NTT-MEが、AI時代を支える最先端のコンテナ型データセンタ事業に参入
~1stケースとして、石狩エリアにおいて2027年4月にも稼働開始~
■ NTT東日本グループの株式会社エヌ・ティ・ティ エムイー(代表取締役社長:池田 敬、以下「NTT-ME」)は、短期間で構築でき、かつお客様の要件に柔軟に対応が可能な「コンテナ型データセンタ」事業に参入します。
ブランド名は「JPDC AI Container」です。
■ 本事業の第一弾として、北海道石狩市に約5万㎡の土地を2025年内に取得し、「JPDC AI Container Village@石狩」と位置づけ、プロジェクトを開始します。1基目のコンテナ型データセンタは、最短で2027年4月の稼働開始を計画しています。
また当該データセンタと都心部等の他エリアのデータセンタとを、大容量・低遅延なIOWNのAll-Photonics Network(APN)で接続し、単一のデータセンタと遜色ないオペレーションを実現します。
■ 将来的には、狭いスペースでも1基単位での置局が可能なコンテナ型データセンタの特性を活かし、企業や自治体の空きスペースなどを活用した全国の需要のあるエリアへの構築も進めていきます。
■ また本事業の一環として、コンテナ型データセンタに関わる土地調査から設計・施工、運用・保守、さらにはネットワークまでを一括提供するワンストップソリューションサービスを2026年度より提供開始し、コンテナ型データセンタを営む事業者様をエンジニアリングや保守・運用で下支えするビジネスにも事業拡大します。
1. 背景と目的
国内AI市場は、昨今のAI利用の急激な増加に伴って加速度的に拡大しており、CAGR(年平均成長率)は19.5%、市場規模は2028年には約2.8兆円に達するという予測※1もあります。
一方で、こうしたAIを処理するために必要な高性能GPUサーバは、従来のサーバと比較して桁違いの電力を消費しそれに伴い莫大な熱を発生させるところ、このような高負荷に対応するサーバを収容するデータセンタは国内には少なく、需要に追いついていないと言われています。
こうした背景を踏まえ、NTT-MEは、従来のビル型のデータセンタに比べて短納期で構築できるため早期の提供が可能であり、また今後のAIの進歩に伴い更なるサーバの高発熱化が予測される中で新たな技術の導入が容易であるなどお客様の要件に応じて柔軟に設計が可能な、コンテナ型データセンタ事業に参入することとしました。ブランド名は、「JPDC AI Container※2」です。

本事業の第一弾として、北海道石狩市にコンテナ型データセンタ構築用の土地(約5万㎡)を2025年内に取得し、プロジェクトを開始します。
石狩は、様々な国内の有力事業者がデータセンタを建設する集積地となっており、また「北海道バレー構想※3」の中で産官学が一体となってデータセンタの誘致を進めているほか、行政が進めるワット・ビット連携※4の検討においても将来的にデータセンタを都心から分散する際の地方の中核拠点として期待されているなど、今後の展開が大いに期待されるエリアとなっています。
このことからNTT-MEとしても、石狩エリアが今後もデータセンタの誘致や集積が期待され、需要家も集まりやすく、事業者間の協業やIOWNの提供などを通じた収益化が見込めるエリアと期待し、本事業の第一弾として手掛けることといたしました。
※1:(出展)富士キメラ「2025 生成AI_LLMで飛躍するAIビジネス総調査」
※2:JPDC:NTT-MEが手掛けるデータセンタ関連サービスを総称するブランド。「Japan Premium Direct Connect」

※3:千歳・石狩・苫小牧の北海道道央エリアを、半導体やデータセンタなどの先端技術産業が集まる拠点にすることを目的とした国家規模の地域開発構想
※4:電力インフラと情報通信インフラを統合し、脱炭素社会の実現とデジタル化を同時に進める新たなインフラ構想
2. 石狩エリアでのコンテナ型データセンタ事業の展開について
2025年内に、北海道石狩市の約5万㎡の広大な土地を取得します。この土地を「JPDC AI Container Village@石狩」と位置づけ、Direct Liquid Cooling※5など最先端の水冷技術等を備えたコンテナ型データセンタの建設を始めます。
コンテナ1基単位でご提供する形態とし、お客様との要件定義・申し込み後、構築を開始します。ビル型よりも大幅に工期を短縮することができ、1基目は最短で2027年4月の稼働開始を計画しています。
JPDC AI Container Village@石狩には最大14基を設置することが可能で、早ければ2032年にも、すべてのコンテナ型データセンタが立ち並ぶ見通しです。
また太陽光等の自然エネルギーも積極的に取り入れるほか、本事業を通じ、NTT東日本グループがめざす地方創生や北海道バレー構想の実現にも貢献していく考えです。
※5:サーバに冷却液を直接適用しCPUやGPUの冷却効率の向上・エネルギー効率最大化を実現する、最先端の高度な冷却技術
[画像]NTT-MEが提供するコンテナ型データセンタのイメージ

[JPDC AI Container基本スペック案/コンテナ型DC1基あたり]

受電容量 |
2MW |
---|---|
ITロード |
約1.5MW |
ラック数 |
最大40ラック |
ラックあたり電力量 |
30kVA以上 |
UPS |
N+1構成 |
非常用発電機 |
N構成 |
ネットワーク |
マルチキャリア対応 |
冷却方式 |
DLC+InRow |
3. 今後の展望
まずはJPDC AI Container Village@石狩での事業展開を進めていきます。当該エリアでコンテナ型データセンタの展開はもちろんのこと、石狩エリアと都心部等の他エリアとのデータセンタを大容量・低遅延なIOWNのAPNで接続することで、単一のデータセンタと遜色ないオペレーションを実現させ、ワット・ビット連携の実現にも貢献していく考えです。
将来的には、狭いスペースでも1基単位での置局が可能なコンテナ型データセンタの特性を活かし、全国の空きスペースを活用することで、需要のあるエリアへの拡大に取り組んでいきます。
合わせて、当該事業で培った知見を活かして、2026年度にコンテナ型データセンタに関わる土地調査・電力調達、設計、工事、運用・保守、ネットワークに至るまでをNTT-MEが一元的に対応するワンストップソリューションサービスを提供し、コンテナ型データセンタ事業を手掛ける事業者様のエンジニアリングなどを下支えするサービスを提供開始します。
4. お客様からの問い合わせ先
「JPDC AI Container Village@石狩」のご利用に関心をお持ちの方、また、他エリアでのコンテナ型データセンタ事業の展開、コンテナ型データセンタのエンジニアリングや運用にご関心をお持ちの方のご連絡をお待ちしております。
以下フォームよりお気軽にお問い合わせください。

石狩市長 加藤 龍幸様からのコメント この度の、NTT-ME社様による最新鋭のAIデータセンタの立地決定を心より歓迎いたします。 データ活用が社会の基盤となる現代において、本施設の進出は、地域経済の発展や地域ブランドの確立はもとより、地域における高付加価値産業の創出や高度人材の育成に大いに貢献いただけるものと期待をしております。 石狩市としても、次世代のイノベーションを支えるデジタル戦略拠点の形成を全力で支援し、デジタルと地域が共に成長するまちづくりを進めてまいります。 石狩市長 加藤 龍幸 |
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