~誰もがシェアするストーリーがある~麗澤大学と地域を繋ぐ“生きた図書館”「ヒューマンライブラリ-」を通じた異文化教育の取り組み

麗澤 -Reitaku-

「ヒューマンライブラリー」とは、人間をオリジナルのストーリーを持つ“本”にみたて、“司書”が選定した“本”とイベントに参加する“読者”との「対話」を図るものであり、この「対話」を通して社会的マイノリティーに対する偏見の低減や、異文化理解を目的としています。ヒューマンライブラリーはデンマークで2000年に始まったあと世界60カ国以上に広がり、現在は日本はもとよりアジア各国でも実施されています。

 

2015年7月麗澤大学に於いて実施された、経済学部山下ゼミ主催のヒューマンライブラリーイベントでは、ゼミ生7名が“司書”となり、7名の“本”役(5名はを主に大学近隣の在住・在勤者から)を選び、本役は地域や学内から参加した43名の“読者”と30分ずつ対話を行いました。これは異文化教育を地域連携で行う麗澤大学としては初めての試みです。

ヒューマンライブラリーを終え、“読者”からは「30分間があっという間だった。また参加したい」「普段、会えない方々の率直な言葉を聴けてとてもよかった」「どんなことがあっても乗り越える勇気を与えていただいた」、“本”役の方々からは「学生さんたちと触れ合うことができ良い機会だった。もっと対話したかった」「初回は緊張したが、とても楽しかった」といった前向きな感想が多く見受けられました。また“司書”役のゼミ生からは、全員が「楽しかった、いろいろな方にお会いできて楽しかった」「次回は司書が本の方を知るだけではなく、自分のことを本の方にもっと知っていただき、パートナーとして親密度を高めていきたい」と振り返りました。

ヒューマンライブラリーは、戦争体験者、留学生、高齢者、いじめ問題の当事者など広範囲にわたり問題を「語りの場」として共有することで、する側とされる側の心のバリアを溶かす効果があると言われています。そしてこの活動を通してゼミ生の汎用能力の向上も見られ、大きな成果を得ることができました。

今後もヒューマンライブラリーでは、ゼミ生の社会貢献活動として大学内でも“本”役を発掘し、学生や職員そして留学生も含め、日頃より話をしたり、会う機会のない方々との「対話」を図ることで、新しい自己発見や学びを継続していきます。また、学内にとどまらず大学近隣在住の方々でテーマによって「本」役を発掘し、コミュニケーションの領域を広げていく考えです。

本ゼミプロジェクト「地域連携サービス・ラーニングプロジェクト‐ヒューマンライブラリーの実施と振り返り」は、9月19日~20日に行われる「SIETAR Japan(異文化コミュニケーション学会)」にて、ゼミ生と教員が合同で口頭発表実施報告を行う運びとなりました。なお、本大会運営委員には本学より町恵理子教授(現在副会長・元会長)、山下美樹准教授(プログラム委員長)、他3名の教員が選出されています。

【2015年次SIETAR Japan(異文化コミュニケーション学会) 概要】
テーマ:『未来に向けてのダイアローグ~戦争と平和を考える~』
日時:2015年9月19日(土) 20日(日)
場所:桜美林大学(町田キャンパス、東京)
URL:  http://www.sietar-japan.org/
※今年本学会は、30回目の開催となります。

【麗澤大学について】

麗澤大学は昭和10年、創立者の廣池千九郎(法学博士)が「道徳科学専攻塾」を現在のキャンパス(千葉県柏市光ヶ丘)に開塾したことから始まります。心豊かな人間性を養い、国際社会に貢献できる人材の育成をめざし、今では大学・高校・中学・幼稚園が開設されています。また留学生の受け入れも積極的に行われており、キャンパスには世界21の国・地域から留学生が集まり、さまざまな言語が飛び交っています。
平成28年3月には廣池千九郎 生誕150年の節目の年となり、様々な記念事業が予定されております。

 

【本件お問合せ】
学校法人廣池学園 麗澤大学 入試広報グループ 担当:野村(のむら)
〒277-8686 千葉県柏市光が丘2-1-1 TEL:04-7173-3030 FAX:04-7173-3585
Email:pr@reitaku-u.ac.jp  URL: http://www.reitaku-u.ac.jp/


会社概要

麗澤大学

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業種
教育・学習支援業
本社所在地
千葉県柏市光ケ丘2-1-1
電話番号
-
代表者名
廣池幹堂
上場
未上場
資本金
-
設立
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