～炭酸飲料の5月の購買理由～ ペットボトル500ｍｌ以下は売れ筋10ブランドで全体の64.2％、 よく候補に挙がるブランドと、よく売れているブランドは？

　フィールドマーケティング支援サービスを提供するソフトブレーン・フィールド株式会社（本社：東京都千代田区、代表取締役社長：木名瀬博）は、株式会社クレディセゾンとの共同事業として、2013年2月1日にサービスを開始した購買理由データ提供サービスのデータをもとに購買理由に関する分析レポートを報告します。
　対象は、食品、飲料、日用品、医薬品、化粧品などの消費財商品約40カテゴリー。2013年6月27日時点で、購買理由データ数226,481件、会員数34,548名です。
　本リリースでの分析レポートの購買対象期間は4月（2013年4月1日～28日）、5月（同年4月29日～5月26日）の2カ月間、分析対象カテゴリーは「炭酸飲料」で実施し、全国を対象に4月：2743レシートデータ、5月：3,024レシートデータの回答を基に分析しました。

◆ペットボトル500ml以下の売れ筋上位（5月）は「三ツ矢サイダー」「オランジーナ」「コカ・コーラ」

　5月の炭酸飲料のペットボトル500ml以下の購入は1,965レシートとなり、炭酸飲料全体の3,024レシートに対し65.0％を占めました。ブランド別にみると、1位三ツ矢サイダー（アサヒ飲料）が190レシート、2位オランジーナ（サントリー）が176レシート、3位コカ・コーラ（日本コカ・コーラ）が163レシートとなりました。月間のレシート数を週別でみると、4月29日から5月5日までの週は「コカ・コーラ」が、6日から12日までの週と13日から19日までの週は「オランジーナ」が、20日から26日までの週は「三ツ矢サイダー」が1位となりました。上位含めて毎週順位に入れ替りのあることが判りました。

◆ペットボトル500ml以下の購入で上位10ブランドが占める割合は4月：67.7％→5月：64.2％

　4月と5月のペットボトル500ml以下の順位を比較すると、三ツ矢サイダーが1位を堅持、オランジーナが3位から2位へ、コカ・コーラが2位から3位へと変動がありました。

　また7位のファンタ（日本コカ・コーラ、97レシート）、10位のC.C.サイダー（サントリー、87レシート）が新たに10位圏内に入りました（赤色順位）。その結果、４月10位のC.C.レモン（サントリー）が、5月は圏外となりました（灰色順位）。
　レシート数の内訳を見ると、5月は上位10ブランドの累積レシートが全体（1,965レシート）の64.2％を占めています。4月の上位10ブランドに占める累積レシートの割合（67.7％）から4ポイント下りました。

 

◆購入検討された割合（購入検討率）と購入した割合（購入率）の差異は「コカ・コーラゼロ」が13.0%

　500ml以下のペットボトルを購入する際に、そのブランドが検討された割合（購入検討率）をみると、「コカ・コーラゼロ」が19.8％、「コカ・コーラ」が19.6％、「三ツ矢サイダー」が14.5％となりました。また購入検討された割合と購入した割合（購入率）の差異は「コカ・コーラゼロ」が13.0％、「コカ・コーラ」が11.3％、「ペプシ/ペプシネックス」が5.4％となりました。これらは購入候補に挙がっているものの、購入につながっていない要因があると考えられます。

　一方、購入検討された中で購入決定につながった割合（購入決定率）は、「PB（プライベートブランド）」が91.1％、「ペプシスペシャル」が67.7％、「メッツコーラ（キリンビバレッジ）」が67.4％となりました。これらは購入検討されると、高い割合で購入決定につながると考えられます。

 

◆「味・香りが好み」「飲みやすい」が炭酸飲料購入の上位理由に

　炭酸飲料500ml以下のペットボトルについて、上位ブランドの購入理由を高い割合から見てみると、「三ツ矢サイダー」「オランジーナ」ともに「味・香りが好み（三ツ矢サイダー：80.4％、オランジーナ：86.8％）」「飲みやすい（三ツ矢サイダー：76.8％、オランジーナ：85.9％）」「価格がお手頃（三ツ矢サイダー：74.6％、オランジーナ：76.7％）」の項目が高くなりました。「他の炭酸飲料水より割安だったのが一つ、昔からなじみのあるサイダーなので買って間違いのないもの。新しいものに手をだすより間違いのない味を求めて三ツ矢サイダーに決めた（30代・女性、三ツ矢サイダー購入）」「オランジーナは炭酸の強さがちょうど自分に合っていて気に入っているし味も好きなので選びました。値段もセールでいつもより安くなっていたので気に入りました（40代・女性、オランジーナ購入）」と、自分好みの炭酸飲料がセール等で買いやすい価格になっていたため購入につながっています。

　「コカ・コーラ」も上位2項目は同じ「味・香りが好み（85.7％）」「飲みやすい（84.5％）」ですが、3番目に「企業イメージがいい（72.7％）」が高くなっています。「コカ・コーラと言う名前に引かれて購入。飲むとさわやかになるし喉越しが何ともいえず良いと思う。並んでいる他の商品に比べCoca-Colaの文字が目立っている（60代・男性、コカ・コーラ購入）」と、味の好みだけでなく、自分の好きな企業だから購入したというサポーター的存在がいることが判りました。

　今回4～5月のレシートデータを連続して見ることで、ブランド順位が常に変動していることが見て取れます。また、ブランド別購入データの週単位の集計から、マス広告や特売企画などの販促施策が売行きや購買理由に影響していることが判りました。また各ブランドの購入検討率や購入決定率を検証した結果、競合商品を含めた購入決定までの行動プロセスが具体的に見えてきました。今後、購買理由データを分析し、経営戦略に活用する手法は、ますます必要になってくると思われます。

 

【参考】過去の購買理由リリース

2013/5/23 シャンプー・コンディショナー・トリートメントの購買理由
http://www.sbfield.co.jp/news/2013/05/23_150000.html

2013/6/3 炭酸飲料の購買理由
http://www.sbfield.co.jp/news/2013/06/03_130000.html

2013/6/6 子供用紙おむつの購買理由
http://www.sbfield.co.jp/news/2013/06/06_100000.html

2013/6/14 栄養ドリンクの5月の購買理由
http://www.sbfield.co.jp/news/2013/06/14_113000.html

2013/6/21 ビール系飲料の5月の購買理由
http://www.sbfield.co.jp/news/2013/06/21_153000.html

 

【サービス概要】

　■ サービス名：　購買理由データ提供サービス
　■ クレディセゾン「永久不滅.com」サイト上のサービス名：　『レシートで貯める』
　■ 購買理由収集対象者：　800万人のクレディセゾンのネット会員の内、当サービス登録会員
　■ 購買理由収集の方法：
　　- 指定カテゴリー（約40カテゴリー）の商品を実際に購入した会員が、その購買理由をレシート画像と共に報告
　　- 登録会員に、対価としてクレディセゾンが運営するポイントサイト「永久不滅.com」にてポイントを付与
　■ 購買理由データの販売先：　消費財メーカー
　■ 購買理由データの提供方法：　契約企業に専用WEBサイトを通してデータを提供
　■ 当事業の特長：
　　- 日本初のレシートによる購買証明付き購買理由データ
　　- 800万人のクレディセゾンのネット会員を基盤とした購買理由情報
　　- 週次POSデータとの連動分析を可能とする週次購買理由データ
　■ サービス詳細参照ページ：　http://www.sbfield.co.jp/service/pob.html
　■ 購買理由データ提供事業の全体図：

 

【ソフトブレーン・フィールド株式会社　会社概要】
　ソフトブレーン・フィールド株式会社は、ソフトブレーン株式会社（市場名：東証1 部・4779、本社：東京都中央区、設立年月日：1992年6 月17 日、代表取締役社長：豊田浩文）のグループ会社として、全国の主婦を中心とした登録スタッフ約46,000 名のネットワークを活用し、北海道から沖縄まで全国のドラッグストアやスーパー、コンビニ、専門店など100,000店舗以上をカバーし、営業支援(ラウンダー)や市場調査(ミステリーショッパー、店頭調査など)を実施しています。
　当社代表の木名瀬博は、2004年にアサヒビールの社内独立支援制度に応募し、合格第１号事業として独立しました。

本社所在地 ：東京都千代田区有楽町2-2-1 ラクチョウビル７階
設 立 ：2004 年7 月
資本金 ：151,499,329円
代表取締役社長 ：木名瀬 博
URL ： http://www.sbfield.co.jp/

 

【サービスに関するお問い合わせ先】
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