ワークマンが来期の4.77%の賃上げを決定
中期計画の社員年収100万円アップ目標を8割達成
ワークマンは順調な第3四半期(2016年4月~12月)までの実績と中期計画の達成評価を踏まえて、来期は定期昇給1.77%とベースアップ相当分3.0%を加えた4.77%の賃上げを決定しました。
2017年3月3日
作業服・作業用品のフランチャイズ小売店を全国に796店展開する株式会社ワークマン(本社:群馬県伊勢崎市、代表取締役社長:栗山清治)は、売上と税後利益を6期連続で伸ばしています。17年3月期は期首予想通りの売上747億円(前期比4.5%増)、税後利益67億円(同7.0%増)の達成をめざしています。
順調な第3四半期(2016年4月~12月)までの実績と中期計画の達成度評価を踏まえて、来期は定期昇給1.77%とベースアップ相当分3.0%を加えた4.77%の賃上げを決定しました。ベースアップ分は「特別賞与」として支給しますが、特別賞与は減額することなく毎年累積していき、平均で50万円以上になった段階で月例給に組み込んでいく予定です。
ワークマンホームページ http://www.workman.co.jp/
業績の伸びに加えて、中期計画の進捗度に基づいて賃上げが決定されていることが特長で、今回の
賃上げの要素となった中期計画の達成度の評価は下記です。
1)データ経営により「国内ドミナント化」に進展があった
データ分析ツールの整備と活用教育の徹底により、スーパーバイザー全員の分析や提案能力を向上させました。データ分析による地域品揃えの強化により、九州・沖縄・北海道地区で売上が急増しました。競合店が多い西日本全体でも業績を伸ばしており、全都道府県の作業服小売でNo.1になるドミナント化の目標に一歩前進しました。
2)「新業態へのチャレンジ」の布石が打てた
1.新ブランド始動で客層拡大に成功
アウトドア系の「FieldCore」、スポーツ系の「Find-Out」、レインスーツ系の「AEGIS(イージス)」の一般客向け新ブランドを立ち上げて、客層を拡大しました。FieldCoreはプロ顧客と一般客の双方に好評で、季節品は早い時期に売り切りました。AEGISシリーズではバイク専用のBIKERSや釣り専用のイージス・オーシャンを開発して完売しました。アウトドア系3ブランド全体では60億円の売上規模に育っています。
2.店舗の法人営業への本格参入
店舗経由で法人ビジネスに参入する準備ができました。法人向けに、機能と価格で競合先に絶対に勝てる作業服(上下で税込3,000円)・セーフティシューズ(税込980円)・軍手(10双組税込178円)などの自社製品を開発して、本年3月1日より法人営業を開始しました。
在庫を切らさないことの保証が必要な法人向け作業服やセーフティシューズの保管用に、群馬県伊勢崎市に新流通センター(床面積1万坪、投資額43億円)を建設して2月20日から稼働しました。店長の外回りの時間を確保するため、店舗の発注を需要予測により完全自動化するシステムを本年4月より導入します。また、法人の顧客管理と販促管理ソフトも開発中で、本年9月に本格稼働します。
伊勢崎流通センター外観
今回の賃上げで、あと3.3%のベースアップで100万円の目標が達成できるようになり、中期計画目標に一歩近づきました。社員の年収アップにより、社員の士気と中期計画への達成意欲が飛躍的に高まったほか、新卒・中途と店長候補社員(2年契約社員の後、年収1000万円以上のフランチャイズ店舗を継承する)の採用にもプラスの影響が出ています。
以上。
参考)
1.賃上げの決定要因である、ワークマンの中期計画の達成目標は下記です。
★ データ経営の強化により全国ドミナント化を完成させる
★ 新業態のメドをつける(現業態が10年位で飽和するため)
★ 社員一人あたりの株式時価総額を上場小売業でNo.1にする(現在は2位)
★ 上記の達成と増収増益の継続を条件に在籍社員の年収を100万円アップする
2.ワークマンの過去のベースアップの状況 (別途、2%前後の定期昇給あり)
14年3月期 3.0%
15年3月期 2.0%
16年3月期 0 % ― 消費増税の影響で定昇のみ
17年3月期(今期) 3.2%
18年3月期(来期) 3.0%
この5年で計11.67%(複利計算)のベースアップになり、目標に近づきました。
15%のベースアップ実現で期末賞与の増加もあり年収100万円アップになります。
<ワークマンの概要>
社名 株式会社ワークマン
所在地 東京本部:東京都台東区上野7-8-20
高崎本部:群馬県高崎市高関町380
業種 ワーキングウェア、ワーキング用品、アウトドア・スポーツウェアを販売する専門店
フランチャイズチェーンの運営
店舗数 796店舗(2017年2月末現在)
グループ ベイシアグループ(2016年3月期計画ラウンド売り上げ8,300億円)において、
ベイシア、カインズと並ぶ中核メンバーの1社
上場市場 ジャスダック(7564)
業績 (単位:百万円)
チェーン全店売上 営業総収入 営業利益 当期純利益
13年3月期 63,858 45,057 7,394 5,044
14年3月期 68,801 48,137 8,378 5,586
15年3月期 69,185 48,426 8,339 5,876
16年3月期 71,465 49,577 8,807 6,233
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