長期インターン口コミサイトVoil、口コミデータの統計分析と企業選びのポイントを公開〜見えてきた4つのリアル〜

株式会社Flamers（所在地：東京都世田谷区・代表取締役：佐藤 航智）が運営する長期インターン口コミサイト「Voil」は、サービスに集まった口コミデータを統計分析した結果と、そこから考察される企業選びのポイントを「4つのリアル」として公開しました。

Voilは、日本で唯一の「長期インターンの口コミサービス」です。
実際に長期インターンとして働いた学生の口コミを収集し、企業内部を見える化・ランキング化しています。
今回は、データから読み取れるリアルを、4つの項目にまとめました。


◆ 調査データ（※1）
・口コミデータ338件
・質問は全て1~5の5段階で回答（1: 満足でない 3: 普通 5: すごく満足）
・「総合満足度」と、その他14個の小質問の、合計15個で構成。
・14個の小質問は図のように3つのカテゴリに分類されて、点数の算出に使われる。

◆ 目次（4つの「実は！」）
1. 実は！業務や教育よりも「居心地の良さ」が総合満足度に最も相関
2. 実は！一定の業務難易度の高さと、自身の希望が通ることが重要で、必ずしも社員と同じでなくても良い
3. 実は！質問への丁寧な返答は大切だが、用意された丁寧な教育は必ずしも要らない
4. 実は！明るさ・優しさ・風通しの良さは全ての根底


◆ （参考）相関係数について
レポートを読み進めるにあたり、相関係数の定義だけ確認する。
相関係数は、2つの項目の関係度合いの強さを表し、一方が高くなるともう一方も高くなる傾向にあることを「正の相関がある」、逆を「負の相関がある」とする。
また、相関係数の絶対値が1に近づくほど相関が強い。

◆ 1. 実は！業務や教育よりも「居心地の良さ」が総合満足度に最も相関

 

【データの読み取り】
・3つの項目は全て総合満足度と正の相関があるが、中でも「居心地の良さ」が最も高い。
・平均点は、「居心地の良さ」が4.1で最も高く、学生は総じて「満足」と感じている。一方、「教育の充実度」は3.6で、総じて「普通」と感じている。


【インターン探しに活かせるポイント】
「居心地の良さ」は、言い換えると「心理的安全性」である。
詳細については、5つ目の項目（後述）で解説するが、企業の人や雰囲気はその他の項目を差し置いて最重要な項目である。
心理的安全性という概念については、googleがその重要性を説いたことでも有名で、以下のような発表がなされている。

▼ googleのリサーチの要約（※2）
真に重要なのは「チームがどのように協力しているか」であることを突き止めました。チームの効果性に影響する因子を重要な順に示すと次のようになります。
心理的安全性（最重要） → 相互信頼 → 構造と明確さ → 仕事の意味 → インパクト
また、google社内のチームの効果性のそれほど影響していない変数は以下の通り
働く場所、メンバーが外交的か、個人のパフォーマンス、仕事量、チームの規模、在職期間


◆ 2. 実は！一定の業務難易度の高さと、自身の希望が通ることが重要で、必ずしも社員と同じでなくても良い

 

 

【データの読み取り】
・提案や判断を求められる業務（単調作業ではない業務）や、自分の希望する業務に取り組めるときに総合満足度が高くなる傾向がある。
・一方、「インターン生が責任者やリーダーになれる」ことや、「社員とインターン生の業務が変わらない」ことは、そこまで大きな相関を示さなかった。
・一般的にインターン生は、自分の取り組む業務から得られる成長には期待しつつも、リーダーや責任者ほどの役職につくことや、必ずしもその業務が社員と同じであることに対しては期待値が低いことが分かる。

【インターン探しに活かせるポイント】
・企業を選ぶときは、どのくらい思考する余地のある業務内容か、自分の提案を把握してくれて業務内容を配慮してもらえるか、という視点を面接で持つと良い。
・もちろんどんな業務でも、工夫する点を見つけて改善することはできる。また、業務内容を選り好む姿勢が強すぎると面接で不合格となる可能性は高まる。とは言え、難易度が高く工夫を求められる業務・環境にいた方が思考・成長を外部からも求められるので、結果的に成長に繋がりやすいとは言えるだろう。


◆ 3. 実は！質問への丁寧な返答は大切だが、用意された丁寧な教育は必ずしも要らない

【データの読み取り】
・総合満足度の相関が高いのは、「質問を丁寧に返してくれる」ことだった。一方で、「研修やマニュアルがあること」はほぼ相関がなかった。
・「研修やマニュアルがある」や「教育を期待してもミスマッチしない」に関しては平均点が低く、ばらつきも大きい。よって、企業ごとに環境が大きく変わること、スタートアップ中心の長期インターン受け入れ企業では教育環境は整っていない傾向があることが分かる。

【インターン探しに活かせるポイント】
研修やマニュアルなどの手厚い教育の有無は、総合満足度への相関が低い。企業を選ぶときにも、研修などに惹かれることは多いかもしれないが、長期的に自ら学びやすい環境（質問のしやすい雰囲気、他のインターン生など気軽に聞ける人の存在など）を見ることがより重要だ。


◆ 4. 実は！明るさ・優しさ・風通しの良さは全ての根底

【データの読み取り】
・「質問のしやすさ」「人の優しさ、柔らかさ」「活気、明るさ」など、組織の雰囲気の良さは総合満足度との相関が比較的強い。
・一方で、「ピリピリした雰囲気にならない」という点に関しては、相関も低く、平均点も比較的低い。インターン先では、事業に本気であるからこそピリッとした雰囲気になることは一定あり、学生もそこに関しては受け入れている傾向が見られる。

【インターン探しに活かせるポイント】
・居心地の良さは外部から判断するのが難しいが、面接官やオフィスの雰囲気、コラム記事、口コミを見て察するなど、多方面から情報を収集することが必要。
・業務内容や教育体制が自分の希望に沿っていなくても、その不満を他のメンバーに話し分かち合うことができれば、問題が解決に向かうことがある。居心地の良さは全てのインフラとなりうるので、最重要視して選ぶことをおすすめする。


◆ まとめ
自分に合ったインターン先を、居心地の良さを中心に、今回重要として挙げた視点を持ちながら選んでいただきた。その際、情報収集は非常に重要で、企業のコーポレートサイト、採用記事、採用コラム以上の情報を収集したいところである。
具体的には、そこで実際に働いたインターン生と話せたらベストだが、難しければメンバーのTwitter、口コミなどが役に立つだろう。Voilがその判断材料として機能すれば幸いである。

また、今回は定量的な情報に限って分析をしたが、実際には定性的なコメントも含めて判断をするとよい。Voilには、かなり詳細に書かれた口コミが掲載されているのでぜひ応募前・入社前にご確認いただきたい。
（↓例）

また、口コミも積極的に募集中です！
こちらのgoogle formから10~15分で回答可能、謝礼はAmazonギフト500円をお支払いします！
ご協力よろしくおねがいします。
https://forms.gle/yQW9kexFTt3izYUB6

===============
◆サービス概要
サービス「Voil」
https://voil-intern.com/

◆会社概要
・社名：株式会社Flamers
・代表取締役CEO：佐藤　航智
・「人々の心の中のワクワクが育つ文化を作る」ミッションの元、「世界中の人々の人生がワクワクであふれている世界を創る」ビジョンに貢献します。
・所在地：東京都世田谷区野沢2-34-3 ドルフ桂1001号室
・設立：令和1年11月14日
URL：https://www.flamers.jp/

◆ 注
※1 口コミデータの回収期間は、2020年2月16日〜2021年1月16日まで
※2 Google re:Work 「効果的なチームとは何か」を知る 効果的なチームに固有の力学を突き止める
https://rework.withgoogle.com/jp/guides/understanding-team-effectiveness/steps/introduction/

◆本件に関するお問い合わせ先
・TEL：[phone]
・MAIL：[e-mail]