保育業界特化型SaaS『ENMAP COLLEGE』導入施設3,000件に到達
養成学校・学生・保育施設を繋ぐ新卒就活バーティカルSaaS
求人情報の集積地となる学校をDXすることで、学校・学生・保育施設それぞれの抱える課題を解決し、「就職支援リソースの最適化」・「ミスマッチの低減」・「採用コストの抑制」を実現します。
『ENMAP COLLEGE』の概要
『ENMAP COLLEGE(https://kaseki.co.jp/enmap_college_forschool)』は、求人情報を送りたい幼保施設と、情報を受け取る保育士養成校と所属学生が、WEBを通じてシームレスに連携できるサービスです。
80,000施設以上の基本情報を網羅することで学生の「園探し」を面でサポートし、利用施設に対しては配信学校に限定されたセンシティブな情報提供の場を提供します。導入する保育士養成校は紙媒体中心の情報整理から解放され、本来的な学生支援にリソースを最適化することが可能です。
<背景>
幼保業界における新卒求人は、国内全施設の80%以上が紙媒体を保育士養成校へ送付する方法で募集しており(※1)、学生の79%が学内に届く新卒求人を就活の主な情報源としています。(※2)。
保育士養成校が受け取る新卒求人は年間1校あたり数千件にのぼり、学生に閲覧させるためにデータ化や整理に多くの工数を割いているか、満足に整理が出来ていないまま学生へ公開している状態です。他方、学生は紙媒体をベースにした検索性の低い状況での就活を余儀なくされていました。
検索性を高めるために求人情報のデジタルが急務となっていますが、事業所単位で情報管理を行う幼保業界にマッチしたサービスがなく、DXの障壁となっていました。
保育士養成校の求人関連業務を70%圧縮
国内に約550箇所にある保育士養成校では、紙媒体の新卒向け求人情報を地域別・施設形態別に仕分けし、ファイリングした上で就職支援部門にて学生へ公開するケースが最も一般的です。
コロナ禍を経てPDFファイルを共有サーバーや学内ポータルで掲載する等、WEBから最低限学生が閲覧できる環境作りを各校がリソースの範囲内で実施していますが、紙媒体がベースになった検索性が低い手法が一般的なため、学生への提供方法を見直す必要性が高まっています。
本サービスは、これまで紙媒体を送付していた各幼保施設に配信機能を無償開放することで、保育士養成校へ向けた求人情報のデータ送信と、幼保に特化したUIにより学生の検索性・操作性の向上を実現しています。
また、保育士養成校が就職実績や試験報告などの学内情報と施設・学生を紐づけることで学校独自の就職関連データベースを構築することが可能です。これらの機能により導入学校では求人関連業務を70%程度が圧縮されています。
導入校における高い学生利用率
本サービスは、設立形態(3種類)・施設種別(25種類)・学内求人有無などから絞込みが可能で、地元就職の比率が高い業界に合わせて「勤務地」をMAPから検索できる機能を搭載しており、これにより具体的に検討すべき施設を簡単に洗い出すことが可能です。
『ENMAP COLLEGE』導入学校における平均の所属学生利用率は82%で、一般企業への就職や公務員試験を目指す学生が一定数いることを鑑みると、所属する学生のほとんどが『ENMAP COLLEGE』を利用して就活を行っています。
<背景>
幼保施設へ就職する学生は、働き方に大きく影響する許認可形態(認可・認可外)や、施設種別(幼稚園・保育所など)、「勤務地」をある程度決めたのち、「給与や福利厚生」・「人間関係」・「方針」などを重視して具体的に施設の検討を進めますが、紙媒体をベースにした従来の閲覧方法では十分な検討が困難でした。
自身の志向性に沿った施設を漏れなく見つけるためには膨大な情報確認が必要なため、多くの学生は本来検討テーブルに乗るべき施設数よりはるかに少ない選択肢の中で就活を行っていました。
新卒採用に関する幼保施設の課題
認可施設全体の70%を運営する小規模法人(5施設未満)では、広報・採用に関するノウハウ・人的リソースが乏しいこと、民間の新卒求人サービスの学生利用率が低いことから、新卒採用における直接的な手段は保育士養成校への求人送付や学校訪問が主体となっています。
施設側の新卒採用ニーズは従来から非常に高いため、公式HPのリニューアルやSNS等による発信を行う施設も増加していますが、上述の通り多くの学生が保育士養成校内で情報収集しているため母集団形成に対する効果は限定的です。本サービスの利用により、施設の見落としや情報不足を防ぎ、適正なマッチングを促進しています。
今後の機能拡張では、求人応募機能・イベント告知機能・PRページ作成機能など、学生への情報発信を強化する機能を予定しており、施設側の新卒募集ルート強化が可能となります。
ENMAP COLLEGEの主な機能(※一部予定含)
<保育士養成校向け>
・WEB求人受付
・紙媒体の求人情報登録機能
・学生情報登録/管理
・各種データダウンロード
<学生向け>
・施設情報の検索
・法人情報の検索
・学校向け各種報告機能
<幼保施設向け>
・施設概要登録/編集
・求人情報登録/編集
・求人送付先選択
・各種求人オプション※
人材不足と今後の展望
急速な少子化により施設数は減少傾向となっておりますが、有資格者雇用時の補助金増額・民営化の加速・障害児向け施設など有資格者の就職先の増加などの影響で、人員不足は解消されない状況が続いています。
さらに、文部科学省では「幼児教育の実践の質向上に関する検討会」※3が、厚生労働省では「保育所等における保育の質の確保・向上に関する検討会」※4が実施されるなど、保育・教育の量から質への検討が急速に進められています。これらの実現に向けて、保育・教育に関わる人材ニーズは高い状態が継続すると考えられます。
上記を背景に、関東の保育士養成校を中心としたサービス展開から徐々に地方主要都市部への展開を進めつつ、バーティカルSaaSとして対「保育士養成校向け」、対「施設向け」の周辺サービスとの業務・システム連携を積極的に図って参ります。
本リリースに関するお問い合わせ
社 名:株式会社かせき
担 当:広報
Email:pr@kaseki.co.jp
注釈/参考URL
※1 当社独自調査による(2021)
※2 一般社団法人全国保育士養成協議会(2019)http://www.hoyokyo.or.jp/R2report.pdf
※3 厚生労働省(2020)https://www.mhlw.go.jp/content/000609915.pdf
※4 厚生労働省(2020)https://www.mhlw.go.jp/content/000647604.pdf
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