台湾・嘉義の「食」が熊本へ進出—熊本銀行・九州台湾商会主催のマッチング会にて、国際味覚賞受賞企業などが高い評価を獲得
現地日本企業から品質・ブランド力に高評価、今後の日本市場展開に向けた具体的な協議が進展
2025年11月、日本・熊本県にて開催された「熊本銀行 × 九州台湾商会 商業マッチング会」に、台湾・嘉義を代表する企業として蜂世界國際有限公司(Bee World TW) と 青啟國際有限公司(Chiayum) が招聘されました。本商談会は、熊本銀行のネットワークを活用し、厳選された信用力の高い日本企業との提携を目指して企画されたものです。

当日は、国際的な評価機関「International Taste Institute」の優秀味覚賞(Superior Taste Award 2025)を受賞した製品などが紹介され、会場では多くの日本企業バイヤーが熱心に足を止めました。


■ 開催背景と成果 本イベントには、百貨店や高級スーパー、商社などの日本側バイヤーが多数参加しました。 ブースでは、Bee World TWが手掛ける高品質な「龍眼蜂蜜」「ライチ蜂蜜」や、Chiayumが厳選した「プレミアム鳳梨酥(パイナップルケーキ)」、お茶、そしてユニークな「福神フィギュア」などが展示されました。
試食・商談を通じ、日本側からは「台湾独自の農産加工品の品質の高さ」や「ストーリー性のあるブランディング」に対し、予想を上回る高い関心が寄せられました。具体的な輸出や共同商品開発(OEM)に向けた深度ある意見交換が行われました。
■ 参加企業のコメント Bee World TW(蜂世界)代表: 「日本企業の方々が、単なる価格競争ではなく、私たちの蜂蜜の品質や背景にあるストーリー(生産者のこだわり)に深く共感してくださったことが最大の収穫です。今回の商談を機に、日本の食卓へ本物の台湾の味をお届けしたいと考えています」
Chiayum(青啟國際)代表: 「試食を通じて、現地のバイヤー様から直接フィードバックをいただけたことは大きな財産です。日本の消費者の繊細な味覚に合わせた商品展開や、輸出戦略の具体化に向けて大きな手応えを感じています」
■ 今後の展望 この成功を受け、嘉義県農会(農協)は、今回の参加企業の成果をモデルケースとし、今後の対日輸出振興および予算編成に向けた具体的な検討を開始しました。同農会事務局長は「台湾の高品質な農産品が日本市場で認められ、経済的・文化的な絆がさらに深まることを期待しています」と述べています。
今後も九州台湾商会および関連団体は、継続的なフォローアップを行い、台湾企業が日本市場において安定的かつ長期的なパートナーシップを築けるよう支援を強化してまいります。
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