医療従事者であるご登壇の先生方、またお客様の安全と医療資源の確保を最優先し、オンラインでの開催に変更 - 「Varian Oncology Summit」
AIを用いて治療直前の臓器位置に適応した放射線治療を提供する「ETHOSTM Therapy※」が国内3施設で運用開始
放射線治療装置及び関連システムを取り扱う株式会社バリアン メディカル システムズ(本社:東京都中央区、代表取締役:ケネス・タン)は、2022年8月28日(日)13時30分から17時30分にかけて、大規模現地開催イベント「Varian Oncology Summit」を約4年ぶりに開催する予定でしたが、新型コロナウイルスの感染状況を鑑み、オンライン開催に変更することといたしました。
医療従事者であるご登壇の先生方、またお客様の安全と医療資源の確保を最優先しながら、Varianのいま(革新的ながん医療技術とソリューションの“最先端情報”)をインターネット経由でお伝えしてまいります。なお、内容については変更することなく、先生方による、お使いの機器に関するTIPSの紹介やパネルディスカッションを実施いたします。
すでに本イベントへの現地参加をご登録いただいたお客様につきましては、弊社にてオンライン開催での参加登録を実施の上、後日ご連絡させていただく予定です。急遽の変更、誠に申し訳ありません。
また、「Varian Oncology Summit」開催にあたり、一足早く、日本におけるVarianの最新放射線治療装置のご使用状況を、報道関係の皆様へお伝えしますプレスリリースを7月と8月の計2回にわたり、お届けいたします。
プレスリリースの第1 弾として、2022 年4 月より京都大学医学部附属病院にて日本国内第1 号となる高線量率(HDR)密封小線源治療装置「BRAVOS™ アフターローダーシステム」の臨床使用が開始されたことをお伝えしましたが、この度、プレスリリースの第2弾として、2022年4月から国内3施設において、AIを用いて治療直前の臓器位置に適応した放射線治療を提供する「ETHOS™ Therapy」を用いた治療が開始されたことをお伝えします。
「ETHOS Therapy」は毎回の位置決め画像とAIを用いて、日々変化する患者さまの解剖学的特徴、腫瘍の位置や形状変化に合わせ、放射線治療計画を最適化し、再治療計画を支援することで、放射線治療における個別化医療を推進します。
運用を開始されたご施設から、九州大学大学院医学研究院臨床放射線科学分野教授の石神康生先生は「国内で先駆けてETHOSによるadaptive radiotherapyを開始した。ETHOS TherapyはAI技術により標準的な治療時間枠でadaptive radiotherapyが実施でき、将来のスタンダードとなりうる治療法だ。前立腺癌に対して開始し、今後他部位への治療も検討している」と述べられ、「今後のAIを含めた技術開発により、様々な疾患・部位で効率的にadaptive radiotherapyを施行できれば、放射線治療のさらなる成績向上・有害事象低減につながるだろう」と期待を寄せられました。また、鹿児島大学大学院医歯学総合研究科先進治療科学専攻腫瘍学講座放射線診断治療学分野教授の吉浦敬先生は「装置のアクセプタンス後、2週間という短い期間でCBCTを用いた即時適応放射線治療を開始した。約3か月の間に様々な部位に対して、1日平均15(最大20)症例を標準治療時間内で実施できており、現在までに累積約50症例を経験している。随所にAIを活用したワークフローデザインは、即時適応放射線治療を受ける患者さまのメリットはもちろんのこと、使う側のタスク軽減にも貢献している。今後、より多くの患者さまへETHOSによる個別化治療をご提供できるよう、バリアン社と共にさらに改良を進めていきたい」と述べられました。さらに、京都大学大学院医学研究科放射線腫瘍学・画像応用治療学教授の溝脇尚志先生は「2年前にバリアン社のリング型ガントリであるHalcyon™ を導入した。ETHOSのリリース後、Halcyonに即時適応放射線治療の機能を追加し、ETHOSを導入した。このような将来性のあるコンバージョンができるのはバリアン社の素晴らしいところである。すでにETHOSでの臨床を開始しており、現在、膵癌に対する即時適応放射線治療の検討を進めている」と述べられ、「即時適応放射線治療はまだ開始されたばかりの治療であり、機能開発・改善と並行して世界で臨床データの集積が進んでいる。今後、国内においても知見の集積とあわせて有用性の検証を行っていく必要がある」と加えられました。
「ETHOS Therapy」 の詳細については、www.varian.com/ja/ETHOS を参照してください。
※
ETHOS 適応放射線治療オンラインプランニングシステム:医療機器承認番号 30300BZX00075000
ETHOS 適応放射線治療マネージメントシステム:医療機器承認番号 30300BZX00076000
Halcyon 医療用リニアック: 医療機器承認番号 22900BZX00367000
当社では、放射線治療を幅広くカバーできる製品群をこれからも提供し、小線源治療や外部照射を含む放射線治療全体を包括的にサポートしていきます。
■「Varian Oncology Summit 2022」について
詳しい情報は、http://www.varian.com/ja をご覧ください。
【会社概要】
すでに本イベントへの現地参加をご登録いただいたお客様につきましては、弊社にてオンライン開催での参加登録を実施の上、後日ご連絡させていただく予定です。急遽の変更、誠に申し訳ありません。
また、「Varian Oncology Summit」開催にあたり、一足早く、日本におけるVarianの最新放射線治療装置のご使用状況を、報道関係の皆様へお伝えしますプレスリリースを7月と8月の計2回にわたり、お届けいたします。
プレスリリースの第1 弾として、2022 年4 月より京都大学医学部附属病院にて日本国内第1 号となる高線量率(HDR)密封小線源治療装置「BRAVOS™ アフターローダーシステム」の臨床使用が開始されたことをお伝えしましたが、この度、プレスリリースの第2弾として、2022年4月から国内3施設において、AIを用いて治療直前の臓器位置に適応した放射線治療を提供する「ETHOS™ Therapy」を用いた治療が開始されたことをお伝えします。
「ETHOS Therapy」は毎回の位置決め画像とAIを用いて、日々変化する患者さまの解剖学的特徴、腫瘍の位置や形状変化に合わせ、放射線治療計画を最適化し、再治療計画を支援することで、放射線治療における個別化医療を推進します。
放射線治療は多くの場合、数日から数週間にわたって行います。そのなかで、これまで、強度変調放射線治療(Intensity Modulated Radiation Therapy: IMRT)や画像誘導放射線治療(Image-Guided Radiation Therapy: IGRT)の導入により、腫瘍への線量集中性を高め、周囲の正常組織への線量低減を行ってきましたが、毎回の照射の都度、日々変化する患者さまの解剖学的特徴、腫瘍の位置や形状変化に合わせ、放射線治療計画を最適化し、再治療計画を行う適応放射線治療(Adaptive Radiotherapy: ART)は、その作業が複雑で時間がかかるため、毎回の照射の都度に行うことは実用的ではありませんでした。
それを「ETHOS Therapy」では、適応放射線治療を標準的治療時間内で実施できることを開発コンセプトに、AI を活用した治療計画作成機能とコンツーリング機能を組み合わせた、適応放射線治療ワークフローソリューションを実現しました。まず、あらかじめ定義されたテンプレートで医師が治療目標を定義し、この定義に基づいて最初の治療計画が作成されます。治療時は患者さまの解剖学的特徴および腫瘍の形状と臓器位置の変化に適応するように治療計画が変更され、患者さまを治療台に載せたまま、適応放射線治療を提供することができます。
運用を開始されたご施設から、九州大学大学院医学研究院臨床放射線科学分野教授の石神康生先生は「国内で先駆けてETHOSによるadaptive radiotherapyを開始した。ETHOS TherapyはAI技術により標準的な治療時間枠でadaptive radiotherapyが実施でき、将来のスタンダードとなりうる治療法だ。前立腺癌に対して開始し、今後他部位への治療も検討している」と述べられ、「今後のAIを含めた技術開発により、様々な疾患・部位で効率的にadaptive radiotherapyを施行できれば、放射線治療のさらなる成績向上・有害事象低減につながるだろう」と期待を寄せられました。また、鹿児島大学大学院医歯学総合研究科先進治療科学専攻腫瘍学講座放射線診断治療学分野教授の吉浦敬先生は「装置のアクセプタンス後、2週間という短い期間でCBCTを用いた即時適応放射線治療を開始した。約3か月の間に様々な部位に対して、1日平均15(最大20)症例を標準治療時間内で実施できており、現在までに累積約50症例を経験している。随所にAIを活用したワークフローデザインは、即時適応放射線治療を受ける患者さまのメリットはもちろんのこと、使う側のタスク軽減にも貢献している。今後、より多くの患者さまへETHOSによる個別化治療をご提供できるよう、バリアン社と共にさらに改良を進めていきたい」と述べられました。さらに、京都大学大学院医学研究科放射線腫瘍学・画像応用治療学教授の溝脇尚志先生は「2年前にバリアン社のリング型ガントリであるHalcyon™ を導入した。ETHOSのリリース後、Halcyonに即時適応放射線治療の機能を追加し、ETHOSを導入した。このような将来性のあるコンバージョンができるのはバリアン社の素晴らしいところである。すでにETHOSでの臨床を開始しており、現在、膵癌に対する即時適応放射線治療の検討を進めている」と述べられ、「即時適応放射線治療はまだ開始されたばかりの治療であり、機能開発・改善と並行して世界で臨床データの集積が進んでいる。今後、国内においても知見の集積とあわせて有用性の検証を行っていく必要がある」と加えられました。
「ETHOS Therapy」 の詳細については、www.varian.com/ja/ETHOS を参照してください。
※
ETHOS 適応放射線治療オンラインプランニングシステム:医療機器承認番号 30300BZX00075000
ETHOS 適応放射線治療マネージメントシステム:医療機器承認番号 30300BZX00076000
Halcyon 医療用リニアック: 医療機器承認番号 22900BZX00367000
当社では、放射線治療を幅広くカバーできる製品群をこれからも提供し、小線源治療や外部照射を含む放射線治療全体を包括的にサポートしていきます。
■「Varian Oncology Summit 2022」について
■Varian について
Varian の掲げるビジョンは、「A world without fear of cancer(がんの脅威に負けない世界)」です。 70 年以上にわたって、世界中の医療従事者の皆さまが何百万人もの患者さまを治療できるように、革新的ながん医療技術とソリューションを開発、構築、そして提供してきました。 Intelligent Cancer Care(インテリジェント キャンサー ケア)のアプローチにより、AI、機械学習、データ分析などの先端技術を活用して、がん治療を強化し、治療へのアクセスを拡げています。 約70 拠点の約 11,000 人の社員が、がん医療における新たな勝利を後押しする中で、当社は患者さまと医療従事者の皆さまを自分たちの考えの中心に位置づけています。世界中の皆様のがんとの闘いは私たちの闘いだからです。バリアンは、2021 年 4 月 15 日 にSiemens Healthineers (シーメンスヘルシニアーズ)との組織統合が完了し、1つの会社となりました。バリアンはSiemens Healthineers の一員として、共にがん医療に貢献していきます。詳しい情報は、http://www.varian.com/ja をご覧ください。
【会社概要】
- 会社名:株式会社バリアン メディカル システムズ
- 代表者:代表取締役 ケネス・タン
- 資本金:4億9,000万円
- 設立:1999年3月
- 所在地:東京都中央区日本橋兜町5番1号 兜町第1平和ビル
- URL:http://www.varian.com/ja
- 事業内容:医療用機器、衛生設備機器及び関連部品・付属品の設計、製造、販売、据付、
- 修理、保守及び輸出入電子機器及び関連部品・付属品の設計、製造、販売、修理、
- 保守及び輸出入
- 上記業務に関連又は付随する技術指導、技術支援及び技術コンサルティング
- 主要取扱品目: 米国 Varian Medical Systems 社製医療用リニアックをはじめとする放射線治療システム及び関連システム
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザーログイン既に登録済みの方はこちら
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像