職域接種に向け「新型コロナワクチン急性副反応の事前セルフチェックを」

AI問診票の株式会社プレシジョン、アプリを無料一般公開

 

 

■新型コロナワクチン接種前セルフチェック アプリ公開
AI問診票を医療機関に提供している株式会社プレシジョン（以下「プレシジョン」、本社：東京都文京区、代表：佐藤 寿彦〈現役医師、AI研究者〉）は、新型コロナワクチンの職域接種に向けて、新型コロナワクチン接種前セルフチェックアプリ （ウェブアプリ）を一般の方向けに2021年6月23日から無料公開します。アプリでは、４つの質問で急性反応のリスクがあるかを評価することが可能になります。そして、急性反応のリスクを認める方は、予約時に接種する医療機関の医療従事者に相談することや、接種後の現場に待機して観察時間を長めにすることが可能になります。また、セルフチェックの後には、ワクチン接種直後の注意点等を動画（5分40秒）で確認することが出来ます。

■新型コロナワクチン接種前セルフチェック ウェブサイト
https://www.premedi.co.jp/covid19Vaccine-sideReactionChecker
 

 

■安心な職域接種の準備には急性副反応の対応が必要であるものの・・・
新型コロナウイルスワクチンは、新型コロナウイルスワクチン感染症の対策の切り札であり、現在、職域接種の準備が進んでいます。しかし、新型コロナウイルスワクチン接種者のうち、約1～3%の方に30分以内に急性アレルギー反応（じんましん、アナフィラキシー等）を認めることが報告されています。そして、その対応を行った経験のある医師は少なく、インフルエンザワクチン接種と比較して、その対応を安全に行う医療従事者を確保することは困難となっています。特に、医師や看護師など医療スタッフの数が少ない医療機関では副反応発生時にその対応に時間がとられ、ワクチン接種の業務が滞るという課題が挙げられます。

■添付文書情報や文献情報を基にアプリを開発
一方、新型コロナウイルスワクチンの予防接種が進み、どのような背景を持った接種者が副反応を起こしやすいかがわかりつつあり、事前に評価することも可能です。ある医療現場では、問診の返答を元に、接種後の待機場所を分けており、現場のスムーズな運用に役立っています。アルゴリズムは、現場でどのように運用しているのかを記載している文献情報や添付文書を元に作成しました。他、問診票の入力のデザインの作成に当たっては、株式会社プレシジョンが2020年4月より提供を開始し、これまで150以上の医療機関で導入されているAI診療支援の「今日の問診票 with CDS」のフレームワークを利用しました。

■4つの質問でセルフチェック
このシステムでは、接種歴やアレルギーの病歴など4つの質問に答えると、その答えにより5つのカテゴリーに分類され、そのカテゴリーでの急性アレルギー反応のリスクがあるかを確認することが可能になります。そして、急性反応のリスクを認める方は、予約時に接種する医療機関の医療従事者に相談することや、接種後の現場に待機して観察時間を長めにすることが可能になります。また、セルフチェックの後には、ワクチン接種直後の注意点等を動画（5分40秒）で確認することが出来ます。
 

 

■医療現場用には別バージョンを無償提供：動画講義・資料も共有
今回作成したアプリは、元々医療現場での待機時間や待機場所の分類に使われていた仕組みを参考に作成したものです。そのため、接種希望者が会場に来た後に回答し現場に合わせた形でのスクリーニング結果を表示するようなバージョンも用意しており、そのまま接種会場での待機場所の評価に用いることも可能です。職域接種を検討している企業や大学および自治体、医療機関の方からのご要望があれば医療現場用アプリを無償提供させていただきます。また、安全な職域接種に当たって役立つと思われる講義動画や資料などを無料で共有させていただきます。
私たちとしましては、我が国の医学知識を丁寧にご提供することで、安心で安全な職域接種が進むことを心より願っています。

なお、このアプリは、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構（NEDO）の「Connected Industries推進のための協調領域データ共有・AIシステム開発促進事業」の一環として作成をしています。

■会社概要
企業名：株式会社プレシジョン
代表者名：佐藤 寿彦（現役医師／AI研究者）
所在地：東京都文京区本郷4-2-5 MAビル7F
URL：http://premedi.co.jp/
MAIL：[e-mail]
設立：2016年11月