セルファイバ、NEDO STS採択により細胞製造機器の開発を加速
高生産細胞培養技術の開発を行う株式会社セルファイバ(代表取締役:柳沢佑、安達亜希、以下「セルファイバ」)は、 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) 「研究開発型スタートアップ支援事業/シード期の研究開発型スタートアップに対する事業化支援(STS)」に採択されました。これにより、昨年10月に実施したシードラウンドでのリアルテックファンドの既出資分と合わせ、約1億7000万円を調達いたしました。
今回の調達を受けて、セルファイバは医療グレードの細胞を大量に培養する技術開発をさらに加速してまいります。
今回の調達を受けて、セルファイバは医療グレードの細胞を大量に培養する技術開発をさらに加速してまいります。
■背景
セルファイバは、ひも状の細胞塊を形成する世界初の技術「細胞ファイバ」をコア技術として2015年4月に設立された東京大学発スタートアップで、現在は主として細胞医薬品用途の細胞量産技術開発に取り組んでいます。細胞医薬品はがん免疫治療等を中心に注目が集まる一方で、依然として手作業に依存した製造工程が主流であり、製造の合理化は喫緊の課題となっています。セルファイバは、細胞ファイバを用いた培養技術で高額な細胞医薬品の製造コスト削減、大量製造を可能とし、誰もが手の届く細胞治療の実現を目指します。■技術の概要
細胞ファイバ技術は、髪の毛ほどの細さの中空ハイドロゲルチューブ内に細胞を封入し、培養する技術です。周囲のゲルが内部の細胞を保護しつつ過剰な凝集を防ぐため、従来の懸濁培養(フラスコやタンクを用いて細胞を培地に浮遊させた状態で培養する方法)では困難であった、高品質な細胞を高密度で培養する「高生産培養」を実現しました。また、細胞の分離回収が容易であることから、自動培養装置と組み合わせることによって1ロットあたりの生産量を飛躍的に高めることが可能となります。
■採択事業の概要
事業の名称:医療用細胞の量産を実現するGMP対応・細胞カプセル化装置
細胞ファイバ技術を用いて細胞を培養する際、製造するファイバの品質を一定に制御することで、より高い培養効率を達成することができます。本事業では、医薬品に利用可能なGMPグレードの清浄環境下で細胞ファイバを製造する装置の開発を行います。この装置開発により、多くの製薬メーカーにて高生産培養を導入することが可能になります。
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