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一般社団法人炭素回収技術研究機構
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20歳の化学者・村木風海率いるCRRA、二酸化炭素から石油代替燃料を作り出す研究をサカタインクスと共同で開始

CRRA

20歳の化学者兼発明家・村木風海率いるCRRA(シーラ:一般社団法人炭素回収技術研究機構)は5月24日、印刷インキを中心とした化学製品の研究・製造・販売を行うサカタインクス株式会社と共同研究を開始したことを発表しました。共同研究では、二酸化炭素からエタノール、そして軽油の代替燃料を合成する技術開発を進めます。

CRRAは「地球を守り、火星を拓く」をスローガンに、地球温暖化を止める方法から人類の火星移住までを一貫して研究する機関です。この度、サカタインクス社とインキ溶剤や軽油の代替燃料になる有機化合物を空気中の二酸化炭素から合成する技術開発に向けた共同研究として、共同研究開発契約に至りました。

大気中の二酸化炭素から石油代替燃料を合成する技術が確立した場合、乗り物の燃料だけではなく、世界中のあらゆる石油製品を空気から生み出すことが可能になります。その結果、2030年に世界のCO2排出量を半減させる効果も期待されます。CRRAは従来より、空気中の二酸化炭素から石油代替燃料を作り出す「そらりん計画」を進めており、今回の共同研究がその実現に寄与するものと期待します。

CRRAロゴ、サカタインクスロゴCRRAロゴ、サカタインクスロゴ

  • 二酸化炭素からインキ溶剤や軽油の代替燃料を合成する共同研究を開始
この度CRRAは、サカタインクス社とインキ溶剤を空気中の二酸化炭素から合成する技術を開発するため、共同研究契約の締結に至りました。現役東大生でCRRA機構長を務める村木風海が、千葉県野田市に拠点を置くサカタインクス東京工場に共同ラボ「CRRA新東京サイエンスファクトリー」を創設し、スピルリナからエタノール、脂肪酸エチルエステル(軽油代替燃料)等の有機化合物を合成するための基礎研究や技術の開発を行います。共同研究の契約期間は5年間です。

サカタインクスは、19世紀より印刷用インキの製造・販売を行う化学メーカーであり、今年発表した長期ビジョン2030において、ESGやSDGsへの取り組みを強化する方針を掲げています。足元の共同研究では、サカタインクス社の主力事業であるインキ製造において用いる有機溶剤を二酸化炭素から合成する技術について研究・開発を行います。

今回の研究が成功した場合、印刷用インキ溶剤の生産過程で大気中の二酸化炭素を回収することに繋がり、「使えば使うほど環境に優しい」製品が実現することになります。

本研究の開始は、CRRAが以前から進めてきた「そらりん計画」で目指している、大気中の二酸化炭素から石油代替燃料を合成する技術が本格的な研究段階に入ったことも示しています。インクキ溶剤の主成分「酢酸エチル」の生成技術と、現在軽油の代替燃料として法律で使用が認められている「脂肪酸エチルエステル」の生成技術は同じプロセスとなります。この技術が確立した場合、世界中の石油製品を「空気製品」に置き換えることが可能で、2030年までに運輸部門や工場部門等を合わせてCO2を50%近く削減する効果も期待されます。

 
  • CRRAが進めてきた「そらりん計画」とは

CRRAが目指している「そらりん計画」は、CRRAが提供する世界最小サイズの二酸化炭素回収装置「ひやっしー」で回収した大気中の二酸化炭素を車や船舶、ディーゼル機関車、航空機、ロケットなどの燃料に変換し、活用する計画です。  

今回サカタインクス社との共同研究で確立する技術は、空気中の二酸化炭素をスピルリナの光合成やアルコール発酵プロセスを経てエタノール等の有機化合物へ変化させ、また、さらに脂肪酸エチルエステルを合成することにより、インク溶剤やバイオ燃料へ活用するものです。これまでバイオ燃料は安定的な生産が課題とされてきましたが、「スピルリナ」というアフリカ原産の微細藻類の特性に着目し、コスト面・エネルギー効率の面でメリットの大きな燃料生産技術の確立を目指します。

従来のCO2からの燃料合成では、化学的プロセスでもバイオプロセスでもそれぞれ大きな問題点がありました。

化学的プロセスにおいては、大気中より回収したCO2が吸収剤(液体や固体)に吸収されていますが、吸着されたCO2の取り出しに高温が必要であり、加熱する際に大きくエネルギーを消費するという問題がありました。また、バイオプロセスにおいては、屋外で微細藻類を培養する際に雑菌や他の藻類が繁殖してしまい、屋外での大量培養は難しいという問題点がありました。

これらの問題に対し、そらりん計画はCO2を吸収液から取り出すことなく燃料合成に使用するため化学的プロセスの問題点を解決することができます。さらに使用する藻類はスピルリナという高濃度のアルカリ溶液中を好む藻類であるため、培養条件が他の雑菌等が生育できない環境となり、バイオプロセスの問題点をも解決することが可能です。

そらりん燃料の生成技術は、2023年の実用化を目指します。その第1歩として今夏を目途に、CRRAが保有する海洋研究船「第五金海丸」のそらりん燃料による航海試験や自動車の走行実験も予定しています。

 
  • 本技術が実用化した場合、9年以内に最大50%のCO2削減効果

本研究を通して大気中の二酸化炭素から石油代替燃料を合成する技術が確立した場合、世界中の燃料や石油製品を空気から生み出すことが可能になります。その結果、2030年までにCO2世界排出量を最大で50%近く削減する効果も期待されます。

温室効果ガスによる地球温暖化が懸念されている現在、このまま何も対策をせずに温暖化が進むと、21世紀末に4度前後気温が上昇することが予測されています。温暖化は異常気象を引き起こし海水面を上昇させるだけでなく、農作物の収量減少や病原菌蔓延など、一次産業において世界的に大きな影響を与えることが危惧されています。

世界全体で二酸化炭素の排出をゼロにした場合でも、温暖化による海面上昇は西暦3000年まで止まらないという予測もあります。今後、CRRAは温暖化の原因となっている空気中の二酸化炭素を「直接回収」し燃料を生み出すことで、エネルギーの常識を覆し、地球を守るための活動を推進してまいります。

 
  • サカタインクス株式会社について

サカタインクスは1896年の創業以来、124年にわたって、常に印刷情報産業の発展に寄与してきました。「ビジュアル・コミュニケーション・テクノロジーの創造」をビジネステーマに、印刷インキおよび機能性材料事業で培ってきた技術をさらに磨き、印刷情報産業の技術革新に貢献することを最大の使命としています。

世界20の国と地域※に展開するグローバル企業として、地域の特性に合わせた製品開発や市場開拓を推進するとともに、環境に配慮した製品開発や印刷業界におけるデジタル化対応の支援など、常に一歩先を見据えた事業に取り組んでいます。(※2021年3月現在)

 
  • CRRAについて

CRRA(シーラ:一般社団法人炭素回収技術研究機構)は、地球温暖化を止める方法から人類の火星移住の実現まで一貫して研究を行う独立系研究機関です。化学者兼発明家で現役東大生の村木風海(むらき・かずみ)が機構長を務め、世界最先端の独立した研究開発を行っております。「地球を守り、火星を拓く」をスローガンに、世界に先駆けてCO2直接空気回収(DAC)技術に取り組む他、空気中のCO2から石油を製造する研究、そして人類が火星を開拓する為の研究を推し進めています。

機構長の村木は小学4年生の時より、地球温暖化を止める為の発明と人類の火星移住を実現させる研究を行っており、2017年にはボタン1つで誰でも簡単に空気中から二酸化炭素を集められる”どこでもCO2回収”装置「ひやっしー」を開発、総務省が認定する「異能(Inno)vation」プログラムにも採択されました。企業向けには、業務・製造工程における二酸化炭素排出量を大幅に減らす技術アドバイザリー・顧問契約なども行っています。

2019年には「世界を変える30歳未満の日本人30人」として、Forbes Japan 30 UNDER 30 2019 サイエンス部門を受賞しました。2021年1月からは、化粧品大手ポーラ・オルビスグループの研究開発部門、ポーラ化成工業株式会社 フロンティアリサーチセンター 特別研究員(サイエンスフェロー)を兼任。2021年4月より東証1部サカタインクス社とインク溶剤を空気中の二酸化炭素から合成する技術の共同研究を開始しています。

 
  • 本件に関するお問い合わせ先

一般社団法人 炭素回収技術研究機構(CRRA)気候危機管理局(C3)広報担当

WEB:https://www.crra.jp/

住所 〒135-0064 東京都江東区青海2丁目7-4 the SOHO 1131

Eメール info@crra.jp

 

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URL
https://www.crra.jp
業種
製造業
本社所在地
東京都江東区有明3丁目7-18 有明セントラルタワー 17F
電話番号
-
代表者名
村木 風海
上場
未上場
資本金
-
設立
2020年04月
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