ドローンによる学校図書輸送の実証実験を仙北市およびNICTと共同で実施
株式会社プロドローン(愛知県名古屋市中区、代表取締役社長 河野雅一)は、秋田県仙北市(門脇光浩市長)および国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT、東京都小金井市、理事長 坂内正夫)と共同で、無人航空機「ドローン」を使用し学校間で本を運ぶ実証実験を行い、無事成功いたしました。これは昨年8月に仙北市がドローンの活用で地域活性化を狙う「地方創生特区」に指定されて以来、初となる実証実験です。
今回の実証実験に使用した専用ドローン機体
仙北市では、市内の小中学校の図書館を横断して検索できる学校図書のネットワークシステムを数年前より構築していますが、本の輸送自体は教員が行う必要があり、実際の利用がほとんどありませんでした。プロドローンとNICTは、この蔵書検索ネットワークシステムと連動したドローン配送システムを、Android端末とPC上のアプリケーションおよびクラウドサービスとして構築しました。NICTと共同開発した次世代の強力な暗号化によるセキュリティを実装することで、安全面に最大限配慮し、実運用を見据えたドローン配送システムとして今回の実証実験に臨みました。
プロドローンが新たに開発したドローン図書配送管理システム。
仙北市の学校図書検索ネットワークと連携して配送手配が行える
「”ドローン特区”を活用し、小中学校の生徒に夢を運ぶ事業をしたい」という仙北市、門脇市長の思いを実現するために、4月11日に行われた今回の配送実験では、プロドローンが製造する全天候型の基本プラットフォーム「PD6-AW」(DELIX仕様)をベースに図書収納用の専用ケースや自動航行機能を装備した特別仕様のドローンを開発。「星の王子さま」の単行本など3冊(計約1kg)を収納し、西明寺小学校から西明寺中学校までの約1.2kmを、約50mの高度で約10分かけて飛行しました。
ドローンが校庭に飛来、着陸する様子
今回の実証実験に使用した専用ドローン機体
本体下部に図書収納用のケースを装備
より安全な飛行ルートを選んで自動航行
生徒たちが見守る中、無事に本を届けることができました
ドローンの離着陸時はオペレーターが操縦し、上空50mから学校間の移動は自動航行させました。飛行ルートも民家などは避け、より安全な飛行ルートを選んで自動航行。ドローンの真下には常時監視用の車を追走させ、途中の国道を横断する際には赤信号による監視車の停止に合わせてドローンも上空でホバリング待機を行うなど、安全面にも配慮して飛行を行いました。
ドローンに搭載したカメラからの空撮映像(簡易カメラ・ジンバルなし)
今回の実証実験を終えて、仙北市の門脇光浩市長にインタビュー
仙北市では、今後様々な分野でドローンによる輸送を確立させたい考えです。弊社はこれからも、高性能・高安全なドローン配送システムを活用し、同市の取り組みへの支援を行ってまいります。
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザーログイン既に登録済みの方はこちら
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像
- 種類
- 商品サービス
- ビジネスカテゴリ
- 電子部品・半導体・電気機器
- ダウンロード