NI、5Gミリ波無線(OTA)検証のRFテストにかかる時間を大幅に短縮
アンテナインパッケージ(AiP)デバイスのコスト効率に優れた正確で迅速なRF OTA検証に向けた、新しいリファレンスアーキテクチャ
自動テスト/自動計測システムの開発とパフォーマンスを加速するソフトウェア定義プラットフォームのプロバイダであるNI(Nasdaq:NATI)は、5Gミリ波ビームフォーミングAiPデバイスの徹底した特性評価と検証を目的とした、ハードウェアアクセラレーションによる5Gミリ波OTA検証テストのリファレンスアーキテクチャのリリースを発表しました。
NIのミリ波OTA検証テストのリファレンスアーキテクチャは、24~44 GHzの5Gミリ波帯域でOTA空間スイープの高速化を実現し、従来型のポイントごとのソフトウェア制御テストシステムと比較して、AiPデバイスのOTA RF検証テストにかかる時間を大幅に短縮します。最新の5G AiPデバイスの特性評価や検証を担当するエンジニアは、この新しいリファレンスアーキテクチャを利用することで、NR信号がより幅広く複雑な5G AiPデバイスのビームフォーミング性能に対応する一方で、開発スケジュールを短縮することもできます。NIの高速OTAテストアプローチにより、テスト時間を増やすことなく、密度の高い空間グリッドを使用して、3D空間解像度を向上させることも可能です。さらに、NIのミリ波OTA検証テストソフトウェアを使用すると、詳細なパラメトリック結果を生成、視覚化、保存、配布する際に、こうした広範な空間スイープをすばやく構成して、デバイスのアンテナパターンの特性を評価できます。
Anokiwave社の最高戦略責任者であるAlastair Upton氏は次のように述べています。「急速に発展している5Gミリ波半導体業界では、テストシステムを新しい種類の5Gビームフォーミングデバイスに対応させる必要があります。エンジニアに必要となるのは、次世代のミリ波半導体がグローバルレベルの性能を発揮できるよう、ビームフォーミング性能を計測し、保証する、高速かつ高確度で低価格のツールです」
NIのミリ波OTA検証テストのリファレンスアーキテクチャには次のものが含まれています。
- 広帯域RF信号の生成と計測が可能なNIのミリ波VST
- 高精度で再現性の高いモーションコントロールを実現するPXI計測器
- 静かな環境における真の遠方界放射テストを可能にする絶縁RFチャンバ
- インタラクティブな使用とオートメーションを実現するミリ波OTA検証テストソフトウェア
NIについて
NI(ni.com)は、現在だけでなく将来をも見据えたエンジニアリングの課題解決をサポートする、高性能な自動テスト/計測システムを開発しています。NIのソフトウェア定義のプラットフォームは、モジュール式ハードウェアと拡大を続けるエコシステムから構成されており、このオープンなプラットフォームを採用することにより、優れたアイデアを具現化できます。
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