大阪府立成城高等学校が頂点に 写真甲子園2011

今大会は全国から過去最多の403校が応募。1次審査を突破した全国8地区の代表20校が本選大会に参加した。最終日は「幸せ」をテーマに、東川町の市街地一帯で競技撮影が行われた。大阪府立成城高等学校は3人のチームワークを生かし、街中で出会った人々の姿をカメラに収めた。作品タイトルは「あなたと」とし、北海道で多くの人と出会えた幸せをモノクロ写真で表現した。
キャプテンを務める木村祐太さん(17)は「写真に対する真摯さを評価してもらえてうれしい。今後は撮る人も見る人も感動するような写真を撮っていきたい」と、目を輝かせながら喜びを語った。また、山口晴久監督は「連日の撮影による疲労や暑さで体調不良になる選手もいたが気力で乗り越えた。最後まで戦いきった生徒をほめたい」と笑顔で話した。
立木義浩審査委員長は「今年は例年とはいささか違う大会となった。日本人全員が東日本大震災を体験して、ものの見方が変わってきたように思える。写真を通じて“世の中にはまだ知らないことが多くあること”を知ってほしい」と大会全体を総括した。
また、閉会式後には選手交流会が行われ、選手・監督らは互いの健闘をたたえるとともに親交を深めた。高校生カメラマンたちの熱い戦いを終え、会場は感動と笑顔に包まれていた。
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<写真甲子園>写真の町・北海道上川郡東川町、旭川市、北海道新聞社などで構成する実行委員会が主催し、北海道の雄大な自然を舞台にして1994年から開催しているフォトコンテスト。キヤノン株式会社/キヤノンマーケティングジャパン株式会社が特別協賛し、「EOS Kiss X5」をはじめとする機材提供のほか、初戦から本戦までさまざまな場面で支援している。
公式ホームページ
http://town.higashikawa.hokkaido.jp/phototown/koshienofficial.htm
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