インターナショナルSOSとコントロール・リスクス: FIFAワールドカップブラジル大会における渡航関連アドバイスを提供
FIFAワールドカップの大会期間中、約30,000人に上る当社のメンバーシップを保有する会員企業のブラジルへの旅行者を対象として、医療とセキュリティの専門家がアドバイスを提供しています。
FIFAワールドカップの観戦に際しては、会員企業のお客様も十分に安全面に配慮する必要があります。
FIFAワールドカップの観戦に際しては、会員企業のお客様も十分に安全面に配慮する必要があります。
インターナショナルSOSとコントロール・リスクスは、FIFAワールドカップ開催期間中、ブラジルに渡航する際、安心して滞在できるようアドバイスを提供しています。
ブラジルへの渡航に際しては、様々な問題に直面する可能性を予期しておく必要がありますが、基本的な安全対策を行うことで、リスクを未然に回避し、楽しく観戦することが可能です。犯罪は、ブラジル各地において外国人渡航者に深刻な問題を及ぼす可能性があり、国内の主要都市のどのような地域においても例外はありません。
インターナショナルSOSとコントロール・リスクのトラベルセキュリティ担当ディレクターの福間芳朗は、次のように語っています。
『大会期間中はブラジル各地に多くの旅行者が見込まれますが、国内の多くの地域が外国人の受入に慣れているとは言えません。インターナショナルSOSとコントロール・リスクスは、大半が初めてのブラジル渡航と推測される約30,000人の会員企業の旅行者に対してサポートを提供します。
旅行者は滞在中の健康管理や国内移動、言語、セキュリティなどの様々なリスクに直面する可能性が高いため、リスク回避のための事前の準備を怠らないことが大切です。例えば、最近の暴力的な抗議行動やデモは、大会期間中も続くと考えられ、サッカースタジアムの近隣でも発生する可能性が高いでしょう。』
安全なブラジル滞在のための10のヒント:
1. 周囲への注意を怠らない
公式統計によると、サンパウロでは強盗が前年比50%増加しており、これは凶悪な路上犯罪のリスクを浮き彫りにしています。
大半の凶悪犯罪は主要都市部の貧困層の居住地域で発生していますが、路上強盗は場所を問わず発生する可能性が高いです。[K1] 日没後は人気の少ない場所や薄暗い場所を避け、可能な限り集団で行動するようにしてください。ホテルのドアはしっかりと施錠し、公共の場では、親しげに話しかけてくる不審者には注意しましょう。薬物が混入されている恐れもありますので、飲食店やバーでは知らない人間から渡された飲み物は、決して口にしないでください。
2. 車の運転は控える
速度超過、および交通道徳を守らない運転が多く見られることから、ブラジルの道路事情や運転の習慣に不慣れな旅行者は、レンタカーを自身で運転することは控えた方がいいでしょう。開催地間の移動で最も安全なのは飛行機ですが、航空券が高価なことが多いため、事前にしかるべき計画を立てることが重要です。
3. 抗議行動やデモを避ける
海外からの旅行者がデモの標的になることは稀ですが、もしも抗議行動に巻き込まれた場合は、直ちに現場から離れてください。抗議行動を鎮圧するために警察が警棒や催涙ガスなどを用いた場合、近くにいると『巻き込まれ被害』に遭う可能性があります。また、試合後に自然発生的に集まる群衆にも近寄らないようにしてください。
4. スラム街(ファベイラ)を避ける
基本的な安全対策として、犯罪のリスクが高い都市内の貧困層の居住する地域は避けるようにしてください。
5. スタジアムには早めに到着する
試合観戦の際は早めにスタジアムに到着し、外側の入口付近には留まらずに入場しましょう。抗議活動が行われる場所が分かっている場合は、それを回避するためのルートをあらかじめ計画し、抗議活動に巻き込まれるリスクを最小限に抑えてください。抗議活動が行われる付近では交通の混乱を見込み、目的地に無事にたどりつけるように時間に余裕を持ちましょう。
6. 言語の壁を受け入れる
現地ではブラジルポルトガル語が使用されており、ヨーロッパのポルトガル語とは発音や語彙の一部が異なります。ビジネス界や連邦政府の関係者の多くは英語を話しますが、旅行者が連絡を取る相手が必ず英語を話すとは限りません。通訳が必要か事前に確認することも必要でしょう。
7. 必要なもの以外は持ち歩かない
犯罪者は凶器を持っていることが多いため、決して抵抗したり、刺激するような行動は避けてください。もしも財布、現金、その他貴重品を要求された場合は、諦めて素直に渡しましょう。万が一、強盗に襲われた場合の対策として、有効期限切れのクレジットカードや昔の写真、現金数ドルを入れた『強盗用の財布』を持ち歩くことも検討しましょう。
8. 医療水準が均一でないことを理解する
医療の質はブラジル国内でも大幅に異なり、各地域で問題となっています。ブラジルの公共医療施設は旅行者も含めて誰でも無料で利用できますが、医療スタッフの数が絶対的に不足しています。特に地方や中小都市ではこの傾向が顕著です。一方多くの主要都市には、欧米の先進諸国の水準に匹敵する私立病院があります。
ブラジルへ渡航する前に定期健康診断と歯科治療を受けましょう。また、出発する6~8週間前には、渡航外来(トラベルクリニック)を受診しましょう。予防接種のなかには数週間の間隔をあけて何度か接種が必要なものもあります。マラリア予防薬の中には、感染地域に入る1週間、あるいはそれ以上前に服用しなければいけないものがあります。健康状態を記した英文の診断書を携帯するようにしてください。
現地では、抗マラリア薬は治療目的として処方され、予防目的では入手できませんのでご注意ください。また、ドキシサイクリンもマラリアの予防薬として処方されません。
医薬品を持参する際は、滞在期間中に不足しない十分な量を用意して、シートから出さない状態で英文の処方箋(もしくは診断書)と一緒に持ち込みましょう。以上を守れば税関職員によって医薬品を押収されるリスクは低いと考えられます。
9. 目立つ行動を控える
旅行者は一般的に無防備と見られるため、ひったくり、強盗、自動車窃盗やカージャックなどの日和見的な路上犯罪の標的になる可能性が高いといえます。このような事件は、特に観光地、公共交通機関、主要ホテルの周辺、ビーチ、その他、人混みや雑踏で発生する傾向がありますが、人気の少ない場所でも発生します。旅行者は、こうした犯罪のリスクが潜んでいることを認識し、標的にされやすいということを常に意識してください。高価に見えるものを人目にさらすのは避けましょう。旅行者や駐在員は日常的な行動に変化をつけ、自動車を運転する場合は控えめな車種を選び、監視されている気配がないか、警戒を怠らないようにしてください。
10. 下調べをする
多くの旅行者は、健康や安全に関する問題よりも、レストランや観光地を調べることに多くの時間を費やしていることでしょう。自身の滞在計画にどのようなリスクが潜んでいるか、少し時間をかけて調べてみてください。例えば渡航地のニュースを見たり、外務省の海外安全ホームページ、在ブラジル日本大使館のWebサイトが発出する渡航情報や勧告も必ず確認するようにして下さい。
インターナショナルSOS について(www.internationalsos.co.jp)
インターナショナルSOS は、世界最大手のメディカル&トラベルセキュリティアシスタンス企業です。
世界89カ国700カ所にわたる拠点から、グローバルに活躍する顧客企業をサポートしています。
1,200名の医師及び200名のセキュリティ・スペシャリストを含む11,000名以上の従業員が、日夜アシスタンスに従事しており、そのプロフェッショナルな専門知識は他の追随を許しません。
インターナショナルSOSは広範囲なリスクに対する予防プログラムと、緊急事態における厳しい環境下でのサポートを他社に先駆けて提供してきました。顧客企業が世界中どこでも『従業員の健康と安全』を実現いただけるよう、全力を挙げてサポートしています。
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