第11回「新井賞」は『ライオンのおやつ』に!新井見枝香さん独占インタビュー「あるシーンが悲しい記憶とリンクした、泣いた」
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新井見枝香さんによる個人賞「新井賞」、第11回受賞作は小川糸さんの『ライオンのおやつ』(ポプラ社)に決定!その記念に、1億人の本と本屋の動画投稿サイト「本TUBE」では新井見枝香さんにインタビューを開催しました。
新井見枝香さんによる「新井賞」第11回受賞作が、小川糸さんの『ライオンのおやつ』(ポプラ社)に決定した。新井賞は2014年7月にスタートした、新井さん自身が主宰する個人賞であり、芥川賞・直木賞の発表に合わせ、新井さんが推したい本を三省堂書店の店頭やSNSなどで発表している。今回の受賞作は、若くして余命を告げられた主人公の雫が、瀬戸内の島のホスピスで残りの日々を過ごすことを決め、穏やかな景色のなか、本当にしたかったことを考えるストーリー。ホスピスでは、毎週日曜日、入居者がリクエストできる「おやつの時間」があるのだが、雫はなかなか選べずにいた……。すべての人にいつか訪れることをあたたかく描き出す、今が愛おしくなる物語である。なぜ選出に至ったか、新井さん本人にその経緯や作品への思い入れを伺ってみたい。
本TUBE編集部×新井見枝香
タイトルの「ライオンのおやつ」っていうのはどういうことかというと、作中のホスピスで「最後に食べたいおやつは何ですか?」って聞いてもらえるんです。
主人公の彼女のもとには誰も面会の人は来ない。33歳の女の子で誰も来ないっていうのは、ちょっとおかしいなって私も読んでて思いました。で、それが最後、彼女にどんなことが起きるかっていうのが、この物語の一番山場です。
この本を新井賞に選んだ理由は本当に個人的な理由です。本っていうのは読む人の気持ちの状態とか、過去に何があったかっていうので印象が大きく違うと思います。この中に出てくる、なんてことない、おでんのシーンがあるんですが、そこが私の強い悲しい記憶にリンクしたので、これを選びました。でもその悲しい記憶を思い出して泣いたのはもちろんそうなんですけど、これを読んだ時に、その悲しくて悔しくてかたまった気持ちが、本当に何年も経っているんですけど、ようやく昇華できた気がして、この本を今このタイミングで読んだことが本当に良かったなと私は思いました。なので全ての人にこの本が私のように響くかと言ったら、絶対そんなことはないと思うんです。でも新井賞なんで、私が選ぶ賞なので、この本が一番おもしろかったですということは、お伝えしたいです。
■新井見枝香
東京都出身、1980年生まれ。アルバイトで書店に勤務し、契約社員の数年を経て、現在は正社員として本店の文庫を担当。文芸書担当が長く、作家を招いて自らが聞き手を務める「新井ナイト」など、開催したイベントは300回を超える。独自に設立した文学賞「新井賞」は、同時に発表される芥川賞・直木賞より売れることもある。出版業界の専門紙「新文化」にコラム連載を持ち、文庫解説や帯コメントなどの依頼も多い。テレビやラジオの出演も多数。
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本編では、この他にも質問やトークが盛り沢山、そして普段は見ることのできない出演者の表情も楽しめます!完全版が見たい方は、ぜひ動画をチェック!
◆本編動画はコチラ!↓
http://hon-tube.com/s/movie.php?movieid=2829
本TUBE編集部×新井見枝香
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タイトルの「ライオンのおやつ」っていうのはどういうことかというと、作中のホスピスで「最後に食べたいおやつは何ですか?」って聞いてもらえるんです。
主人公の彼女のもとには誰も面会の人は来ない。33歳の女の子で誰も来ないっていうのは、ちょっとおかしいなって私も読んでて思いました。で、それが最後、彼女にどんなことが起きるかっていうのが、この物語の一番山場です。
この本を新井賞に選んだ理由は本当に個人的な理由です。本っていうのは読む人の気持ちの状態とか、過去に何があったかっていうので印象が大きく違うと思います。この中に出てくる、なんてことない、おでんのシーンがあるんですが、そこが私の強い悲しい記憶にリンクしたので、これを選びました。でもその悲しい記憶を思い出して泣いたのはもちろんそうなんですけど、これを読んだ時に、その悲しくて悔しくてかたまった気持ちが、本当に何年も経っているんですけど、ようやく昇華できた気がして、この本を今このタイミングで読んだことが本当に良かったなと私は思いました。なので全ての人にこの本が私のように響くかと言ったら、絶対そんなことはないと思うんです。でも新井賞なんで、私が選ぶ賞なので、この本が一番おもしろかったですということは、お伝えしたいです。
■新井見枝香
東京都出身、1980年生まれ。アルバイトで書店に勤務し、契約社員の数年を経て、現在は正社員として本店の文庫を担当。文芸書担当が長く、作家を招いて自らが聞き手を務める「新井ナイト」など、開催したイベントは300回を超える。独自に設立した文学賞「新井賞」は、同時に発表される芥川賞・直木賞より売れることもある。出版業界の専門紙「新文化」にコラム連載を持ち、文庫解説や帯コメントなどの依頼も多い。テレビやラジオの出演も多数。
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本編では、この他にも質問やトークが盛り沢山、そして普段は見ることのできない出演者の表情も楽しめます!完全版が見たい方は、ぜひ動画をチェック!
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