“街まるごと公民館”を掲げ、福祉×文化×地域が交差する芸術祭「イマバリ・パラビエンナーレ」が本格始動!

2027年2月の本会期に向け、今治のまち全体で共創プロジェクトを展開

社会福祉法人来島会

 社会福祉法人来島会(愛媛県今治市)は、2026年5月20日(水)、今治ホホホ座にて、2027年2月開催予定の芸術祭「イマバリ・パラビエンナーレ」のキックオフとなるトークイベントを開催し、プロジェクトの「開会宣言」を行いました。

 当日は、地域住民、福祉関係者、教育関係者、アーティストなど約30名が参加。福祉・アート・地域コミュニティの領域を横断しながら活動する実践者たちが集い、「地域社会でアーティストができること」というテーマのもと、これから今治で始まる取り組みについて語り合いました。 

 本イベントを皮切りに、「イマバリ・パラビエンナーレ」は2027年2月の本会期に向け、市内の福祉施設、商店街、公共空間、空き家などを舞台に、さまざまな共創プロジェクトを展開していきます。

左から、丹正和臣さん・中野厚志さん(生活介護事業所ぬか つくるとこ)、越智清仁(社会福祉法人来島会 理事長)、有門正太郎さん(俳優・演出家・劇作家)、磯崎道佳さん(美術家)、片岡祐介さん(音楽家)、三幡大輔(社会福祉法人来島会 法人本部 次長 イマバリ・パラビエンナーレ プロジェクト事務局)、戸舘正史さん(文化政策・アートマネジメント)、土谷享さん(KOSUGE1-16・美術家)

イマバリ・パラビエンナーレ 開会宣言 ステートメント(抜粋)

社会福祉法人来島会は、2027年2月開催予定の芸術祭「第一回イマバリ・パラビエンナーレ」の開会を宣言しました。

ステートメントでは、「効率や正しさが優先される社会のなかで、人と人が偶然に出会い、違いを面白がりながら関わり合う瞬間が少なくなっている」とした上で、「障がいのある人もない人も、子どもも大人も、アーティストも地域の人も、同じ街の中で出会い、予定通りにいかないことを面白がり、お互いの違いを『まあいいか』と許容し合う文化を育てていきたい」と宣言。

また、「立派な芸術作品を展示することが目的ではなく、人の営みそのものを文化として育てていくこと」を本芸術祭の理念として掲げました。

さらに2026年8月には、来島会の実践として今治市室屋町に私設公民館「ガッチャンコ」を開設予定。これまでも今治の各地で行われてきた居場所づくりや様々な実践との連携を進めながら、「街まるごと公民館」をキーワードに、“共生を文化にする”挑戦を進めてまいります。

全文は公式サイトをご覧ください。

https://www.imabari-parabiennale.com/

第一回イマバリ・パラビエンナーレ 企画体制と参加アーティストおよびイベントゲスト

◆第一回イマバリ・パラビエンナーレ 企画体制

<総合ディレクター>

越智清仁(社会福祉法人来島会 理事長)

<監修>

ガッチャンコ監督:土谷享(KOSUGE1-16・美術家)

ガッチャンココーチ:戸舘正史

ガッチャンコマネージャー / PR Director:林田古都里

◆参加アーティストおよびトークイベントゲスト

・磯崎道佳(美術家)

・片岡祐介(音楽家)

・ぬか つくるとこ(生活介護事業所)

 中野厚志、丹正和臣

・有門正太郎(俳優・演出家・劇作家/イベントゲスト)

当日の様子

■「アート」は作品だけではなく、“関係性”の中にある

トークセッションでは、表現を通して立ち上がる人と人との関係性の変化、地域にひらかれた活動の実践、そして「アートとは何か」という問いを超えた、“人が人として生きる営み”そのものについて、多様な視点から対話が交わされました。

その中で紹介された、美術家・土谷享さんによる「どんどこ!巨大紙相撲」 は、巨大な段ボール力士を、みんなで一緒になって制作し、みんなで大会をつくりあげていくプロジェクトです。

紙相撲というシンプルな遊びを媒介にしながら、普段は関わることの少ない人たちが自然と混ざり合い、協力し合い、応援し合う関係が生まれていきます。身体的な強さだけでは決まらないルールや、車椅子の方が参加するための“反則技”も含めた柔軟な発想は、「みんなが同じ土俵に立てる」ための装置として機能しています。

そこで語られたのは、多様な人たちが「巡業」と称した制作ワークショップで関わり合いながら、本場所に向けた大会作りを通して関係性が少しずつ育っていくプロセスそのものに価値がある、という視点でした。

また、「生活介護事業所ぬか つくるとこ」と「ジョブサポートセンターここすた」との関わりのなかから生まれた実践として、“乾杯”をテーマにした取り組みも紹介されました。

この取り組みは、イマバリ・パラビエンナーレの取り組みの中で初めて出会った両者が関係を重ねていくなかで、「まずは仲良くなりたい」「一緒に何かを面白がれる関係をつくりたい」という思いから、「ぬか つくるとこ」の提案ではじまった仕掛けのひとつです。

オンライン上で互いの利用者やスタッフがつながり、「最近うれしかったこと」や「誰かに祝ってほしいこと」を持ち寄りながら、みんなで乾杯を交わす。そこでは、一人ひとりの小さな出来事が共有され、人となりや感情がゆるやかに交わっていく空気が生まれていました。

さらに、「乾杯の音頭を考えてくる」という呼びかけに対して、あるスタッフは音頭ではなく、乾杯の練習ができるための道具を制作してきたといいます。本来求められていたことから少しはみ出したその発想は、参加者たちの笑いを誘い、場の会話を広げました。大切なのは、誰かの思いつきや寄り道のような発想が「それ面白いね」と受け止められることで、その場にいる人たち自身のユーモアや表現が少しずつ引き出されていくことにあります。

実際に、「ジョブサポートセンターここすた」のスタッフからは、「普段は人前に出ることが少ない人が自然に表現していた」「場の雰囲気が少しずつ柔らかく変わってきた」といった声も共有されました。

こうした取り組みを通して目指しているのは、地域やその場所に関わる人たちが交ざりあう仕組みをつくり、関係性を育てていくこと。「乾杯」は、その関係性のなかから偶然生まれてきた、ひとつのきっかけにすぎません。しかしこうしたやりとりの積み重ねのなかから、その場所ならではの文化や関係性が少しずつ育っていくことにこそ、この取り組みの本質があると語られました。

■「アートかどうか」よりも、“人間らしく生きる”こと

トークの終盤では、「そもそもアートとは何か」というテーマにも議論が広がりました。美術家の磯崎道佳さんは、「人は、生きるためだけではなく、何事にも“余白”や“ユーモア”を持ち込む存在。だから人間の営みには、そもそもアートが含まれている」と語ります。

また、「僕ら(アーティスト)がやるべきことは、世の中にあるいろんな出来事を、ユーモアで締めていくこと」という言葉には、登壇者も深くうなずいていました。

今回のイベント全体を通して共有されていたのは、“上手につくること”や“作品として完成させること”を目的にするのではなく、人と人との営みが積み重なっていく中で、その場所でしか生まれない関係性や空気が少しずつ育っていくことに価値がある、という視点でした。

そして、それは決して新しい考え方ではありません。今治のまちにはすでに、立場や属性を越えて人が関わり合い、違いを面白がりながら共に過ごす実践や居場所が数多く存在しています。

イマバリ・パラビエンナーレが目指しているのは、そうした地域のあちこちで育まれてきた実践や文化を可視化し、つなぎ合わせながら、特定の場所だけのものではなく、まち全体へとひらいていくことです。

アートを媒介に、人と人との関わりから生まれる豊かな営みを地域の文化として育てていく。その挑戦こそが、イマバリ・パラビエンナーレの実践です。

今後のロードマップ

2027年2月の本会期に向け、今後以下のプロジェクトを順次展開予定です。

  • 福祉をまちにひらくプロジェクト

 ・商店街、福祉施設、公共空間での参加型アートプロジェクト展開

  ①美術家・磯崎道佳 × 「放課後等デイサービス なかよし学童くらぶ」(今治市北宝来町)&「就労継続支援B型事業所 麦の穂」(衣干町) × 地域

  地域素材でのパン作りをとおして新しい食文化をつくるカンパーニュサークルプロジェクト

  ②生活介護事業所ぬかつくるとこ× 「多機能型事業所 ジョブサポートセンターここすた」(高橋ふれあいの丘) × 地域

  スタジアムエリアで色々な人が交ざりあう仕組みをつくるプロジェクト

  ③音楽家・片岡祐介 × 「多機能型事業所 ふきあげワークス」(恵美須町) × 地域

  この地域の現代民族音楽をつくるプロジェクト

  • 拠点でつながる体験活動

・私設公民館「ガッチャンコ」開設予定(今治市室屋町の建物1階に2026年8月オープン予定)

  ・ワークショップシリーズの展開

  ・地域を巡る「移動公民館わちゃわちゃ」活動開始

  ・常設ギャラリー

  • 地域と連携した取り組み

  ・せとうちみなとマルシェへの定期出展

  ・「どんどこ!巨大紙相撲 せとうちみなとマルシェ場所」の開催

    ■巡業(制作ワークショップ):2026年12月27日(日)

    ■本場所(紙相撲大会):2027年1月10日(日)

  • 障がい者芸術展 だんだんBASEギャラリー展

  ・今治福祉園展(仮)

    ■6月27日(土)~7月6日(月)

  ・ゆりの森とキャンプ~ビニールハウスの愉快な仲間たち~

    ■9月19日(土)~24日(木)

  ・杏のクリスマス・シンフォニー

    ■12月19日(土)~24日(木)

  ・勇気のカタチ~切実なごっこ遊び~

    ■2027年3月6日(土)~15日(月)

■ 2027年2月5日(金)~14日(日)

 各取り組みの集大成として、2027年2月には芸術祭「第一回イマバリ・パラビエンナーレ」を開催予定です。

地域の中に、“混ざり合う場”をつくっていく

今治にはすでに、福祉施設、地域、子ども、高齢者、アーティスト、企業、学生など、立場の異なる人たちが自然に交わり合う実践や居場所が、各地に点在しています。イマバリ・パラビエンナーレは、そうした地域に根づく実践や土壌を大切に受け取りながら、「福祉を地域にひらく」取り組みを、まち全体へとゆるやかに広げていくための試みです。

人と人との関わりや、その土地ならではの文化を、「アート」という入り口やきっかけを借りながら、今治というまちの日常のなかで、少しずつ育てていきます。

今後の取り組みは、イマバリ・パラビエンナーレ公式サイトやInstagram等でも随時発信していきます。

ぜひ、これからの活動にもご注目ください。

公式サイト:https://www.imabari-parabiennale.com/

Instagram:https://www.instagram.com/imabari_parabiennale/

【社会福祉法人来島会とは】

社会福祉法人来島会は、1994年(平成6年)に知的障害者入所更生施設「今治福祉園」の開設とともに設立されました。以来、障がいのある方の多様なニーズに応えるトータルサポートグループとして、地域に根ざした福祉サービスを展開しています。

現在では、障害者福祉事業に留まらず、児童福祉事業や高齢者福祉事業、公益事業(委託事業)など領域は多岐にわたり、21施設・55事業を運営しています。

団体名 :社会福祉法人 来島会

代表者 :理事長 越智清仁

住所  :〒794-0028 愛媛県今治市北宝来町二丁目2番地12

創立  :1993年6月

事業  :障がい者福祉事業、児童福祉事業、高齢者福祉事業、公益事業(委託事業)他

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


ビジネスカテゴリ
福祉・介護・リハビリ
ダウンロード
プレスリリース素材

このプレスリリース内で使われている画像ファイルがダウンロードできます

会社概要

社会福祉法人来島会

0フォロワー

RSS
URL
https://www.kurushimakai.jp/
業種
医療・福祉
本社所在地
愛媛県今治市北宝来町二丁目2番地12
電話番号
0898-32-0700
代表者名
越智 清仁
上場
未上場
資本金
-
設立
1993年06月