【令和2年豪雨】熊本県人吉市の観光業を支える2団体へ基金を贈呈・オンライン贈呈式を実施~公的支援が届かない災害発生時の喫緊の課題に即時支援、クラウドファンディングも開始~
本年7月に発生した「令和2年豪雨」は50年に一度の規模と評され、特に球磨川流域を有する熊本県での被害は甚大で、7月24日15時00分時点で死者65人、発災から3週間経つ現時点でも1,500人以上が避難所での生活を余儀なくされています。
そのような状況の中、本団体は、7月18日~19日にかけ、熊本県人吉市の視察を実施しました。同市では徐々に、行政の補償や民間の寄付も集まり、再建の目処が立つ事業者も出てきはじめた一方で、地域の御神仏を祀る日本遺産などの神社と、地域の観光資源の要でもあるラフティング事業者が、特に甚大な被害を受けており、迅速な支援を必要としていることが明らかになりました。行政等の公的支援が届かず、しかし緊急的な支援を必要としている団体・事業所等への即時支援を活動目的とする本団体では、人吉市の市政を支える当該2団体への支援をその場で決定し、支援金100万円を即時支給いたしました。
■支援先の被害状況
①日本遺産 青井阿蘇神社を始めとする神社・仏閣
今回の被災の中心となった球磨川流域には多くの神社があり、その中の一つ 国宝『青井阿蘇神社』も大きな被害を受けた。同地区の日本遺産ではない周辺の5つのお寺も被害を受けており、現在復旧作業はまだ手つかずのままの状態。国宝には文化庁からの文化財補助金等の支援制度があるが、『青井阿蘇神社』とともに日本遺産を形成する神社群への支援制度はなく、また、政教分離により今後行政からの助成金の支給も難しい可能性が高い。
青井阿蘇神社 http://www.aoisan.jp/aoisan.html
〇青井阿蘇神社 福川宮司から現場の状況について
5つの社が甚大な被害を受けています。現在、被害を把握している神社は人吉の青井阿蘇神社、老神(おいかみ)神社、矢黒(やぐろ)神社、薩摩瀬(さつまぜ)神宮、中神(なかがみ)白木神社です。この中には日本遺産非構成文化財もあります。また球磨郡では球磨村の渡阿蘇神社、大瀬阿蘇神社に甚大な被害、加えて山江村などにも被害が確認されています。
➁球磨川ラフティング協会
人吉市の人気レジャー球磨川でのラフティングは、年間4万人が利用する人吉市の観光の要だが、今回の豪雨で大きな打撃を受けており、国交省による川や橋の復旧含めての復興となるため目処が全く立っていない。
球磨川ラフティング協会 http://kumagawa64.holy.jp/
〇球磨川ラフティング協会 大石会長現場の状況について
営業が再開できない中、事業者は皆、わが身のことを考えず地域復興ボランティアを実施している。球磨川に定着してきたラフティングという文化を、この災害で失わないためにも、地域一丸となって復興したい。
■基金贈呈式(オンライン)
このほど、オンラインによる、今回の基金の贈呈式を行いました。
人吉市 松岡 隼人市長コメント:
「この度は、災害時緊急支援プラットフォーム様より、2つの団体へ迅速にご支援いただいたこと誠にありがとうございます。行政の支援が届きにくい団体に支援いただくことはとてもありがたく、人吉市としても感謝申し上げます。今回の災害では大きな被害を受けており、我々も精一杯努力してまいりたいと思っております。その中で、様々な方からのご支援は大変ありがたく、その想いを力に変えて引き続き復旧復興に向けて取り組みを進めてまいりたいと思います」
・開催日:7月30日(木)
・場 所:人吉市仮本庁舎 2階 市長室
・参加者:
‐熊本県人吉市/松岡 隼人 市長
‐青井阿蘇神社/福川 義文 宮司
‐球磨川ラフティング協会/迫田 重光 顧問
‐本団体/代表理事 吉田 浩一郎
■今後の継続的な支援に向けてクラウドファンディングを開設
50年に一度の規模と言われる今回の豪雨被害は甚大で、今回基金贈呈を行った青井阿蘇神社では、門前の橋の一部は濁流により流され、拝殿は浸水、楼門は冠水。また、ラフティング協会に関しては、加盟している事業者14社のうち、被災した9社は家屋が全壊で未だ復旧の目途が経っていない状況。この現状を鑑み、今後復旧作業が長期にわたることを見据え、継続的な支援策として今回の基金贈呈に加えてクラウドファンディングを開設し、広く支援金を募っています。
・プロジェクト名:【九州豪雨】人吉・球磨川流域の日本遺産と観光資源を守ろう。
・支援先:日本遺産 青井阿蘇神社を始めとする神社・仏閣、球磨川ラフティング協会
・使い道:神社庁球磨地区、ラフティング協会への寄付金に充てさせていただきます。
・募集期間:2020年07月28日(火)~2020年8月27日(木)23時
・URL:https://readyfor.jp/projects/PEAD-202007
〇一般社団法人 災害時緊急支援プラットフォーム 代表理事 吉田 浩一郎 コメント
災害時緊急支援プラットフォーム(PEAD)は、昨年の千葉台風被災地支援をきっかけにしてIT業界の有志によって設立されました。人吉・球磨川流域では5000軒以上の家屋が被災、人吉市松岡市長からも中長期の支援が必要な状態とのお話がありました。実際に現地に行くと想像以上の被災であり、コロナの影響で報道もボランティアも全く足りていない事を痛感しています。ぜひ今回のクラウドファンディングを通して皆さまの力で人吉・球磨の日本遺産と観光資源の復活に貢献したいと考えております、どうぞよろしくお願い申し上げます。
■一般社団法人 災害時緊急支援プラットフォームについて
災害時緊急支援プラットフォームは、個人による常設の支援ネットワークを構築し、緊急性が高い社会課題が生じた際に、現地のニーズに応じて適切な支援・施策(基金の提供、人員支援、物資支援)を迅速に施行できるよう平時からの備えを実施することを目的として設立された団体です。IT企業創業者・経営者、投資家50名が集まり、有事の際に機動的に動ける災害支援のプラットフォームを構築。取り組みの一環として、発災時における協力法人との連携スキームの構築、必要な情報と支援品の確保及び提供方法の検討、ボランティアの募集など、有事へ備え支援に必要な活動を行います。
https://www.pead.jp/
■会員等の受付について
本団体の活動にご参加いただける方は、下記より種別ごと(会員(正会員/有識者会員)、協力法人)にお問い合わせください。
https://docs.google.com/forms/d/1odZ1j5zxAU-da9HJyRZrJpqqKPBDP3R_MfY2o4J1khQ
■本件に関するお問い合わせ
一般社団法人 災害時緊急支援プラットフォーム事務局 担当:岡田(隆)、岡田(友)
[MAIL]pr@pead.jp
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