動物たちの命と向き合う現場の真実を描く感動の記録 朝日新聞社webメディア「sippo」で話題の連載、待望の書籍化!『動物の看護師さん奮闘記』発売
株式会社大月書店(本社:東京都文京区)はこのたび、『動物の看護師さん奮闘記』を2025年9月19日に発売します。

縁の下の力持ちの仕事だからこそ伝えたい―動物看護師の日常に密着したリアルドキュメント
動物病院で働く愛玩動物看護師の日々は、決して華やかではありません。患者である動物たちは人間の言葉を話すことができず、飼い主が動物の容態を伝え、獣医師が医療行為にあたります。
そんな現場で、動物看護師が動物・飼い主・獣医師のあいだを取り持つ架け橋となって治療を支えているからこそ、動物病院には生命の尊さと動物への深い愛情が息づいています。
本書『動物の看護師さん奮闘記』は、朝日新聞社が運営するペット情報サイト「sippo」で多くの読者に愛された連載記事を書籍化したものです。著者の保田明恵氏は、全国の動物病院に勤務する多くの愛玩動物看護師を丹念に取材し、彼ら・彼女らが現場で体験したさまざまな動物たちとの心温まるエピソードや、時につらく、時に喜びに満ちた実体験を等身大の視点で綴っています。
2023年に愛玩動物看護師が国家資格化されたことで、動物医療における看護師の役割と専門性はより一層重要視されるようになりました。しかし、その仕事の実態や現場で働く人々の想いは、まだ十分に社会に知られていません。救えた命もあれば、力及ばずに見送らなければならない命もある。飼い主さんの涙に寄り添い、時には厳しい現実を伝える役目も担う。そんな愛玩動物看護師の仕事の裏側を率直に描いた本作は、動物を愛するすべての人の心に響く一冊となるでしょう。
ペットを家族として迎え入れる人が増え、動物医療への関心も高まる現代において、動物たちの命を支える専門職の存在と想いを多くの方に知っていただきたい作品です。


【目次】
第1章 飼い主に寄り添い、支える
闘病をがんばる飼い主に届け 薬袋に書いたエール(金井優佳さん:奈良県・のびペットクリニック)
受付という場所で 不安を和らげ悩みを聞きだす(高藤雪代さん:東京都/みやむら動物病院)
退院しても終わりじゃない 「自宅でみとる」を支える(佐藤越子さん:東京都/ゼファー動物病院)
余命は約10日間 難病の犬と飼い主をLINEや電話で全力サポート(佐藤順子さん:奈良県/奈良動物医療センター)
第2章 私の信じる看護道
犬が交通事故に 後悔する飼い主の姿が私を変えた(高橋沙織さん:埼玉県/どうぶつの総合病院 専門医療&救急センター)
それでも次の患者はやってくるから 「死」を次に生かす(津田幸宏さん)
経験を積んで、ふと考えた「看護ってなに?」 答えは足元に(村上可奈恵さん:関東/動物総合医療センター)
「最期のとき」を尊重したい 飼い主といっしょにおこなうエンゼルケア(山下怜可さん:奈良県/のびペットクリニック)
第3章 明日へ命をつなぐ
アメリカ生まれの救命法と出合い 命に本気でむきあう(新谷政人さん:関東/クロス動物医療センターグループ)
マッサージすると、とまった心臓は何度も動きだした(旭 あすかさん:愛知県/りんごの樹動物病院)
あっと驚く急患も来院 島で唯一の動物病院は大忙し(山田美咲さん:島根県/隠岐の島動物病院)
肺水腫で緊急入院 スタッフの連携で息を吹きかえす(瀧野澤恵実さん:東京都/HALU動物病院)
第4章 言葉を話せない動物の代弁者に
怒りん坊犬が教えてくれた 不安な動物の心を守る保定術(圓尾文子さん:神奈川県/夕やけの丘動物病院)
動物思いの看護が生んだ信頼関係と「最後の抱っこ」(瑞穂さん)
老犬の力になりたい お世話で手はみみずばれに(檜杖清美さん:愛知県/家庭動物診療施設 獣徳会)
愛猫がつらい病気に でも選べなかった安楽死(小野 結さん:北海道/札幌夜間動物病院)
第5章 飼い主支援のテクニック
とことん寄り添う減量指導で ぽっちゃり犬をスリムに(有泉 慶さん)
猫の異常で血相を変えて来院 冷静な問診で落ちつかせる(松本知佳さん:東京都/南東京動物医療センター、動物心臓外科センター)
高齢者と動物の心と「ずっといっしょ」の暮らしを守る(南 梓美さん:大阪府/ペピイ・ハッピープレイスTAMATSUKURI)
病気で食欲のない猫 食べてもらうため工夫を重ねた(高橋七月子さん)
第6章 得意分野で活躍&新たな試み
病院が大嫌いな犬と飼い主の人生を変えたノーズワーク(中村昌子さん:兵庫県/マナ動物病院)
ヘルニアで後ろ足まひ 懸命のリハビリで歩けるように(遠藤百菜さん:埼玉県/日本小動物医療センター)
「愛犬が失明するかも」 飼い主にかける言葉を探しつづけて(仲地亜由美さん:東京都/動物看護師の相談窓口CALAVn)
動物病院嫌いのおばあちゃんがくれたメッセージは時空を超えて(梶 芙美子さん)
人間不信の犬との出会いが導いた しつけのプロへの道(富永良子さん:愛媛県/nobita)
第7章 動物が教えてくれたこと
家族に迎えた小柄な学内犬 動物看護師人生を支える存在に(波戸彩乃さん:埼玉県/どうぶつの総合病院 専門医療&救急センター)
飼い主の入院で置き去りに 高齢犬と過ごしたいとおしき日々(望月恭子さん:東京都/ゼファー動物病院)
猫白血病の子猫兄弟 短い生が精いっぱい伝えたメッセージ(山本 梓さん:京都府/三木どうぶつ病院)
歩行困難の犬 リハビリをとおしてもらった前をむく力(小原洋子さん:大阪府/ひょうたん山動物医療センター)
「笑顔で、仲良く、楽しく」 骨肉腫の引退ドナー犬と交わした約束(三橋有紗さん:神奈川県/ぬのかわ犬猫病院)
―愛玩動物看護師になりたい人へ
【著者プロフィール】
保田明恵(やすだ あきえ)
ライター。犬、猫の分野を中心に執筆しており、動物と人の間に生まれる物語に関心がある。著書に『動物の看護師さん』(大月書店)『山男と仙人猫』(源)、執筆協力に動物看護専門月刊誌『動物看護』『専門医に学ぶ長生き猫ダイエット』など。
【書籍情報】
書名:『動物の看護師さん奮闘記』
発売:2025年9月19日
判型:四六判・ソフトカバー
ページ数:240ページ
定価:1,800円(税別)
ISBN:978-4-272-33118-5
<Amazon> https://www.amazon.co.jp/dp/4272331183
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株式会社大月書店
〒113-0033 東京都文京区本郷2-27-16 大学通信教育ビル2F
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