青木涼子 コンサートシリーズ「ヨーロッパ現代音楽の潮流と能声楽」を紀尾井ホールで2022年12月21日に開催
ミュージック・アドヴァイザー細川俊夫によるヨーロッパ現代音楽の今後を担う作曲家5名を紹介
本公演では、フランチェスコ・フィリデイ(イタリア)、フェデリコ・ガルデッラ(イタリア)、ディアナ・ロタル(ルーマニア)、ニーナ・シェンク(スロヴェニア)、クリスティーナ・スザーク(セルビア)による世界初演・日本初演を含む5曲と、細川俊夫の曲の計6曲を演奏します。
世界初演となるのはディアナ・ロタルの謡と室内オーケストラのための「般若」と、クリスティーナ・スザークの謡とヴィオラのための新曲の2曲です。日本初演するのは2018年にベルリン・フィルハーモニーのメンバーにより世界初演されたニーナ・シェンク「Baca」です。フェデリコ・ガルデッラ「二つの魂」は2018年に青木がフィレンツェ五月音楽祭管弦楽団と世界初演を行い、2019年に広島交響楽団と室内オーケストラ版にて初演したものの再演となります。ヨーロッパの最前線の音楽をお楽しみください。
〈公演概要〉
公演名:能声楽家・青木涼子 コンサートシリーズ「ヨーロッパ現代音楽の潮流と能声楽」
日時:2022年12月21日(水) 19:00開演 (18:15開場)
場所:紀尾井ホール (東京都千代田区紀尾井町6-5)
プログラム:
フェデリコ・ガルデッラ / Federico Gardella (1979-)
「二つの魂 / Two Souls」謡と室内オーケストラのための (2017/2018)
ニーナ・シェンク / Nina Šenk (1982-)
「Baca」フルート、ハープ、クラリネット、弦楽四重奏のための (2018・日本初演)
クリスティーナ・スザーク / Hristina Susak (1996-)
「新曲」謡とヴィオラのための (委嘱・世界初演)
フランチェスコ・フィリデイ / Francesco Filidei (1973-)
「アナーキスト・セランティーニの葬儀 / I Funerali dell' Anarchico Serantini」6人の奏者のための (2006)
細川俊夫 / Toshio Hosokawa (1955-)
「エクスタシス(脱自) / Extasis」ヴァイオリンのための (2016/2020)
ディアナ・ロタル / Diana Rotaru (1981-)
「般若 / Hannya」謡と室内オーケストラのための (委嘱・世界初演)
出演:
青木涼子(能声楽)
成田達輝(ヴァイオリン)
原裕子(ヴィオラ)
キハラ良尚(指揮)
特別編成室内オーケストラ
Flute 石田彩子 Oboe 荒木奏美 Clarinet コハーン・イシュトヴァーン Basson 栗林愛理 Horn 根本めぐみ 能瀬愛加 Trumpet 佐藤秀徳 Trombone 村田厚生 Tuba 橋本晋哉 Harp 高野麗音 Percussion 高瀬真吾 Violin 成田達輝 中澤沙央里 牧野順也 荒井里桜 Viola 原裕子 山本周 Violoncello 加藤文枝 佐古健一 Double Bass 加藤雄太
ミュージック・アドヴァイザー:細川俊夫
主催:ensemble-no
企画:青木涼子
制作・マネジメント:株式会社AMATI
助成:公益財団法人 野村財団
文化庁「ARTS for the future! 2」補助対象事業
〈チケット情報〉
チケット価格:
S席 4,000円 A席3,000円 U25 1,500円
※新型コロナウイルス感染防止対策実施のため、時間に余裕をもってご来場ください。
※就学前のお子様の同伴・入場はご遠慮ください。
※やむをえない事情により、曲目等が変更になる場合がございます。
チケット取り扱い:
チケットぴあ Pコード: 228-036 https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2234324
イープラス https://eplus.jp/sf/detail/3724350001
ローソンチケット Lコード:32069 https://l-tike.com/classic/mevent/?mid=670532
お問合せ:
株式会社AMATI TEL03-3560-3010
〒107-0052 東京都港区赤坂1-14-5-S103 https://www.amati-tokyo.com
出演者プロフィール
演奏:
青木涼子 / Ryoko Aoki(能声楽家)
能の「謡」を現代音楽に融合させた「能声楽」を生み出し、現代の作曲家を惹きつける「21世紀のミューズ」。ペーテル・エトヴェシュ、細川俊夫らこれまでに世界20ヵ国50人を超える作曲家たちと新しい楽曲を発表。2013年ジェラール・モルティエに見出され、テアトロ・レアル王立劇場での衝撃的なデビューを皮切りに、現代音楽の本場ヨーロッパを中心に活動。ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、フィレンツェ五月音楽祭管弦楽団、アンサンブル・アンテルコンタンポランなどトップオーケストラとソリストとして共演するほか、パリの秋芸術祭、ムジークフェスト・ベルリン、バルトーク・フェスティバルなど世界の代表的な音楽祭にも招聘される。世界からのオファーが絶えない、現代音楽で最も活躍する国際的アーティストのひとり。
コロナ禍においては世界の演奏家とリモート演奏するYouTubeライブ「能声楽奉納」を開催し国内外のメディアで話題になるなど、常に新しい表現に挑戦している。東京藝術大学音楽研究科修士課程修了(能楽観世流シテ方専攻)。ロンドン大学博士課程修了。2015年度文化庁文化交流使。2019年度第11回「創造する伝統賞」受賞。
2021年「サントリーホール サマーフェスティバル 2021」にてアンサンブル・アンテルコンタンポランと細川俊夫《二人静―海から来た少女―》を日本初演。アンテルコンタンポランのチェリスト、エリック=マリア・クテュリエとリモート録音したセカンド・アルバム「夜の詞」(ALCD-131)をリリース。2022年2月にはマドリードにてスペイン国立管弦楽団と初共演し好評を博した。
公式ホームページ https://ryokoaoki.net/
Twitter https://twitter.com/ryoooaoki
Instagram https://instagram.com/ryoooaoki
YouTube https://www.youtube.com/c/RyokoAoki
成田達輝 / Tatsuki Narita(ヴァイオリン)
1992年生まれ。札幌で3歳よりヴァイオリンを始める。ロン=ティボー国際コンクール(2010)エリザベート王妃国際音楽コンクール(2012)、仙台国際音楽コンクール(2013)でそれぞれ第2位受賞。これまでに、ペトル・アルトリヒテル、オーギュスタン・デュメイ、ピエタリ・インキネンなど著名指揮者や国内外オーケストラと多数共演している。2018年8月と翌2月に韓国で行われた平昌音楽祭に参加し、ソン・ヨルム、スヴェトリン・ルセヴらと共演。2018年にはミンスクで行われたユーリ・バシュメット音楽祭にも参加している。使用楽器は、アントニオ・ストラディヴァリ黄金期の”Tartini” 1711年製。(宗次コレクションより貸与)。
https://tatsukinarita.com/
原裕子 / Yuko Hara(ヴィオラ)
東京藝術大学附属高校を経て同大学卒業。スイスにてジュネーヴとバーゼル両音楽院修士課程修了。チューリッヒ歌劇場オーケストラとドイツ・カンマーフィル・ブレーメンでアカデミー修了。ターティス国際コンクール特別賞、東京音楽コンクール第二位、藝大同声会賞、 大阪国際室内楽コンクール弦楽四重奏部門第三位、京都青山音楽賞、ドイツ・オープスクラシック受賞等。現在室内楽奏者として古楽器での演奏から現代作品まで欧州各地で活動。パリ拠点のアルデオ四重奏団、ブレーメン拠点のフランツアンサンブル所属。フランス・オーヴェルニュに於けるフェスティバル・イロンデルで芸術監督を務める。
https://www.yukoharaviola.com/
キハラ良尚 / Yoshinao Kihara(指揮)
東京藝⼤附属⾳楽⾼校ピアノ科在学中、ロームミュージックファンデーション主催の指揮者クラスのオーディションに選抜され、⼩澤征爾⽒に師事し、本格的に指揮をはじめる。⾼校卒業と同時に渡欧。ベルリン芸術⼤学⼤学院オーケストラ指揮科研究課程修了。オーケストラ指揮、オペラ指揮、合唱指揮を修め、オーストリア・ドイツの歌劇場にて研鑽を積む。これまでにベルリン・ドイツ交響楽団、ポーランド国⽴放送交響楽団、マクデブルク歌劇場管弦楽団、ウィーン楽友協会合唱団、東京都交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団他を指揮。第25回五島記念⽂化賞オペラ新⼈賞受賞。現在、東京混声合唱団常任指揮者、⼆期会オペラ研修所講師。
https://www.kiharaplatz.com/
作曲:
細川俊夫 / Toshio Hosokawa ミュージック・アドヴァイザー
1955年広島生まれ。1976年にドイツへ留学。ベルリン芸術大学でユン・イサン尹伊桑に、フライブルク音楽大学でクラウス・フーバーに作曲を師事。1980年ダルムシュタット国際現代音楽夏期講習会で作品を発表して以来、ヨーロッパと日本を中心に作曲活動を展開。日本を代表する作曲家として、欧米の主要なオーケストラ、音楽祭、オペラ劇場などから次々と委嘱を受け、国際的に高い評価を得ている。2001年にドイツ・ベルリンの芸術アカデミー会員、2012年にはドイツ・バイエルン芸術アカデミーの会員に選出。2012年紫綬褒章、2018年度国際交流基金賞、2021年ドイツ政府よりゲーテ・メダル受賞。現在、武生国際音楽祭音楽監督、東京音楽大学およびエリザベト音楽大学客員教授。2022/23年、スイス、チューリッヒ、トーンハレオーケストラのコンポーザー・イン・レジデンスに就任。2023年3月2日にベルリンフィル委嘱による新作ヴァイオリン協奏曲(樫本大進独奏)がベルリンで世界初演予定。
https://www.schottjapan.com/composer/hosokawa/bio.html
ディアナ・ロタル / Diana Rotaru 委嘱作曲家
1981年ルーマニア、ブカレスト生まれ。ブカレスト国立音楽大学、パリ国立高等音楽院で学ぶ。2008年ISCM-IAMIC若手作曲賞、2004年にはオーケストラ作品で入野賞、2003、2005、2010年にジョルジェ・エネスク作曲賞を受賞。SonoManiaアンサンブルの芸術監督を務め、ブカレスト国立音楽大学で教鞭を取るかたわら、ルーマニア・音楽情報センター(CIMRO)のコーディネーターも務めている。国際現代音楽協会(ISCM)ルーマニア支部代表、2019年よりMERIDIAN国際現代音楽祭の芸術監督も務めている。
http://dianarotaru.net/
クリスティーナ・スザーク / Hristina Susak 委嘱作曲家
1996年セルビア、ノヴィ・サド生まれ。8歳より作曲を始める。ウィーン国立音楽大学で音楽学と作曲を学ぶ。修士課程でマーク・アンドレに師事。2021年にウィーン市賞を受賞。彼女の曲はアンサンブル・アンテルコンタンポラン、アルディッティ弦楽四重奏団、ウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団、リンツ・ブルックナー管弦楽団、バレンシア管弦楽団などによって演奏されている。パフォーマンス・アーティストや音楽学者としても活躍している。ライプツィヒ音楽大学で和声・対位法を教えている。
https://hristinasusak.com/
フェデリコ・ガルデッラ / Federico Gardella
1979年イタリア、ミラノ生まれ。ミラノ音楽院でピアノを学び、ローマ・サンタ・チェチーリア音楽院およびシエナ・キジャーナ音楽院で作曲を学ぶ。2012年武満徹作曲賞第1位、2014年ヴェネツィア・フェニーチェ歌劇場のUna vita nella musica賞特別賞を受賞。2017年ローマのアメリカン・アカデミーのフェローに選出。2021年最初のオペラ「Else」がイタリア、レッジョ・エミリアにて上演され好評を博す。現在ミラノ音楽院で教鞭を取る。作品はミラノのSuvini Zerboni社より出版されている。
http://www.federicogardella.it/index.php/en/federico-gardella-home-eng/
フランチェスコ・フィリデイ / Francesco Filidei
1973年イタリア、ピサ生まれ。ルイジ・ケルビーニ音楽院の作曲科とオルガン科を首席で卒業。パリ国立高等音楽院作曲科を一等賞にて卒業。オルガニストとして、サントゥスタッシュ教会にてジャン・ギユーのアシスタントを、奇跡のメダイ教会専属オルガニストを務める。2009年エルンスト・フォン・ジーメンス音楽賞、2011年ユネスコのピカソ・ミロ・メダル賞、2012年に旧ローマ賞でヴィラ・メディシスに滞在。2016年フランス芸術文化勲章シュヴァリエを受勲。2019年に第2作目のオペラ「L’inondation」がパリのオペラ=コミック座で上演され話題を呼ぶなど、ヨーロッパの今を代表する作曲家の一人。
https://www.ricordi.com/en-US/Composers/F/Filidei-Francesco.aspx
ニーナ・シェンク / Nina Šenk
1982年スロヴェニア、リュブリャナ生まれ。リュブリャナ・ミュージック・アカデミーで学び、ミュンヘンでマティアス・ピンチャーに師事。2004年ヨーロッパを拠点に活躍する若手音楽家の育成プログラムの一つ「ヤング・ユーロ・クラシック」において「ヴァイオリン協奏曲第1番」でベスト作曲賞を受賞。その後いくつものコンクールで入賞している。今回演奏される「Baca」は、2018年にBBCプロムスにてベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のメンバーによって世界初演された。
https://www.ninasenk.net/
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