世界初、水素エンジントラック・コンバージョンの開発とB to B型水素ステーション実現のための調査を開始
i Laboが早期のCO2削減に向けた環境省委託・補助事業を受託
i Labo株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:中山泉、以下 「i Labo」)は、環境省が実施する「令和3年度水素内燃機関活用による重量車等脱炭素化実証事業」(以下「本事業」)に応募し、このたび採択されました。
本事業では既存の軽油で走行するディーゼルエンジントラックを、水素燃料で走行する水素エンジントラックに改造する「水素化コンバージョン」により、走行時のCO2(二酸化炭素)をゼロにします。
車両に搭載される既存の燃料供給部品を燃料電池車などで利用されている水素タンクをはじめとする高圧水素に適合した各種部品に変更し、2023年度には、水素エンジントラックの営業走行による貨物輸送を通して、安全性・実用性・経済性の検証を行います。
また、多くの大型商用トラックが営業運行を行うトラックターミナルを中心に、水素を供給する水素ステーション(以下「B to B型水素ステーション」)の経済受容性の検証および実現可能性調査を実施します。
EUでは2021年7月に、CO2を排出するガソリン・ディーゼル車(ハイブリッド車含む)の新車販売を2035年に終了する方針を発表しました。
日本でも、2030年時点でCO2排出削減を2013年度比で46%にするという政府目標が掲げられ、CO2排出量の約20%を占める運輸部門の中でも、特に大型商用トラックのCO2削減は喫緊の課題となっています。日本における積載量4トン以上のトラックの保有台数は150万台以上、乗用車に比べ1台当たりのCO2排出量が大きく、多量な水素需要が見込めます。既存商用トラックの「水素化コンバージョン」により、排出されるCO2をゼロにすることは脱炭素社会の早期実現に大きく貢献することとなります。
また、ISO(国際標準化機構)による環境マネジメントとして規格が進むライフサイクルアセスメント(LCA=Life Cycle Assessment)は、製品のライフサイクル全体(資源採取―原料生産―製品生産―流通・消費―廃棄・リサイクル)の環境負荷を定量的に評価する手法であり、国内主要企業の多くがCSR(社会的投資責任)報告書などで取り入れています。水素化コンバージョンは、既存車両の改造であるため車両製作の過程で発生するCO2量を大幅に削減できLCAの観点からも有効な技術となります。
さらに、水素化コンバージョンは、高い技術を有する自動車整備工場に標準化された技術を提供することで日本の強みであるエンジン製造の雇用維持がなされ、整備事業の継続と発展に貢献することにもなります。
加えて、FCV(水素燃料自動車)をターゲットとする現在のB to C型水素ステーションは平均4%(i Labo算出数値)という低い稼働率であるのが現状です。この課題に対して、需要を増やすことでの原料となる水素コストの低減は言うまでもなく、大量の燃料消費が見込めるトラックターミナル設置のB to B型水素ステーションが稼働率向上の鍵を握ると考えています。本事業では、その実現可能性調査を通じて、水素燃料によるトラック運行の経済受容性が見込めるコストモデルの確立を目指します。
■ i Laboの目標
i Laboは、重量車両機器の設計・試作、エンジン水素化の設計・試作、水素化コンバージョンプロセスマニュアルと重要部品キットの提供、水素化コンバージョン技術に関する人材育成と技能認定の標準化という事業を通し、2050年までに重量車20,000台以上の水素コンバージョンを目指します。これにより、2050年までに累積24万トン以上の水素需要を生み出すと同時に、トラックの走行で排出されるCO2は累積104万トンが削減されると見込んでいます。
また、トラックに加えて、この技術を発電機、船舶、重機・建機といった多量のCO2を排出しており、なおかつ出力(馬力)を必要とする「パワーハングリーエンジンTM」を搭載する機器への応用を行うことで、国連が2030年での達成を掲げるSDGs(持続可能な開発目標)に則った社会の実現に貢献してまいります。
■岩崎哲夫会長(i Labo創立・元米アプライドマテリアルズ上席副社長)のコメント
80年代、世界の輝けるモデルと称された日本の半導体産業が、貿易摩擦や電子機器のコモディティ化によるアジアシフトの流れに乗れず惨めに後退するさまを見てきました。
自動車産業でも、従来の「安全性能」の競争にとどまらず、世界の自動車業界が取り組んでいる「CASE」と「カーボンニュートラル」の大波が押し寄せています。半導体の「轍」は踏むわけにはいかないと、国が総力を挙げ取り組んでいる BEV や FCVに、加えていただきたい「選択肢」として、既販の重量負荷用内燃機関(エンジン)の水素化コンバージョン(改造)による H2ICE(水素エンジン)があります。今回の国プロへの採択を契機にその開発と普及に全力で取り組み、最小投資コスト、最短時間、そして最安値でカーボンニュートラルの最先端を行く水素エンジンをお届けしようとベストを尽くしたいと思います。
【本リリースに関するお問合せ 】
i Labo株式会社
担当: 須賀(広報窓口)
電話: 03-5931-8197 (携帯電話番号:080-1093-2711)
住所: 東京都中央区銀座5-6-12 bizcube 7F
E-Mail: miyako.suga@ilabo-corp.com
URL: https://ilabo-corp.com
※株式会社日本パブリックリレーションズ研究所は本件に関するコンサルティング業務を行っております。
本事業では既存の軽油で走行するディーゼルエンジントラックを、水素燃料で走行する水素エンジントラックに改造する「水素化コンバージョン」により、走行時のCO2(二酸化炭素)をゼロにします。
車両に搭載される既存の燃料供給部品を燃料電池車などで利用されている水素タンクをはじめとする高圧水素に適合した各種部品に変更し、2023年度には、水素エンジントラックの営業走行による貨物輸送を通して、安全性・実用性・経済性の検証を行います。
また、多くの大型商用トラックが営業運行を行うトラックターミナルを中心に、水素を供給する水素ステーション(以下「B to B型水素ステーション」)の経済受容性の検証および実現可能性調査を実施します。
■ 本事業の背景と意義
EUでは2021年7月に、CO2を排出するガソリン・ディーゼル車(ハイブリッド車含む)の新車販売を2035年に終了する方針を発表しました。
日本でも、2030年時点でCO2排出削減を2013年度比で46%にするという政府目標が掲げられ、CO2排出量の約20%を占める運輸部門の中でも、特に大型商用トラックのCO2削減は喫緊の課題となっています。日本における積載量4トン以上のトラックの保有台数は150万台以上、乗用車に比べ1台当たりのCO2排出量が大きく、多量な水素需要が見込めます。既存商用トラックの「水素化コンバージョン」により、排出されるCO2をゼロにすることは脱炭素社会の早期実現に大きく貢献することとなります。
また、ISO(国際標準化機構)による環境マネジメントとして規格が進むライフサイクルアセスメント(LCA=Life Cycle Assessment)は、製品のライフサイクル全体(資源採取―原料生産―製品生産―流通・消費―廃棄・リサイクル)の環境負荷を定量的に評価する手法であり、国内主要企業の多くがCSR(社会的投資責任)報告書などで取り入れています。水素化コンバージョンは、既存車両の改造であるため車両製作の過程で発生するCO2量を大幅に削減できLCAの観点からも有効な技術となります。
さらに、水素化コンバージョンは、高い技術を有する自動車整備工場に標準化された技術を提供することで日本の強みであるエンジン製造の雇用維持がなされ、整備事業の継続と発展に貢献することにもなります。
加えて、FCV(水素燃料自動車)をターゲットとする現在のB to C型水素ステーションは平均4%(i Labo算出数値)という低い稼働率であるのが現状です。この課題に対して、需要を増やすことでの原料となる水素コストの低減は言うまでもなく、大量の燃料消費が見込めるトラックターミナル設置のB to B型水素ステーションが稼働率向上の鍵を握ると考えています。本事業では、その実現可能性調査を通じて、水素燃料によるトラック運行の経済受容性が見込めるコストモデルの確立を目指します。
■ i Laboの目標
i Laboは、重量車両機器の設計・試作、エンジン水素化の設計・試作、水素化コンバージョンプロセスマニュアルと重要部品キットの提供、水素化コンバージョン技術に関する人材育成と技能認定の標準化という事業を通し、2050年までに重量車20,000台以上の水素コンバージョンを目指します。これにより、2050年までに累積24万トン以上の水素需要を生み出すと同時に、トラックの走行で排出されるCO2は累積104万トンが削減されると見込んでいます。
また、トラックに加えて、この技術を発電機、船舶、重機・建機といった多量のCO2を排出しており、なおかつ出力(馬力)を必要とする「パワーハングリーエンジンTM」を搭載する機器への応用を行うことで、国連が2030年での達成を掲げるSDGs(持続可能な開発目標)に則った社会の実現に貢献してまいります。
■岩崎哲夫会長(i Labo創立・元米アプライドマテリアルズ上席副社長)のコメント
80年代、世界の輝けるモデルと称された日本の半導体産業が、貿易摩擦や電子機器のコモディティ化によるアジアシフトの流れに乗れず惨めに後退するさまを見てきました。
自動車産業でも、従来の「安全性能」の競争にとどまらず、世界の自動車業界が取り組んでいる「CASE」と「カーボンニュートラル」の大波が押し寄せています。半導体の「轍」は踏むわけにはいかないと、国が総力を挙げ取り組んでいる BEV や FCVに、加えていただきたい「選択肢」として、既販の重量負荷用内燃機関(エンジン)の水素化コンバージョン(改造)による H2ICE(水素エンジン)があります。今回の国プロへの採択を契機にその開発と普及に全力で取り組み、最小投資コスト、最短時間、そして最安値でカーボンニュートラルの最先端を行く水素エンジンをお届けしようとベストを尽くしたいと思います。
【本リリースに関するお問合せ 】
i Labo株式会社
担当: 須賀(広報窓口)
電話: 03-5931-8197 (携帯電話番号:080-1093-2711)
住所: 東京都中央区銀座5-6-12 bizcube 7F
E-Mail: miyako.suga@ilabo-corp.com
URL: https://ilabo-corp.com
※株式会社日本パブリックリレーションズ研究所は本件に関するコンサルティング業務を行っております。
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