面会交流の認知は別居・離婚を意識したときが最多/夫婦間の問題で親に会えない子どものために面会交流を知るきっかけを提供

~支援利用者アンケート調査からみる新生活に向けた取り組み~

 東京・神奈川を中心に面会交流支援事業を行う、一般社団法人びじっと・離婚と子ども問題支援センター(所在地:神奈川県横浜市、代表理事:古市理奈/以下びじっと)は、夫婦間の問題で親に会えなくなった子どものために、不安や心配を抱えている親が面会交流を知るきっかけを新たに提供いたします。
 びじっとでは、びじっとの支援を利用して面会交流をおこなっている利用者を対象に、びじっと利用者アンケート調査を実施(2022年1月28日~2月13日)し、利用者282名(同居親・別居親の合計)中、131名(同居親:65名/別居親:66名)に回答頂きました。本アンケートにより、父母が「面会交流」を認識したのは「別居・離婚を意識したとき」が最も多いことが分かりました。びじっとは、父母や周囲の方々が「面会交流」を事前に知ることの大切さを再確認し、面会交流相談窓口の拡充やセミナーを通して、新たな生活を始める多くの方々に「面会交流」を知ってもらう取り組みを始めます。

■アンケート調査方法
実施期間:2022年1月28日~2022年2月13日
実施方法:WEBによる無記名アンケート
対象者:びじっとの支援を利用している同居親:65名、別居親66名の計131名(全利用者数:282名)

 厚生労働省が発表した最新の人口動態統計では、婚姻件数52万5,507組に対して、離婚件数は19万3,253組と、決して低い数字とはいえない状況が続いています。コロナ禍で停止していた離婚調停もウェブ会議を利用したオンライン化が進んでおり、離婚件数が増えることを予測する声が多くあがっています。
 離婚した夫婦が様々な問題や不安を抱えるのと同時に、その子どもたちも経験したことのない不安と直面します。そのひとつが片方の親と会えなくなることです。
 びじっとは、離婚・別居を経験した子どもたちの健やかな成長のために、父母が子どもと向き合う場となる親子の面会交流を支援しています。

 今回おこなった利用者アンケート調査で、面会交流をおこなっている利用者が面会交流を認知するタイミングは「別居・離婚を意識したとき」が最多(同居親:55.4%、別居親:66.7%)であることが分かりました。離婚に直面するまでほとんどの人が面会交流について知識を得ていないのが現状であり、親がみずから知識を求めないケースでは「子どもが親に会えない問題」はますます深刻化しています。
 


 また、実際に面会交流を開始した後、子どもに「良い変化があった」という回答が半数以上(同居親:57.1%、別居親:77.4%)となり、面会交流が子どもに好い影響を与えていることが分かりました。

=== 回答例 ===
【同居親より】
・私以外に頼れる大人がいると思っていること。私と出掛ける時と違う楽しみがあると喜んでいる。
・離れているが父親がいることを知ることができた。父親がどんな人なのか、子どもが肌で感じることができた。

【別居親より】
・毎月会うのを楽しみにしてくれている。愛情を感じてくれている。
・最初はぎこちなかったが、徐々に笑顔が見られるようになり、父親であることを再認識してくれているように感じた。
===

 びじっとは本アンケート調査を受けて、面会交流について広く知ってもらうために、面会交流相談窓口の拡充やセミナー実施の取り組みを進めてまいります。また、びじっとは面会交流の情報・事例共有や支援充実に資することを目的に、本拠地である神奈川県の支援団体に呼びかけて「横浜市面会交流支援団体連合会」を設立しました。

■横浜市面会交流支援団体連合会
横浜市面会交流支援団体連合会は、横浜市に活動本拠地を置く面会交流支援団体の連合体として設立されました。今後、面会交流相談窓口事業、離婚前後親支援事業など、オンラインも活用しながら面会交流の充実に資する事業をおこなってまいります。本連合会の事業は、横浜市以外からの利用も可能とする方針です。

■びじっと利用者アンケート調査
https://www.npo-visit.net/survey_analysis.php
※アンケート作成には、日本生命保険相互会社有志職員によるプロボノプログラム(NPO法人サービスグラント企画・運営)の支援を得ました。

■代表理事:古市理奈のコメント
子どもたちにとって家庭は唯一無二の安全基地であり、子どもたちはお父さんお母さんに絶対的な信頼を置いています。その安全基地が崩壊するのが、父母の離婚です。子どもの頭の中はパニックを起こしています。それも静かに。子どもたちは自分自身、自分の異変に気がつかずにいます。「自分はこれからどうなってしまうのか」子どもが抱える漠然とした不安と苦しみを取り除けるのは、お父さんお母さんだけです。
子育ての責任と義務をお父さんお母さんが担い、果たせるように、そして子どもたちとお父さんお母さんが幸せな時間を過ごせるように、私たちは面会交流の情報を提供し、ご相談に乗り、これからも全力でお父さんお母さんと子どもたちを支援してまいります。

■びじっとについて
離れて暮らす親子の面会交流支援を行う、民間の面会交流支援第三者機関。子どもの健全育成のためにはどちらの親からも愛情を感じられることが重要であるという理念のもと、「会えない親子」をなくすべく、年間600件以上の面会交流支援を行っています。
離婚や別居により心に負担を抱えた親子のケアをおこなうため、相談事業にも取り組んでいます。
2020年3月、かながわボランタリー活動推進基金21ボランタリー活動奨励賞受賞。2021年12月、かながわ子ども・子育て支援大賞受賞。2020年4月1日、法務省による裁判外紛争解決手続(ADR)団体の認証を受けました。
びじっとは、LINEを使用した連絡調整と現場支援により、それぞれの親子のニーズに応じた柔軟な面会交流を支援しています。
公式HP:https://www.npo-visit.net/

■代表理事:古市理奈
1971年生まれ。2007年8月1日に非営利団体びじっと・離婚と子ども問題支援センターを設立。2014年10月25日に一般社団法人化。眞浄山大法寺副住職。

■本件に関するお問い合わせ先
一般社団法人びじっと・離婚と子ども問題支援センター
TEL:045-263-6565
Mail:visit.contact.japan@gmail.com

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会社概要

URL
-
業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
神奈川県横浜市中区尾上町6-86-1 関内マークビル5F 行政書士阿部オフィス内
電話番号
-
代表者名
古市理奈
上場
未上場
資本金
-
設立
2014年10月