「ますます過激に」文部科学大臣賞受賞・筒井真理子の魅力に迫る-「脳をバクテリアにコントロールされた女」役で出演する映画『SHELL and JOINT』公開に寄せて-
世界が愛する女優・筒井真理子独占インタビュー
男バカ説。勝手気ままに生きる生き物たちを、応援したりしなかったり。予測不能、クスッと笑える?人生のバイブル!『SHELL and JOINT』
3月27日(金)劇場公開・平林勇監督作『SHELL and JOINT』 主演の筒井真理子が、第70回芸術選奨映画部門において文部科学大臣賞を受賞したことを記念し、完全独占無観客インタビューを行いました。数々の作品でその類稀なる存在感を発揮し、次々新境地を切り開く筒井真理子さんのチャーミングさに迫ります。
『SHELL and JOINT』製作&制作の株式会社DASH(本社:東京都中央区 代表取締役:小暮広宣)、株式会社クロマリズム(本社:東京都台東区 代表取締役:伊東達夫)、株式会社TEEMA(本社:東京都港区 代表取締役:岡崎陽子)よりお知らせいたします。
- 文部科学大臣賞受賞記念!完全独占インタビュー
-筒井さん、この度は文部科学大臣賞の受賞、誠におめでとうございます。
筒井:ありがとうございます。まず、びっくりしました。過去の受賞の方々を見ると、毎回役者さんが選ばれているわけでもないので、大変励みになります。歴代受賞されている方はすごい方ばかりで、襟を正す思いです。でも守りには入らないぞ!みたいな。これからも「ひとつひとつ」。ますます過激に、ますます元気に頑張ろうと思います。英語も一生懸命勉強しています!
-「ユニークな感興の表出」と評され受賞されました。「SHELL and JOINT」のユニークさもなかなかですが、オファーを受けたとき正直戸惑いませんでしたか?
筒井:まず、トライしたことのない役だったので、ものすごくうれしくて。笑っちゃうんですけど、ホラ笑。(注:白紙状態の台本を示しながら)自分の出るシーンのセリフは出来上がってたんですが、台本の前後が真っ白。お話の全容は見えてなかったのですが、出演シーンの台本と、最初にいただいた企画書がおもしろかったので。それと、はじめて出演した平林作品「Kuu」(2018年)のテーマが、「分断」に対するアンチテーゼというか、すごく素晴らしいなと思っていました。そんな平林監督からのオファーだったので、これは!と思いましたね。
- 感情を「仮面」で閉じ込め演じきる
筒井:感情を表に出さない淡々とした役どころで、トライしたことのない役でした。本来自分はパッションが出ていくタイプ。感情を出さないというのに慣れないと、感情が「溜まっていく」。共演の堀部さんともずっと目線を合わせなかったですし。心の中は、いろんな感情がうごめいてるけど、表情は「仮面仮面(無表情)」と唱えながらストイックに演じていました笑。
-今回筒井さんが演じた「坂本」って一体…?
筒井: 「脳をバクテリアにコントロールされた女」。どんなふうにコントロールされているのかと気になって台本を読んだら、自殺しようとしに行ったのに、生き延びるために死体を食べて、死ぬ気が途中で無くなっちゃうの。極端だけど、実は、人間ってそういうものなのかもなぁと。「坂本」ってしょっちゅう自殺してるし、仕事も続かないだろうし。そんなとき雇ってくれた幼なじみ「新渡戸」と働くカプセルホテルって、きっと安心感を感じる場所だったりするんでしょうね。
-「坂本」の中で印象に残っているセリフはありますか?
「自殺はバクテリアのせいじゃないかなって思ってる。」
筒井:私は劇団時代、まるで体育会系のように思いっきり動きまくっていて、考える間もなく過ごしてしまいましたが。特に若い頃っていろいろと悩むと思うんです。後になってみると、悩んでいてヘンなことをしようとしたのは、なんて言うか「何かのせい」だったんじゃないかと思えると、気がラクになることもあるかと思うんです。そういう事ってあるんだろうなと。
平林:実はコレ、僕は完全に筒井さんを想定して台本を書いていたんですけどね。完全なるアテ書きだったんです。筒井さんて、淡々とものを言う、ああこういう感じだよな〜、と思いながら書いていたので、先ほど実はパッション派と聞いて「アレ、僕、設定間違えた!?」と思いました。苦笑
―実際に撮影してどうでしたか?
平林:とにかく筒井さんの演技が素晴らしかったです。筒井さんが出演することで、映像が「映画」や「作品」になる気がするんです。その佇まい自体が、とても稀有な存在だと思います。それこそが、個性的で国際的に活躍する、数々の監督から愛されている理由なんじゃないでしょうか。本作でも、「坂本」は基本無表情なんですけど、「新渡戸」に話しかける前には必ず彼をチラッと観る、とか。そしてとにかくチャーミング。出演者のみなさんも僕たちも、筒井さんと一緒に映画をつくれたことをものすごくうれしく思いますし、筒井さんがいなければこの作品は…どうなっていたんでしょうね。
―筒井さんは出来上がった作品を観ていかがでしたか?
筒井:みんな違って、みんな変。自分もそうだし、そこからはじまると、すごく豊かになるし、優しくなる。監督のそういう温かい視点が現れている作品だと思います。宇宙を凝縮して受け取ったような作品。私、154分ずっとケタケタ笑ってました。「映画ってこういうものだ」という固定観念にとらわれないで、はじめて観る方には、ストーンッ!と平林監督の世界に入って欲しいですね。本当に稀有な監督。日本にこんな人がいるなんて。監督にもさらに、ユニーク街道を邁進していただきたいです!
―「進化」も根底のテーマに流れる本作。筒井さんは今後どんな進化を?
筒井:毎回、新しい気持ちで挑戦し続けています。どんな役でもござれ!という気持ちです笑。どんどん進化する今の時代、そういう変化もまるごと自分で演じていきたいですね。
筒井:…ところで監督って、なんで節足動物が好きなんですか?
平林:なんでですかね〜。小さい頃から好きでうまく答えられません笑。
まだみたことのない新しい筒井真理子さんの魅力にたっぷり出会える映画「SHELL and JOINT」、ぜひご期待ください!
それでも、みんな生きている。勝手気ままに。
2020年3月27日(金)シネマート新宿、シネマート心斎橋にて劇場公開
【イベント情報】
・3月24日(火)18:00-21:00 note オンライン試写会+監督・平林勇と主演・堀部圭亮トーク(ライブ配信/Zoomウェビナー)
・3月24日(火) 22:00-22:30 レインボータウンFM「小山田将のシネマサプリ」(ラジオ)
・3月26日(木)19:30-19:50 シネマトゥディ・ライブ(ライブ配信)
・3月27日(金)時間未定 シネマート新宿・シネマート心斎橋 (劇場公開初日)
・3月31日(木)13:00-14:00 渋谷のラジオ「渋谷のほんだな」(ラジオ)
※状況により変更になる場合があります。最新情報は「SHELL and JOINT」公式SNS、または各媒体でお確かめください。
- 平林勇監督作品『SHELL and JOINT』
マペットの昆虫たちは死について哲学し、男はサウナでセミだった頃のはかない夏の欲情を語り、カプセルホテルの従業員は、すべての自殺はバクテリアのせいだと考え、女たちはバイブレーター片手に、先人たちへ感謝する―。生と死と性をテーマに、時に現実的に、時に超現実的にさまざまな人生の断片を、美しくシニカルに描き出す。
作品情報:2019年 / 日本 / 154 分 / カラー / ビスタ / 5.1ch / DCP / PG12
監督:平林 勇 https://note.com/hirabayashiisamu/m/m3574f11093f0
・〈予告動画〉
予告編 https://www.youtube.com/watch?v=Fyf6RVS1aXU
コメント予告 https://youtu.be/yArLw6UGims
・〈公式webサイト(日本語版)〉http://shellandjoint.com/jp/
・〈公式twitter〉https://twitter.com/shellandjoint
・〈公式instagram〉https://www.instagram.com/shellandjoint
・〈公式facebook〉 http://www.facebook.com/shellandjoint
※画像使用の際はコピーライト表記の記載をお願いいたします。©SHELL and JOINT
【配給】Giggly Box
【PR協力】株式会社actio 角山 朋美 垣本 浩喜
【製作&制作】株式会社DASH / 株式会社クロマリズム / 株式会社TEEMA
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