【「ninpath」不妊治療データ】不育症・着床障害(着床不全)の各検査受診率は平均22%程度と低水準で、治療ステータスにおける差はほとんど見られず
不育症・着床障害(着床不全)の検査に関する注目は年々高まっているものの、ninpathユーザーの半数はどの検査項目も未受診と、現在の不妊治療においては副次的な位置づけにあることを示唆する結果となった
不妊治療の治療記録・管理ウェブサービス『ninpath』を運営する株式会社ninpath(本社:東京都港区、代表取締役CEO:神田大輔、以下ninpath)は同サービス内に登録されたのユーザーの不妊治療データを用いて、不育症・着床障害(不全)の検査に関するデータ分析を実施しました。
■ 不育症・着床障害(不全)関連の検査受診率
- 項目により多少変動はあるものの、不育症・着床障害(不全)関連の検査受診率は高いとは言えず、最も受診率が高い血液凝固機能についても約33%、全体平均では22%と比較的低水準にとどまっている
- これらの検査についてはエビデンスが未確立のものも含まれていること、検査が可能なクリニックが限定的であることも、低水準の一因となっている可能性がある
*[ご留意事項] 本データは、「妊娠・出産済み」のサンプル数が少ないことから参考程度の情報となります
■ 治療ステータス別の検査受診率
- 治療ステータスが「妊娠・出産済み」と「治療中・お休み中」の2群で比較した場合、概ねどの項目でも検査受診率に大きな差は見られない
- このことから、必ずしもこれらの検査を早期に受けることが治療結果につながるものとは言えない可能性がある
■ 治療ステータス別全体的な検査の受診状況
- 上記9つの検査項目について、治療ステータスに関わらず、どの項目も受診したことのないユーザーが全体の約半数を占めた
- 一部の検査を受けているユーザーも約半数にのぼる一方で、上記すべての検査を受診したことがあるユーザーは4%にとどまっている
- カップル毎に必要な検査項目が異なるため、効果的な治療を行う上でどの検査の優先度が高いかの見極めが重要になっていると思われる
■ 不育症・着床障害(不全)関連検査の結果
- 全体的な傾向としては初期の不妊検査と同程度(約1割~3割)の割合で何らかの異常が見つかっている
- 闇雲に検査を受けるのではなく、自分の治療状況に応じて原因の仮説を立て、適切な検査を受けることの重要性が示唆されているものと思われる
「ninpath」では、今後も登録データから得られる示唆を公開していきたいと考えております。
個々の治療の道を照らしていけるようなサービスを目指している「ninpath」では、引き続き多くの方の不妊治療データを必要としています。すでに不妊治療を卒業された方も含めて、治療データの登録にご協力いただけますようお願いします!
■分析対象データ概要 ■
- サンプル数:136(2020年5月末時点のninpath登録データのうち、不育症・着床障害関連のデータ登録があるもの)
- サンプル数内訳(治療ステータス):妊娠・出産済み(23)、治療中(106)、お休み中(7)
- 今回の分析対象には、治療終了の該当データはありませんでした
【ninpathについて】
『ninpath』(https://ninpath.com)は、不妊治療の周期毎の記録・管理はもちろん、ご自身に近い第三者の治療データ等と比較することで自分の現状を客観的に捉える場と、最善の道を考えるきっかけを提供するために開発された不妊治療サポートサービスです。
詳しくは、β版提供開始に関するプレスリリースをご覧ください。(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000055467.html)
【株式会社ninpath】
所在地:〒105-0004 東京都港区新橋1-12-9 A-PLACE新橋駅前 7F
代表者:代表取締役CEO 神田大輔
設立日:2020年3月2日
事業内容:
・不妊治療の治療記録・管理ウェブサービス『ninpath』β版(https://ninpath.com)
・不妊治療と両立支援に特化した人材紹介サービス『ninpath career』(https://career.ninpath.com/lp/)
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