足立喜一朗 個展「All After Human」のお知らせ
このたび、HARUKAITO by islandにて8/27〜9/19、足立喜一朗個展「All After Human」を開催いたします。
2021.8.27 fri. - 9.19 sun.
Open:14:00-20:00 Thu-Sun
主催・企画: island JAPAN
www.islandjapan.com
info@islandjapan.com
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前6-12-9 BLOCK HOUSE 2F
6-12-9-2F BLOCK HOUSE Jingumae Shibuya-ku, Tokyo 150-0001 JAPAN
www.blockhouse.jp
Open:14:00-20:00 Thu-Sun
主催・企画: island JAPAN
www.islandjapan.com
info@islandjapan.com
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前6-12-9 BLOCK HOUSE 2F
6-12-9-2F BLOCK HOUSE Jingumae Shibuya-ku, Tokyo 150-0001 JAPAN
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足立は、1979年大阪生まれ。2004年多摩美術大学環境デザイン学科卒業、現在はニューヨークを拠点に活動・制作している。
2007年には、東京都現代美術館で開催された「Space for the Future ~アートとデザインの遺伝子を組み替える」にて、「e.e.no.24(Experimental Equipment no.24)」を発表。電話ボックス型のディスコは全面がマジックミラーでできており、外からは丸見えになるが、内からは外が見えず、自分しか見えない。その時代の、アイデンティティを鮮やかに描き出した。この作品は展示後コレクションされている。
2009年横浜ZAIMで行われた個展「Shangri-La」においては、みせかけだけのエコを鮮やかに批評する作品を発表。「FLATLAND」という「大地はゆっくり回転し、くまなく光を受ける」作品、「Air Cleaner」という、「下部からの光は植物の光合成を促進し、ファンは生まれた酸素は部屋全体に運ぶ見せかけだけの空気清浄機」などを発表した。
2010年の「SOAP」展(AISHO MIURA ARTS /東京、NADiff gallery / 東京)からは、ミラーボールをモチーフにした彫刻が数多く発表される。「平凡なものと聖なるものは紙一重」というテーマであったが、シャンデリアやミラボールといった俗物的なモチーフが、聖なるものや信仰の対象のものに裏返る瞬間を創出する作品であった。
こうした上記の二つの方向性は、2012年に発表された「g.g.no.03 green generator no.03」〜再生可能エネルギーの崇拝のための装置〜や、2013年に発表された「Life Balancer no.01」〜命の重さを測る天秤〜に昇華する。足立の作品の特徴は、たしかな技術と、ユーモアが一つの作品として結実し目に見える形にできるというところである。
そして、2015年に発表された「cosmic tree」(Gallery FAIR, Fuwari no mori)では、ミラーボールがあたかも宇宙の軌道を描く、宇宙的視点を表現するようになる。
今回の個展は、2016年以降ニューヨークに拠点を移した足立の6年ぶりの日本での個展となる。足立は彫刻と並行してたくさんのドローイングも制作している。Facebook社とのコミッションワーク「Memory and Oblivion」(2020年)でもドローイングは発表されており、それらを含むまたとない機会となりますので、ぜひご高覧いただけたら幸いです。
【ARTIST STATEMENT】
2020年、ニューヨークの街は完全に停止していた。コロナの影響で病院はごった返しあっという間に病床は足りなくなった。処理が追いつかない犠牲者の遺体は冷凍トラックに詰められた。折しも初期にコロナに感染した僕は病院へ行くことを諦め、ただ重症化しないことを祈りつつ家で眠り続けた。外に出れるほど回復し街の様子を見てみる。ストリートに車はなくこの街の昼間に静寂があった。スーパーマーケットと薬局以外空いていなかった。近所の公園も閉鎖されていた。ひと気のない街を歩きながら僕は人間のいなくなった後の世界(All After Human)を想像した。もともと森だった場所は森に、砂漠だった場所は砂漠へと自然が取り返していくだろう。自然が文明を飲み込んでも人間の作った多くの建築や造形物がすぐになくなることはない。地球を回り続ける人工衛星は尚更影響を受けないかもしれない。アクセス方法のわからなくなった情報は誰の為でもなく地下に眠り続けるのではないか。やがてそれら人工物は自然と混じり合い新たな自然観が生まれることを夢想する。観測者となる人間がいないので自然観という言葉を使うことに甚だ疑問はあるが。
今個展にはミラーボールをモチーフにしたキネティック彫刻やドローイングが多く登場する。ミラーボールとはどのような意味があるのだろうか。それは舞台照明の一種であり、ダンスホールやディスコを演出することに使用される。また歴史から見ればニューヨークではマイノリティたちのシンボルと捉えることもできるし、東京ではバブル時代の虚栄と欲望を連想することもできる。しかし人間がいなくなればそういった社会的、機能的な意味は喪失されるだろう。そしてそれは鏡に覆われた造形物という一元的な特徴のみが残る。無機質な素材が規則的に配列された物体は「完全なる人工物」と呼べるのではないか。
この「完全なる人工物」と自然との対比を保ちつつ、All After Humanをシミュレーションするという矛盾を試みる。
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