南オーストラリア産ワインを世界で普及促進
南オーストラリア州ワイン・アンバサダー・クラブの新規設立
南オーストラリア州はオーストラリア全体のワインの52%を生産しており、業界内の他プレイヤーと比較しても、同州ワインは卓越した価値と品質を誇ります。同州ワイン生産地のテロワールは、冷涼なマウントガンビアから温暖な内陸部の川沿いまで多岐にわたり、また、伝統的な手法で生産されるスパークリングワインから、バロッサバレーのシラーズワインの中でも珍重されるセッペルツフィールド産パラ・ビンテージ・トゥニー(毎年生産の100年物ポートワイン)に至るまで、ありとあらゆるスタイルのワインが幅広く生産されています。
南オーストラリア州ワイン・アンバサダー・クラブ(SAWAC)は、そんな南オーストラリア産ワインへの情熱を共有するアンバサダーの間で、国際的なネットワークを構築するために設立されました。
SAWACでは、著名なワインの権威であるジェームス・ハリデー氏とトニー・ラブ氏先導のもと、主にマスタークラスでの教育や、会員向けに特別にデザインされたコミュニケーションチャネルを活用した情報発信を行います。SAWACの取り組みにより、ワイン市場の新規開拓、販売拡大、主要市場における南オーストラリア州産ワインの国際的なプレゼンスの向上が期待されています。
SAWACは、日本、韓国、香港、シンガポール、インド、ニュージーランドのワイン輸入業45社の会員で構成されています。中でも日本は南オーストラリア州にとって大切な輸出パートナーとして今後ますますの市場拡大が期待されている国の一つです。同州産ワインの対日輸出額は全体の1.8%を占めており、2022年5月時点での年間輸出額は2,460億ドルに上りました(前年比+33%)。さらに、同期間における1リットルあたりの平均価格は2.16ドルから2.45ドルに上昇しています。
SAWAC会員は、南オーストラリア州政府とジェームス・ハリデー氏から公式の会員証と認定書を受け取るほか、ジェームス・ハリデーとトニー・ラブの両氏による試飲会、マスタークラスや電子ニュースレターなど、南オーストラリア州産ワインに関する学習コンテンツへのアクセスが可能になると共に、同州産ワインの生産地や生産者を直接訪問するスタディーツアーが予定されています。
SAWACオープニングセレモニーの様子。
南オーストラリア州政府日本事務所代表のサリー・タウンゼンドよりSAWAC会員証を贈呈。
日本市場における今後の南オーストラリア州産ワインの普及に向けてエールを送りました。
SAWACに関して、ニック・チャンピオン貿易投資大臣は「南オーストラリア州のワイン産業にとって非常に重要な輸出回復・拡大プログラムを支える上で素晴らしく、新しい市場における南オーストラリア州の存在感を国際的にさらに際立たせることになるでしょう」と述べました。
「本日、注力市場から25社を超えるアンバサダーをSAWACに設立時会員としてお迎えいたします。また、日本、韓国、香港から16社が名誉会員に就任されます。名誉会員となる企業各社は、長きにわたり南オーストラリア産ワインを一貫して支え、ワイン輸入業界において卓越したリーダーシップを発揮されてきました」
SAWACのパトロンであるジェームス・ハリデー氏は、同クラブの一員として活動できることを楽しみにしていると語りました。
同氏は「4年間の活動期間を持つSAWACの指揮をとれることを嬉しく思います。涼しかった2022年のワインが高品質であることは、ますます明白となっており、重要市場の輸入業者と消費者のみなさまには、南オーストラリアがお届けする赤ワインの優雅さと白ワインの純粋さを、必ずや楽しんでいただけることでしょう。みなさんと一緒に、南オーストラリア産ワインを発見していきたいと思います」と述べています。
SAWACを通して、今後グローバル規模で業界関係者を対象にしたマスタークラスと小売り向け販促活動が展開されることになっており、こうした取り組みの中で、会員が取り扱うワインにもスポットライトが当たる予定です。また、ワイン・オーストラリアやソーシャルインフルエンサー向けキャンペーンも時を同じくして展開されます。
SAWACに関する詳細、お問い合わせはこちら:
https://export.sa.gov.au/wine-ambassadors-club
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