「Red Bull Music Academy Tokyo 2014」 一般向け見学会 オープンハウス 開催決定
アートと建築が見せるハイコントラスト
隈研吾氏のチームによって手がけられた「レッドブル・ミュージック・アカデミー」のスタジオ・コンプレックスは、参加するアーティストに熟考とコラボレーションの余裕を与えられるようデザインされている。「東京」という街が持つ現代的なイメージを空間・視覚的に表現しながらも、日本の伝統的家屋がもともと持っていた温かみや自然の繊細さ、そして、おだやかさを喚起させるコントラストを放つ。隈研吾氏は今回のプロジェクトについて「レッドブル・ミュージック・アカデミーはこれまで毎年様々な国を背景に、著名なミュージシャンや新進気鋭アーティストとのコラボレーションを通して驚きや興奮を起こしてきた伝統がある。今回、我々は都市の持つハイテクな環境と、日本家屋の持つ簡素さと温かみという異なる2つのエネルギーを融合させることを目指した。このコントラストとコンビネーションはとても『東京』らしいと思います」と語っている。隈研吾氏は、伝統的な素材と現代的な技術を組み合わせ、建築物と自然を見事に融合させた圧倒的なデザインで知られている。彼のチームがデザインした各階のインテリアは、日本国内で入手した再生木材をはじめ、黄麻布(おうまふ)の生地、和紙といった伝統的な日本の素材で空間を構成することで新たな解釈を生み出している。
この都市の現在と未来の可能性を垣間見られるもうひとつの入り口として「レッドブル・ミュージック・アカデミー」建物内では、東京のアート・シーンを牽引するキュレーターである窪田研二氏を招き、国内の著名アーティストと新進気鋭のアーティスト20 組の作品を展示しています。この展示を通して、様々な視点とスタイルを表現している東京の現代アート・シーンを見渡すことができる。たとえば、2011 年3 月11 日の出来事は、東京で活動するアーティストたちにとっても大きな衝撃を与えたと窪田氏は次のように語っている。
「あの未曾有の大惨事は、多くのアーティストたちにアートの社会的重要性を深く再認識させることになった。その結果、社会的な問いに対して直接的、間接的に介入しようとする表現方法が加速化しており、美術館やギャラリーを離れてストリートや地方に場所を移して活動するという新たなムーブメントも見られる。―― 絶望から希望へと一歩を踏み出して、混沌から美しさを見出そうとする ―― これこそがアーティストの根源的な役割であり、今回のレッドブル・ミュージック・アカデミーに参加した20 組のアーティストはまさにそれを実現している」
絵画、彫刻、映像、陶芸、インスタレーションなど、幅広い手法による現代アート作品が「レッドブル・ミュージック・アカデミー」参加者の想像力を刺激している。
Red Bull Music Academy Tokyo 2014
一般向け見学会 オープンハウスのご案内
日 時:2014 年11 月1 日(土)12:00~18:00(最終入場17:00)
場 所:レッドブル・ミュージック・アカデミー
住 所:〒150-0002 東京都渋谷区渋谷 1-3-3
地 図:https://goo.gl/maps/kJlPq
*来場者多数の場合は、入場を制限させていただく場合があります。
すべての画像