最低賃金は全国平均1,177円に。一人サロンのオーナーは「自分の時給」を知っているか

アトラパス株式会社

2026年度の地域別最低賃金は全国加重平均1,177円となり、10月1日から順次発効します。最低賃金の対象外である一人サロンのオーナーにも、働き方と価格を見直すきっかけになります。マスターサロン経営塾 主宰の岩山ひろみは、必要以上の値引きはお客さまのためにならないとし、売上を数字で捉える経営を説いています。

最低賃金は全国加重平均1,177円、10月1日から順次発効

厚生労働省の「令和8年度 地域別最低賃金 答申状況」によると、2026年度の地域別最低賃金の全国加重平均は1,177円で、前年度の1,121円から56円の引き上げとなりました。最も高いのは東京都の1,280円です。改定額は10月1日から、都道府県ごとに順次発効します。

最低賃金は雇われて働く人が対象で、サロンのオーナー本人には適用されません。それでも、一人でサロンを営むオーナーが、施術や準備、発信にかけた時間に対してどれだけの売上と利益を得ているのかを考える物差しにはなります。

売上48万円のサロン、時給にするといくらか
たとえば、60分8,000円の施術を1日3名、月20日行えば、売上は48万円です。しかし一人サロンの仕事は施術だけではありません。準備や片付け、SNSでの発信、予約対応や事務作業まで含めて月180時間働き、家賃や材料費などの経費が20万円かかっているとすると、手元に残るのは28万円。時給に換算すると約1,560円です。
ここで施術料金を6,000円に値下げすると、売上は36万円、手元に残るのは16万円になります。時給は約890円となり、雇われて働く人の最低賃金を下回ります。(いずれも試算)
売上だけを見ていると気づきにくいのが、この「自分の時給」です。

売上を上げ続ける人は、数字を即答できる

岩山は著書『悪条件サロンでも年商1000万円を実現する経営のルール』(2021年3月刊)で、売上を上げ続ける人は例外なく数字を意識していると述べています。反対に、売上を上げられない人は、目標金額や売上見込み、月の途中の売上、新規の来店人数、リピート率を聞かれても即答できないといいます。
岩山が指導の中で重視しているのは、必要な売上から逆算して、単価と来店人数、営業日数に落とし込むことです。目標が50万円で見込みが48万円なら、足りない2万円を新規の来店、リピート、物販のどれで補うのかを具体的に考えます。「なんとなく増えた、減った」という感覚だけでは、現実とのずれが生じるためです。

値引きをする経営者は、お客さまにとって本当の「良い人」ではない

岩山は、売上を上げられないサロン経営者には、必要以上の値引きをしたり、来店頻度を上げたほうがよいと分かっていても提案できなかったりする人が多いと指摘しています。お客さまは悩みを早く解決したくて、お金と時間と労力を使って来店します。その悩みの解決に責任を持ち、最善の提案をすることが、サロン経営者として誠実な対応だという考えです。
また、新しいメニューの導入やキャンペーンを繰り返しても、集まるのは話題のメニューを求める人が中心で、一過性の売上に終わり、利益が出ない悪循環に陥るとしています。一方、専門性が伝わり、お客さまの声で悩みを解決した未来を示せるサロンになれば、割引キャンペーンに頼る必要はなくなり、立地などの条件に左右されにくくなるといいます。お客さまは、価格の安さやアクセスのよさではなく、「このサロンだから」という理由で選ぶようになるからです。
岩山自身、最寄り駅から徒歩25分以上、築30年以上の団地のエレベーターなしの5階という条件で、月商7,000円からサロンを始め、予約待ちのサロンに育てた経験を持ちます。

専門サロンへの転換で売上を伸ばした塾生の事例

マスターサロン経営塾では、価格を下げて集客しようとしていたサロンが、専門性を定めて売上を伸ばした事例が多数生まれています。著書ではそのうち2つの事例を紹介しています(数字は著書刊行時点)。
三重県のお腹やせ・脚やせ専門サロン:集客できない自信のなさから、価格を他店と同じか、それより安く設定していました。5つ以上あったメニューを一本化して専門サロンに転換したところ、広告費をかけずに予約数が6倍に増え、当初の2倍のメニュー料金で集客できるようになりました。月商は【期間】で、平均5万円前後から79万円になりました。
青森県のニキビ・ニキビ跡専門サロン:メニューが18種まで増え、料金は相場より6割以上安く設定し、ポイントカードでの値引きもしていました。当初の月商は4万6,000円でした。専門性を定めてメニューを1つに絞り、ウェブでの発信の方向性を変えたことで客層が変わり、【期間】で月商250万円になりました。ポイントカードも不要になっています。

マスターサロン経営塾について

個人サロンのオーナーが、集客やSNSのテクニックだけではなく、「誰の、何を解決するサロンなのか」という経営の土台から学ぶ専門スクールです。岩山が提唱してきた「専門サロン」の考え方を軸に、集客、リピート、メニュー設計、顧客づくり、売上管理まで、長く経営を続けるために必要な考え方と実践方法を段階的に学びます。
2016年の開講以来、日本国内にとどまらず海外からも、エステ・リラクゼーション・ネイルなどさまざまな業種の個人サロンオーナーが受講。リアル講義やオンライン講義、グループコンサルなどを継続的に実施し、企業研修や外部講演などを通じても、個人サロン経営の現場と向き合ってきました。
10年にわたる教育・支援で蓄積した事例から「うまくいくサロンと、うまくいかないサロンでは何が違うのか」を検証し、その知見をカリキュラムに反映し続けています。
今後は、これまで蓄積してきた実践事例に加え、個人サロンの経営データを継続的に蓄積・分析し、個人サロン経営の実態や、長く選ばれ続けるサロンに共通する要素を社会へ発信していきます。

岩山ひろみのコメント

私自身、団地の5階で、月商7,000円からサロンを始めました。1日8名のお客さまがご来店くださるようになり、朝8時半から夜23時過ぎまで営業していた時期もあります。けれども、私が時間外の対応まで引き受けて疲弊する働き方を続けていたら、スタッフも同じ働き方をしてしまう。そう思って働き方を見直し、目標金額から逆算して何をすべきかを考えたことで、きちんと利益の残るサロン経営ができるようになりました。
 忙しいことと、利益が残ることは別です。感覚ではなく数字で捉えれば、次に打つ手が見えてきます。最低賃金が上がるいま、自分のサロンの「時給」を一度計算してみてください。

書籍情報 

書名:『悪条件サロンでも年商1000万円を実現する経営のルール』 著者:岩山ひろみ 発行:合同フォレスト株式会社/発売:合同出版株式会社 発行日:2021年3月17日(第1刷) ISBN:978-4-7726-6174-4

岩山ひろみ プロフィール 

アトラパス株式会社 代表取締役/サロン経営コンサルタント/マスターサロン経営塾 主宰
2009年、最寄り駅から徒歩25分以上、築30年以上の団地、エレベーターなしの5階という条件で、耳つぼジュエリーを使った痩身の自宅サロンを開業。開業当初の月商は7,000円だったが、ウェブマーケティングに取り組み、予約待ちのサロンに育てる。その後、横浜駅前に出店し、スタッフ7名を雇用。2012年にアトラパス株式会社を設立。2013年にサロン専門の集客・経営コンサルティングを開始し、2016年にサロン経営塾「マスターサロン経営塾」を立ち上げる。「専門サロン」という考え方を提唱し続けている。

会社概要 

会社名:アトラパス株式会社 

代表者:代表取締役 岩山ひろみ 

所在地:横浜市西区高島1-2-5 横濱ゲートタワー3F 

事業内容:サロン経営塾「マスターサロン経営塾」の運営、サロン経営コンサルティング 

URL:https://atrapas.jp

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


会社概要

アトラパス株式会社

0フォロワー

RSS
URL
-
業種
サービス業
本社所在地
神奈川県横浜市西区高島1-2-5 横濱ゲートタワー3F
電話番号
-
代表者名
岩山ひろみ
上場
未上場
資本金
-
設立
-