【夫婦の出産意識調査 2020】幼保無償化により「生活が楽になった」55.5%と生活への影響はプラスに働くも、出産・育児環境の不安に改善は見られず
~テレワークを実施している夫の家事・育児時間が増加~
公益財団法人1more Baby応援団(所在地:東京都港区、理事長:吉村泰典)は、日本から少子化問題をなくしたいという想いのもと、このたび、「夫婦の出産意識調査2020」を実施、その結果をご報告いたします。本調査は2013年から調査を開始し、今年で8回目となります。今回は、既婚者2,954名に加え、自身、配偶者が不妊を検討、経験したことがある方844名に対し、調査を実施しています。
*本リリースでは、調査対象者の説明のない数字については既婚男女2,954名の結果としています。
【 トピックス 】
また、二人目の壁を感じている人のうち「今後の出産に前向きになった」29.5%と出産意識の向上も一部に見られた。要因として、「日々の家計が楽になった」43.9%や、「生活費に関する心理的な不安が軽減した」39.1%と、経済状況に関する解答が多く見られた一方、「小学校以降の教育費がかかるから」30.3%など、まだまだ経済的な不安が解消されず、「二人目の壁」を感じている人も多くみられる。
「日本は子どもを育てやすい国に近づいていない」の回答も69.5%あり、出産・育児環境への不安がうかがえる。
原因の上位は「社会制度が整っていない」75.7%、「給与が上がる見込みがない」59.5%、「保育・学校にかかる
お金が高い」58.1%、と、社会制度や家庭の経済状況に関する回答が多数。
3.「二人目の壁」※73.7%の夫婦が実感、調査開始以来8年連続で7割以上
一方、「理想の子どもの数は二人以上」の人は68.4%。
※「生活費や教育費に関連した家計の見通しや、仕事等の環境、年齢等を考慮し、第二子以後の出産をためらうこと」を指します
ご自身が正規雇用・事業主の人全体のテレワーク実施率は23.3%となった。
テレワークの実施により、「夫の家事、育児への参加時間が増えた」と解答した妻は47.9%と男性の家事・育児への参加率向上が見られた。
また、夫の59.6%「家族とのコミュニケーションが増えた」と回答。
通常生活の中で「禁酒」を実施している人、9.3%と比べると、12.9ポイント高いことが分かった。
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【 調査対象 】
■既婚者2,954名の条件
・対象:既婚女性20-39歳、既婚男性20-49歳(男性は妻が39歳以下)
・割付条件①:全国各都道府県均一回収(各県63名)
・割付条件②:既婚子なし/既婚子1人/既婚子2人以上 それぞれを均一回収
⇒47(都道府県)×3(子ども条件)=141セルのそれぞれを21名ずつ、計2,954名回収
※尚、高知県、佐賀県で一部未回収のため、本来の回収数(2,961名)からは少ない回収数を
回収後、①各都道府県の人口比、②一世帯の子ども人数の構成比を平成27年総務省統計データより
■調査方法:インターネット
*本リリースでは、調査対象者の説明のない数字については、既婚男女2,954名の結果としています。
■調査実施期間
事前調査 : 2020/04/08 ~ 2020/04/10
本調査 : 2020/04/10 ~ 2020/04/16
今回の調査でお答えいただいた人の内、幼保無償化の対象者(59.7%)に聞いたところ、「生活が楽になった」55.5%と半数以上の方が幼保無償化による生活改善を実感していることが分かりました。要因としては、日々の経済的な不安が緩和されたことが考えられ、「日々の家計が楽になった」43.9%、「生活費に関する心理的な不安が軽減した」39.1%と回答しました。<グラフ1>また、「二人目の壁」を実感している人のうち、「今後の出産に前向きになった(あてはまる、ややあてはまるの合計)」29.5% <グラフ2>となり、「二人目の壁」を実感している一部の人にとっても幼保無償化が出産意識の改善につながっていることが見て取れる結果となりました。
「日本は子どもを『産みやすい』国に近づいている」実感を聞いてみたところ、「産みやすい」国に近づいていないと答えた人(「あてはまらない」「どちらかといえば、あてはまらない」の合計)は70.4%でした。<グラフ4>昨年調査と比較すると2.6ポイント増加(昨年:67.8%)し、未だに改善が見られない結果となり、約7割と依然高い割合を維持しています。
「第一子の子育てで手いっぱい」48.7%、「年齢的な理由」47.0%となり、「年齢的な理由」と回答した人が昨年と比べ2.5ポイント増加し晩婚化に伴う高齢出産の影響が大きいことが分かりました。
※「生活費や教育費に関連した家計の見通しや、仕事等の環境、年齢等を考慮し、第二子以後の出産をためらうこと」を指します
テレワークが広がりを見せる中、ご自身が正規雇用・事業主の人のテレワーク実施率を見ると23.3%でした。その中で、「新型コロナウイルスへの対策を機に実施している」17.1%と大半を占める結果となりました。<グラフ9>「夫の家事、育児への参加時間が増えた」と解答した妻は47.9%※1と、テレワークを実施することで、夫の家事、育児への参加時間が増加することが分かりました。
※1:回答者自身が子どもを持つ女性で、配偶者について解答した数値
※2:回答者自身が子どもを持つ男性で、自身について解答した人
女性(不妊治療未経験者)が妊活中にはじめた、取り組みを調査した結果、「禁酒」22.2%、「温活」19.0%が上位にあげられた。その中で、「禁酒」を見てみると、通常生活中に「禁酒」を取り入れている9.3%比べ、妊活中に取り入れている人が12.9ポイント高いことが分かりました。また、「温活」を通常生活中に実施している人11.7%と、妊活中に取り入れる人が7.3ポイント高い結果となりました。<グラフ11>
※不妊未経験の既婚者で自身と配偶者について回答した結果
【 調査主体について 】
公益財団法人1more Baby応援団
理想の数だけ子どもを産み育てられる社会を実現するため、結婚・妊娠・出産・子育て支援に関する情報提供及びその実現に必要な事業を行い、将来の活力ある社会環境の維持・発展のために寄与することを目的に活動。
「1more Baby応援団」ポータルサイトと公式Facebookページでは、出産に関するママ・パパの意識を把握するための調査結果や、「もうひとり、こどもが欲しい」という家族の想いを応援する情報を発信しています。
設立日:2015年1月15日(2017年10月公益財団化)
所在地:東京都港区高輪3丁目22番9号
電 話:03-6840-8836
理事長: 吉村 泰典
<活動内容・実績>
第3回シンポジウムオランダから学ぶ自治体・企業の働き方改革 2017年5月
シンポジウム in三重 “世界一子どもが幸せな国”オランダと地域の先進企業から学ぶ「企業の働き方改革・次世代育成応援」 2018年2月
ワンモア・ベイビー応援団 大交流会 in いわき~かぞくを、もうひとり~ 2018年11月
<出版物>18時に帰る ~「世界一子どもが幸せな国」オランダの家族から学ぶ幸せになる働き方~
なぜあの家族は二人目の壁を乗り越えられたのか?ママ・パパ1045人に聞いた本当のコト
*「1 more Baby応援団」ポータルサイト (http://1morebaby.jp)
*「1 more Baby応援団」Facebook (http://facebook.com/1morebaby)
*本リリースでは、調査対象者の説明のない数字については既婚男女2,954名の結果としています。
【 トピックス 】
- 幼保無償化による生活への影響はプラスに働く
また、二人目の壁を感じている人のうち「今後の出産に前向きになった」29.5%と出産意識の向上も一部に見られた。要因として、「日々の家計が楽になった」43.9%や、「生活費に関する心理的な不安が軽減した」39.1%と、経済状況に関する解答が多く見られた一方、「小学校以降の教育費がかかるから」30.3%など、まだまだ経済的な不安が解消されず、「二人目の壁」を感じている人も多くみられる。
- 出産・育児環境の不安に改善は見られず
「日本は子どもを育てやすい国に近づいていない」の回答も69.5%あり、出産・育児環境への不安がうかがえる。
原因の上位は「社会制度が整っていない」75.7%、「給与が上がる見込みがない」59.5%、「保育・学校にかかる
お金が高い」58.1%、と、社会制度や家庭の経済状況に関する回答が多数。
3.「二人目の壁」※73.7%の夫婦が実感、調査開始以来8年連続で7割以上
一方、「理想の子どもの数は二人以上」の人は68.4%。
※「生活費や教育費に関連した家計の見通しや、仕事等の環境、年齢等を考慮し、第二子以後の出産をためらうこと」を指します
- テレワークを実施している夫の家事・育児時間増加
ご自身が正規雇用・事業主の人全体のテレワーク実施率は23.3%となった。
テレワークの実施により、「夫の家事、育児への参加時間が増えた」と解答した妻は47.9%と男性の家事・育児への参加率向上が見られた。
また、夫の59.6%「家族とのコミュニケーションが増えた」と回答。
- 妊活中にはじめた取組み
通常生活の中で「禁酒」を実施している人、9.3%と比べると、12.9ポイント高いことが分かった。
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【 調査対象 】
■既婚者2,954名の条件
・対象:既婚女性20-39歳、既婚男性20-49歳(男性は妻が39歳以下)
・割付条件①:全国各都道府県均一回収(各県63名)
・割付条件②:既婚子なし/既婚子1人/既婚子2人以上 それぞれを均一回収
⇒47(都道府県)×3(子ども条件)=141セルのそれぞれを21名ずつ、計2,954名回収
※尚、高知県、佐賀県で一部未回収のため、本来の回収数(2,961名)からは少ない回収数を
回収後、①各都道府県の人口比、②一世帯の子ども人数の構成比を平成27年総務省統計データより
■調査方法:インターネット
*本リリースでは、調査対象者の説明のない数字については、既婚男女2,954名の結果としています。
■調査実施期間
事前調査 : 2020/04/08 ~ 2020/04/10
本調査 : 2020/04/10 ~ 2020/04/16
- 幼保無償化による生活への影響はプラスに働く
今回の調査でお答えいただいた人の内、幼保無償化の対象者(59.7%)に聞いたところ、「生活が楽になった」55.5%と半数以上の方が幼保無償化による生活改善を実感していることが分かりました。要因としては、日々の経済的な不安が緩和されたことが考えられ、「日々の家計が楽になった」43.9%、「生活費に関する心理的な不安が軽減した」39.1%と回答しました。<グラフ1>また、「二人目の壁」を実感している人のうち、「今後の出産に前向きになった(あてはまる、ややあてはまるの合計)」29.5% <グラフ2>となり、「二人目の壁」を実感している一部の人にとっても幼保無償化が出産意識の改善につながっていることが見て取れる結果となりました。
一方で、幼保無償化の対象者で「今後の出産に前向きにならなかった」と答えた人は39.3%おり、要因を見ると、「経済的な不安が緩和されたわけではないから」46.6%、「今の生活が楽になったわけではないから」45.9%、「小学校以降の教育費がかかるから」30.3%などが多く見られ、まだまだ経済的な不安などが解消されていないことが分かりました。<グラフ3>
- 出産・育児環境の不安に改善は見られず
「日本は子どもを『産みやすい』国に近づいている」実感を聞いてみたところ、「産みやすい」国に近づいていないと答えた人(「あてはまらない」「どちらかといえば、あてはまらない」の合計)は70.4%でした。<グラフ4>昨年調査と比較すると2.6ポイント増加(昨年:67.8%)し、未だに改善が見られない結果となり、約7割と依然高い割合を維持しています。
また、「日本は子どもを『育てやすい』国に近づいている」実感についても、「育てやすい」国に近づいていないと答えた人(「あてはまらない」「どちらかといえば、あてはまらない」の合計)は69.5%と同じく高い割合でした。<グラフ5>
原因の上位3つは「社会制度が整っていない」75.7%(昨年76.6%)、「給与が低い(または上がる見込みがない)」59.5%(昨年65.8%)、「保育・学校にかかるお金が高い」58.1%(昨年68.8%)と、昨年よりポイント数として減少していることから、出産・子育ての社会環境改善への期待がうかがえます。<グラフ6>
- 3.「二人目の壁」※73.7%の夫婦が実感、調査開始以来8年連続で7割以上
「二人目の壁」を感じる理由の上位は「経済的な理由」81.1%、
「第一子の子育てで手いっぱい」48.7%、「年齢的な理由」47.0%となり、「年齢的な理由」と回答した人が昨年と比べ2.5ポイント増加し晩婚化に伴う高齢出産の影響が大きいことが分かりました。
※「生活費や教育費に関連した家計の見通しや、仕事等の環境、年齢等を考慮し、第二子以後の出産をためらうこと」を指します
- テレワークの実施に伴い、夫の家事育児への参加時間が増加
テレワークが広がりを見せる中、ご自身が正規雇用・事業主の人のテレワーク実施率を見ると23.3%でした。その中で、「新型コロナウイルスへの対策を機に実施している」17.1%と大半を占める結果となりました。<グラフ9>「夫の家事、育児への参加時間が増えた」と解答した妻は47.9%※1と、テレワークを実施することで、夫の家事、育児への参加時間が増加することが分かりました。
※1:回答者自身が子どもを持つ女性で、配偶者について解答した数値
夫※2自身の回答では、家族以外の接点を見ると「パパ友やママ友ができた(増えた)」20.4%、「地域の人たちとのコミュニケーションが増えた」22.8%と地域社会への参加促進につながる可能性があることも分かりました。また、「家族とのコミュニケーションが増えた」59.6%、「一緒に過ごす時間が増え、セックスの回数が増えた」33.3%と、これまでより家で過ごす時間が増えたことにより、家族や夫婦のコミュニケーションの増加にもつながっていることが分かりました。さらに、「将来に備えて学び直しをする時間を作れた」38.2%と、人生100年社会に向けた取り組みも広がる可能性が確認されました。<グラフ10>
※2:回答者自身が子どもを持つ男性で、自身について解答した人
- 妊活中にはじめた取り組みについて
女性(不妊治療未経験者)が妊活中にはじめた、取り組みを調査した結果、「禁酒」22.2%、「温活」19.0%が上位にあげられた。その中で、「禁酒」を見てみると、通常生活中に「禁酒」を取り入れている9.3%比べ、妊活中に取り入れている人が12.9ポイント高いことが分かりました。また、「温活」を通常生活中に実施している人11.7%と、妊活中に取り入れる人が7.3ポイント高い結果となりました。<グラフ11>
さらに「温活」で具体的に実施していることを見ると、「湯船につかる」74.5%、「腹巻きをする」56.8%、「運動やストレッチをする」42.7%などが上位にあげられていました。<グラフ12>
一方で不妊未経験者の夫※が妊活中に行なっていることを見ると、「ストレッチやジョキングなどの軽い運動」15.6%、「禁酒」10.1%、「スポーツやジムなどの運動」10.0%などが上位に上がり、「禁酒」を通常生活中に取り入れている人5.0%と比べると妊活中に取り入れる人が5.1ポイント多い結果となりました。<グラフ13>
※不妊未経験の既婚者で自身と配偶者について回答した結果
【 調査主体について 】
公益財団法人1more Baby応援団
理想の数だけ子どもを産み育てられる社会を実現するため、結婚・妊娠・出産・子育て支援に関する情報提供及びその実現に必要な事業を行い、将来の活力ある社会環境の維持・発展のために寄与することを目的に活動。
「1more Baby応援団」ポータルサイトと公式Facebookページでは、出産に関するママ・パパの意識を把握するための調査結果や、「もうひとり、こどもが欲しい」という家族の想いを応援する情報を発信しています。
設立日:2015年1月15日(2017年10月公益財団化)
所在地:東京都港区高輪3丁目22番9号
電 話:03-6840-8836
理事長: 吉村 泰典
<活動内容・実績>
第3回シンポジウムオランダから学ぶ自治体・企業の働き方改革 2017年5月
シンポジウム in三重 “世界一子どもが幸せな国”オランダと地域の先進企業から学ぶ「企業の働き方改革・次世代育成応援」 2018年2月
ワンモア・ベイビー応援団 大交流会 in いわき~かぞくを、もうひとり~ 2018年11月
<出版物>18時に帰る ~「世界一子どもが幸せな国」オランダの家族から学ぶ幸せになる働き方~
なぜあの家族は二人目の壁を乗り越えられたのか?ママ・パパ1045人に聞いた本当のコト
*「1 more Baby応援団」ポータルサイト (http://1morebaby.jp)
*「1 more Baby応援団」Facebook (http://facebook.com/1morebaby)
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