • AIによる競合サイトの自動検出 - 類似サイトを最大5つ自動抽出、相対的な位置づけを把握

  • 完全無料・登録不要 - ユーザー登録不要、URLを入力すればすぐに使える

開発の背景:現場で感じた「見える化」の必要性

開発者の宮永は、長年Webサイト制作に携わる中で、サイトスピードの改善成果を関係者に理解してもらうことの難しさを痛感してきました。

「開発チームは確実に改善したと感じていても、それを数字で示すことができず、改善の価値を正当に評価してもらえない。逆に、経営者がサイトの遅さを問題視していても、その重要性が現場に伝わらない。サイト速度は主観のずれが大きく、データの提示が不可欠です。GoogleがCrUXという素晴らしいデータを公開しているのに、専門知識の壁があって活用できていない現場が多いことも課題でした」


この課題を解決するため、誰でも30秒でCore Web Vitalsのデータを確認できるツールとして「サイトスピード クロニクル」を開発しました。

なぜ無料提供するのか

より多くのサイト運営者にサイトスピードの課題感を持っていただき、Web全体の高速化に貢献したいという想いがあります。

個々のサイトが速くなることで、ユーザーのストレスが軽減され、エネルギー効率も向上します。結果としてインターネット全体がより快適で持続可能な場所になる。そのきっかけになれば、という願いを込めています。

PageSpeed InsightsやLighthouseとの違い

Webページの速度を計測するツールとしては、Googleが提供するPageSpeed InsightsやLighthouseがよく知られています。

これらのツールは測定時点でのシミュレーション結果を提供するツールです。一方、「サイトスピード クロニクル」が活用するCrUXは、実際のユーザーが体験した速度データを集計したものです。

さらに大きな違いは、計測をしていなかった過去のデータまで遡って閲覧できること。リニューアル前のデータを後から確認したり、長期的な推移を把握したりすることが可能です。

よくある質問(FAQ)

Q. Chrome以外のブラウザのデータは含まれますか?

A. いいえ、CrUXはChromeブラウザで収集されたデータのため、Chrome以外のブラウザのデータは含まれません。
Q. ページ単位のスピード推移を見ることができますか?

A. いいえ、CrUXのデータはドメイン単位(正確にはオリジン単位)で集計されているため、ページ単位での推移を見ることはできません。サイト全体のパフォーマンスとしての指標をご確認いただけます。

今後の展開

今後は、カスタム競合比較機能、定期レポート通知機能、速度改善リクエスト機能などの拡張を検討しています。ユーザーからのフィードバックを受けながら、より使いやすく、より価値のあるツールへと進化させていきます。

サービス概要

サービス名: サイトスピード クロニクル

公開日: 2025年10月8日予定

URL: https://chronicle.sitespeed.info/

料金: 完全無料

利用条件: ユーザー登録不要、URLを入力すればすぐ使える

計測指標: Core Web Vitals(LCP・INP・CLS)

対象デバイス: モバイル・デスクトップ

データ期間: 過去最大5年間の月次推移

対象サイト: CrUXにデータが存在する全てのWebサイト

アイデアマンズ株式会社について

会社名: アイデアマンズ株式会社

所在地: 東京都港区

代表者: 代表取締役 宮永邦彦

設立: 2005年11月

資本金: 1,800万円

事業内容: ソフトウェアやWebサービスの企画・開発・販売

Webサイト: https://www.ideamans.com/

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会社概要

アイデアマンズ株式会社

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URL
https://www.ideamans.com/
業種
情報通信
本社所在地
東京都港区南青山2-2-15 ウィン青山942
電話番号
-
代表者名
宮永邦彦
上場
未上場
資本金
1800万円
設立
2005年11月