「嘉承帰源・匠心無界 Beyond Craft World」“百年非遺文化大賞”を天台山嘉助ホテル(星野グループ)で初開催
—18人の日中職人から心の声:「非常事態の時こそ、真の匠の心が問われる」—

一般社団法人日中伝承工芸協会(Japan–China Traditional Craft Association)および株式会社百年匠人は、星野グループが運営するラグジュアリーリゾート天台山「嘉助ホテル」にて、日中の職人・デザイナー・文化人が集う国際文化イベント 「嘉承帰源・匠心無界 Beyond Craft World」“百年非遺文化大賞” を2025年11月25日・26日の2日間にわたり開催しました。
本大会は、政治や制度の枠組みを超え、民間の信念と創造力によって文化交流を進める“民間的文化外交(Craft Diplomacy)”の象徴となる取り組みです。日本・中国などから集まった18名のトップ職人が、伝統工芸の未来、文化の継承、国際協働について語り合い、ホテル全体がまるごと工芸の呼吸に満ちた“生きる工芸館”へと変貌しました。

■「工芸で世界と対話する」完全民間主導の国際プロジェクト
本プロジェクトは、行政支援に依存せず、民間企業・文化人による自主的な文化外交として企画されました。牽引するのは、日中伝承工芸協会と百年匠人グループ。
伝統を「保存」ではなく「進化」させる
日本の工芸を世界の生活文化に再生させる
アジアからグローバルへひらかれた工芸ネットワークを構築する
この理念のもと、同協会は北京・上海・霧霊山・金山嶺など各地で国際文化交流を実施。今回の天台山大会は、これまでの取り組みの集大成であり、かつ“今後の国際展開に向けたゼロ号機”として開催されました。

■星野グループ「嘉助ホテル」—雲海に浮かぶ、手仕事のため“現代の工芸館”へ—
標高約800m、天台山の霊峰に位置する嘉助ホテル(星野グループ)は、「禅」「自然」「静寂」をテーマに設計されたアジア屈指のラグジュアリーリゾート。この空間全体が会期中、以下のように“生きる工芸館(Living Craft Museum)”として再構築されました。
茶室、庭園、回廊、ライブラリー、客室すべてに職人の作品が融合
和菓子・茶道・表具・和紙・金箔・剪紙・染織などが“空間体験”として出現
ホテルの文化プログラム(宋代点茶・冥想など)とも自然に連動
“ただ鑑賞する”展示ではなく、「工芸の呼吸を、空間の体験として味わう」新しい滞在型アートの形が創出されました。

■文化は国境を超える — “Craft Diplomacy”
本大会は「展示会」でも「観光イベント」でもありません。目的は 工芸を通じた国際対話=Craft Diplomacy。中国・日本などから参加した職人・デザイナーたちは、会期を通じて以下を共有しました。
伝統工芸の継承課題
若手育成の方法
海外マーケットでのIP展開
アートと工芸の融合
テクノロジーとの共同研究
ラグジュアリーホテルとの連携事例
世界的デザインマスター・黒川雅之氏による基調講演では、「工芸と建築の共鳴」「人がつくる美の未来」が語られ、来場者から大きな反響が寄せられました。こうした「民間レベルの文化外交」は、政治的な環境に左右されず、“文化が人をつなぐ時代”を象徴する取り組みとして、国内外から高く評価されています。

■開催背景:文化の根源に立ち返り、「匠心」を未来へ
天台山は古来より、儒・仏・道が融合する“文化の聖地”として知られています。本大会は、東洋の精神性と手仕事の価値を次世代へ継承するために創設された国際文化プロジェクトで、今年が記念すべき第1回となります。
開幕式では、天台山嘉助酒店 総支配人・張靖妍氏、日中伝承工芸協会 名誉会長・指田京子氏をはじめ、浙江省投融資合作機構、亜洲友好協会、香港中華工商総会などから来賓が祝辞を寄せました。また、日中友好大使である元卓球選手・福原愛氏からも祝賀ビデオメッセージが寄せられ、会場は大きな盛り上がりを見せました。

■イベントハイライト(Day1 / Day2)
【Day1|11月25日】
<基調講演>
世界的デザインマスター 黒川雅之氏 が「記憶と願望—デザイン美学と匠心の未来」をテーマに講演。伝統に潜む“美意識の連続性”について深い洞察が語られ、参加者から熱い質問が寄せられました。
<匠人18名の登壇セレモニー>
本イベントの核となる日中18名の匠人が3グループに分かれて登壇。和紙、截金、和菓子、苗族剪紙、博多織、京鹿子絞、西陣織、金山絲毯、紫檀雕刻、華道など、多彩な工藝が一堂に会する貴重な機会となりました。
<第一組《心映の庭》体験展示>
茶人・神山ナオミによる抹茶席を中心に、
・京表具(田中善茂)
・大洲和紙(斎藤宏之)
・苗族剪紙(蒋红麟)
・天台画家(龐根瑛)
・創作和菓子(佐藤怜旺)の実演・体験ワークショップが開催され、来場者が匠技に直接触れる“体験型アート空間”が生まれました。
<沉浸式晚宴「嘉承夜宴」>
夜の天台山を背景に、職人・アーティストが舞台と客席の垣根を越えて演出を披露。舞台劇「楊貴妃」主役の成方園の登壇、田中善茂(GENGORO)のギターパフォーマンス、傅耀慶の民族舞、そして笹島英湖の華道など、“五感で感じる工芸の宴”が展開されました。

【Day2|11月26日】
<第二組《織光の幕》展示>
海派繍球、博多織、西陣爪搔本綴、京鹿子絞、岩茶、天台山の文化発信など、多様な工芸と生活文化の融合が披露されました。
<第三組《形映の宴》展示>
金山絲毯、海派旗袍、金箔工藝、草月流華道、瓶花美学、天台茶など、形と精神性をあわせ持つ工藝世界が展開。来場者が職人の制作プロセスを間近で体験できる貴重な2時間となりました。

■共創企画「《創造と未来》イベント記念物」
2日間にわたり、会場入口に設置された「共創区」では、参加匠人たちがそれぞれの技法—刺繡、金箔、和紙、絞り、花道、絵画などを持ち寄り、一つの大きな作品を共同制作しました。「瑞光翔雲 – Soaring Auspicious Clouds〉」:金色の立体が雲のようにたなびき、光の気配をまとって上昇する様を「瑞光翔雲」と表現しました。瑞光=吉兆の光、翔雲=天へ昇る雲。日中双方の工芸と華道作品が、ひとつの調和と希望を象徴するように立ち上がる姿を込めています。完成した作品は、“無界と協作の象徴として、天台山嘉助酒店に恒久展示”されます。

■中国匠人出海商談会
最終日には、ブランド、バイヤー、文化施設、企画者、メディアが集い、「中国匠人の海外展開」をテーマにしたクローズド商談会が実施され、今後の国際流通・展示会・コラボレーションの具体的なプロジェクトが複数立ち上がりました。

■主催者コメント
「匠心には国境がない。文化の根は千年を超えて人々をつなぎ続ける。」本大会は“第1回”の開催となりますが、来年以降はさらに規模を拡大し、アジア・世界へと広がる国際的な工芸文化祭として継続開催を予定しています。

■今後の展開
・2026年:「アランヤ京都」にて「匠展」、東京南麻布「茶座」開業
シンガポール・タイ・シドニーなどで巡回展
・2027年:国際職人合同ブランド「Beyond Craft Collection」発足
アジア3都市での文化交流イベント計画 など
【イベント概要】
イベント名:嘉承帰源・匠心無界 Beyond Craft World
会期:2025年11月25日(火)〜 26日(水)
会場:天台山嘉助酒店(星野グループ)/浙江省台州市
主催:一般社団法人日中伝承工芸協会、星野グループ天台山嘉助ホテル
協力:NPO法人亜洲友好協会 他
参加匠人数:18名(日中)
来場者数:約100名




■主催団体紹介
●一般社団法人 日中伝承工芸協会
日本の伝統工芸を“現代空間で再生”させる民間文化団体。「百年匠人®」プロデュースブランドは東京ブルガリホテル、北京パークハイアット、上海アンダーズ、大阪Wホテルなどに採用。主要理事に元無印良品社長・松崎曉氏が名を連ねる。
●百年匠人(Century Master Inc.)
日本各地の匠人・工芸ブランドをサポートし、アジア・欧州との国際連携、展示企画、商品開発、ホテル導入などを推進。
●星野グループ 天台山「嘉助ホテル」
“禅 × 自然 × デザイン”を軸にしたラグジュアリーリゾート。宋代点茶、八段錦、冥想など文化プログラムを展開し、自然と文化が調和した滞在体験を提供。



■本件に関するお問い合わせ
日中伝承工芸協会(Japan–China Traditional Craft Association)
E-mail:info@jctca.org
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