「あまいろ商店」のネーミングに込めた想い ”人と人” のつながりの場を目指す。あまいろ商店第4弾イベント『キープふれあいディスタンス』
3月12,13日の2日間にわたり、別府市亀川であまいろ商店第4弾となるイベントを企画しています。地域に根差したコミュニティと融合し、食品ロスと食の貧困をより広く伝え、深く関わり合う場を目指しています。
“値札のないスーパーマーケット”「あまいろ商店」は、日本で起こっているフードロスの現状と、食に困っている人がいるという現状があまり知られていない、または他人事に捉えられていること、そして、これら2つの社会問題が同時に存在していることに矛盾を感じ、余っているものが必要としている人に届く仕組みを作ってこれらの問題を同時に解決したいという想いで始まりました。
現代の日本の食生活は、飽食の時代を迎えたと言われています。食べたいものがいつでも手に入り、そしてまだ食べられるものが廃棄され、その廃棄量は日本国内だけで年間およそ570万トン (農林水産省, 令和元年度 推計値より)といわれています。一方で、経済格差による食の貧困も深刻化しており、日本の全人口のうち15.4%(6.5人に1人)が貧困状態にある厳しい現状(厚生労働省, 2019年国民生活基礎調査より)が続いています。また、各年齢層に増加している孤食の影響で心の栄養が不足すること、好きなものや決まったものばかり食べることで起こる栄養の偏りによる体内の栄養状態の貧困化など、食にかかわる様々な”貧困”をまとめて『食の貧困』として解決を目指しています。
そこで、地域密着型の”値札のないスーパーマーケット”を運営し、身近なところから社会問題を意識するきっかけを作り、矛盾した社会問題の解決を目指します。第4弾となる今回のイベントは、「あまいろ商店」の名前の由来に立ち返りました。コロナ禍でも人とのつながりを感じていただき、あまいろ商店の「商店」の込められた想いもイベントを通して知ってほしいと思います。
■第4弾イベントについて
毎週土曜日の常設店を通した食品ロスと食の貧困問題へのアプローチや、それらの問題をより身近に感じて頂けるよう工夫した第3弾イベントを経て、私たちは「あまいろ商店」の名前の由来を振り返ってみました。
『あまいろ(天色)』は 澄んだ晴れた日の空の色を指し、空が持つイメージのように ”無限の可能性のある場所にしたい” 、『商店』は 温かみのある、地域に根差したコミュニティといったイメージから、”誰もが気軽に来れる・来たらワクワクする場所にしたい” という想いが込められています。
そこで今回は『商店』に込められた想いに着目し、あまいろ商店第4弾となるイベントを企画いたしました。
内容としては、品質には問題ないのに捨てられてしまう食材等を店頭に並べ、値札のないスーパーマーケットを行います。加えて、これまでSNSで発信してきた食品ロスと食の貧困に関する情報についてその場で発信し、常設店での活動時よりさらに深くお客様と関わりを持つ場にしたいと考えています。
他にも、これまでとは違った視点で食品ロスや食の貧困に対する考えを深めていただけるような企画をしております。詳細はSNSにて随時公開いたします。
感染症対策として、あまいろ商店スタッフメンバーは体温記入を日々行い、当日はマスク着用、食材のお渡しは手袋着用で行います。また、お客様には、感染症対策としてマスク着用と手指消毒、体温計測のご協力を頂きます。お野菜等商品は、スタッフが手袋を着用してお渡ししますので、なるべく触れないようご協力お願いいたします。
また、建物内での開催にあたり、入場制限をさせていただく場合があります。
・日時:3月12,13日 14:00~18:00(状況によって変更の可能性あり)
・場所:別府市亀川堀文貸出スペース(大分県別府市亀川東町27-22)
■あまいろ商店とは
フードロスと食の貧困という対照的な2つの社会問題を同時に解決することを目標としている団体です。より多くの方に社会問題を自分事として捉えてもらうために、SNSでの情報発信と、値札のないスーパーマーケットを運営しています。ここでは値札はなく、代金はお客様の任意の金額を「お気持ち箱」に入れる仕組みです。お気持ち箱は、「払える人が払えるときに払える分だけ」「お客様それぞれが見出した価値を」といったような意味合いを持ちます。
現在、主にAPUの学生を中心とした11人のメンバーと、日頃の活動を通してサポーターとなってくださった地域の方々の力をお借りして活動しています。
■あまいろ商店の3つの目標
「フードロス」と「食の貧困」を同時に解決すること
多くの方々に社会問題を認知してもらい、意識を変えるきっかけになること
社会を変えたいと思った人が、行動に移せる場所となること
■これまでの活動について
・2020年11月7,8日 「第1弾”無料のスーパーマーケット”」別府市内の商店街にて
・2021年2月20, 27,3月6日 「第2弾 ”値札のないスーパーマーケット”」別府市亀川堀文貸出スペースにて
・2021年10月23、24日 「第3弾”値札のないスーパーマーケット~もったいないを食べよう!~”」地獄蒸し工房 鉄輪にて
有り難いことに、これまでのイベントで合計約980名のお客様にお越しいただきました。
他にも2021年4月10日〜6月10日までの2ヶ月間、Sandwichというサイトにてクラウドファンディングを行いました。目標金額を上回るご支援をいただき、プロジェクトは大成功に収めることができました。本当にありがとうございます。
■常設店舗「ひよこ店」について
イベント開催だけではなく、毎週土曜日の午後に常設店「ひよこ店」をオープンしております。単発のイベントだけでは解決できない身の回りのフードロスの現状に衝撃を受けたことをきっかけに、その問題に対してもっと多くの方々に関心を持って頂きたいと考え、継続営業の第一歩として「ひよこ店」がスタートしました。大変有難いことに様々なメディアに取り上げて頂き、そこから興味を持ち、立ち寄ってくださる方が多くなりました。毎回違う食材が並びますので、初めてお越しになるお客様はもちろん、すでにいらっしゃった方も何度でも楽しんで頂けます。
・時間:毎週土曜日 14:00-18:00
・場所:別府市上田の湯町7-27 安部アパート6号室
■関連URL
あまいろ商店Instagram
https://www.instagram.com/amairo_shohten/
あまいろ商店Facebook
https://www.facebook.com/amairoshohten/
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