軽井沢の山を使った暮らしの実験場「TŌGE」がローンチ

プロジェクト第一弾に山本修路がアーティスト・イン・レジデンス

一般社団法人芸術文化離山

一般社団法人芸術文化離山(代表:上野有里紗)は今夏、長野県軽井沢の中心に位置する「離山」の森の中にて暮らしの実験場「TŌGE (トウゲ)」を始動する。「人・自然・人工物の新たな新陳代謝」をコンセプトに、そこに来訪する人たちが日々の暮らしを再考するきっかけを作り出すアート・プロジェクトを企画・実行してゆく。

公式ウェブサイト:https://toge.art 

第一弾プロジェクトとして、大自然と人間との関わりをテーマに、旅や酒造り、小屋制作、森に入る活動などと並行して、作品制作を行っているアーティスト山本修路が滞在制作を行う。成果物は、この夏、東京都内にて予定されている個展にて展示予定。

本年はその他にも、山の恵みを使ったプロダクトのローンチや、離山の木材を使った家具制作ワークショップなどを計画している。


TŌGEについて|

© Leon Faust

⼈と⾃然の境界がうすれ、「⽂明的⾃然」が地表を覆うようになって私たちは⾃然を失念していた。それが昨今の激甚災 害らによって私達は今いちど⾃然との関係を問いただされている。

そうしたなかで「TŌGE」は、東京から程ない移動距離にあり、⼈⼯林と原野林が混在する軽井沢の森のなかで、「⼈・ ⾃然・⼈⼯物」がおり混ざった暮らしを探求する実験場である。

また、暮らしを「⾷」「育」「住」に分解し、フードプロダクトの開発(⾷)や、⾃然教育プログラム(育)アーティス トインレジデンス(住)など、様々なプロジェクトを企画・実⾏する。 


地理・背景|

© Jukan Tateisi

「離⼭」は⻑野県軽井沢町に位置する⼭で、その形がなだらかであることから「テーブルマウンテン」とも呼ばれ、親し まれている。江⼾時代には「沓掛」の名称で宿場町として栄え、近代化以降は避暑地のイメージが強い軽井沢だが、近年 は観光客や移住者の増加などにより、町として新たなフェーズを迎えている。

「TŌGE」のベースとなる活動は、この「離⼭」における戦後に⼈⼯的に作られたカラマツ林を切り開き、⼟地の野草や 他の植⽣を再⽣していく計画より始まった。 間伐を⻑年にわたって続けると、光の⼊りかたが変わり、⾒たことのない花が出現したり、⾍や⿃が増えたり多様化した りと、⽣態系の変化を⽬の当たりにすることができる。 ⽇本は森林が豊かな⼟地柄と⾔われている。

しかし、植林などの影響で⼈⼯的な側⾯が強い⽇本の森林は、他の⾃然現象 と同様に、決してスタティックな存在ではなく、独⾃のサイクルで新陳代謝をしている。 この体験に着想を得て、「TŌGE」ではそのサイクルを学びながら、様々な⽂化・創作活動を通じて、⽇常⽣活への問い を投げかける仕掛けとしていく。


「TŌGE」由来|

© Jukan Tateisi

軽井沢の離⼭の⻄の麓は昔、「沓掛」という名の宿場町であった。軽井沢へのアクセスポイントとして有名な碓氷峠は、 江⼾時代に中⼭道における要所であった。 その昔、旅⼈などが道中の安全を祈願して、峠を登る前に草鞋や⾺沓の類を履き替え、古い沓(くつ)を⼭の神様に備え ることが⾏われていたことから、「沓掛」と呼ばれるようになった。

これをもとに、「⼈⽣の転機や社会課題、⽇常課題など、⽇々押しよせてくる『峠』を越える準備や、学びを得られる場 」にする想いを込めた。


プロジェクトメンバー|
 


上野有⾥紗(うえの・ありさ) 建築家

都市⽂化を批評的にとらえなおしつつ、建築的介⼊を創り出す活動をしている建築設計事務所ULTRA STUDIO 共同主宰 。Goldsmiths, University of London にて視覚⽂化論学⾸席卒業後、2010年から12年にかけてロンドンのオルタナティ ブスペースに展覧会企画に携わる。AA School、Royal College of Art にて建築修⼠号取得。ロンドン・東京の設計事務 所勤務を経て、現職。
 


立⽯従寛(たていし・じゅかん)美術家・⾳楽家・キュレーター

仮想世界に流れる⼈間像の観察をテーマにインスタレーション作品を展開する。また、キュレートリアル・スペース「The 5th Floor」の⽴ち上げ・運営やHB.Collectiveとしてのキュレーション業、⾳楽・⾳響制作業なども作品制作の⼀環と して捉え幅広く活動する。2017年に渡英、Royal College of Art美術修⼠号修了(論⽂⾸席)。「The 5th Floor」代表理事。 


プロジェクト第⼀弾について|

第⼀弾プロジェクトとして、⼤⾃然と⼈間との関わりをテーマに、旅や酒造り、⼩屋制作、森に⼊る活動などと並⾏して 、作品制作を⾏っているアーティスト⼭本修路が滞在制作を⾏う。

森に⼊ること、地形・植⽣・歴史・⼈々を知る旅、造酒、メープルシロップ作り、お茶作りなどは、⼤⾃然と⼈間との関 わりを⾓度や距離を変えて体験し⾒るための取り組みである。

⼭本は、幼少期に登った離⼭の記憶を頼りに、⼭中を散策し、植⽣調査と採取、油絵を基軸にした制作を⾏う。

成果物は、この夏、HARUKAITO by islandにて開催予定の個展にて「樹⽊学|A natural history around trees」展⽰予定 。 本レジデンス後も、不定期にこの場を訪れ、離⼭の植⽣経過を観察し続ける。


ステートメント|

我々⼈間はあらゆる⾃然と関わり合い、積み重ねられた歴史の上にいる。

⽬の前の物語や、過去へ置き去りになった物語などから、ひとつでも紐解けばどこまでも続く物語があり、読み⼿に委ね られた物語は永遠に尽きることはない。

⼈間にとって、⾃然を知るということは不変的な欲であり、歴史が物語っている。

それらの物語への優しい⼊り⼝となるような作品を作っている。

個展概要|

タイトル:樹⽊学 | A natural history around them

作家名: ⼭本修路 | Shuji Yamamoto

会場: HARUKAITO by island 会期: 2021年7⽉16⽇(⾦) - 2021年8⽉9⽇(⽉)

開廊時間:Thu-Sun 13:00-19:00

住所: 東京都渋⾕区神宮前6-12-9 BLOCK HOUSE 2F

Tel: 03-6874-3273 

作家について|
 


⼭本修路(やまもと・しゅうじ)
1979年東京都⽣まれ。2005年多摩美術⼤学卒業。⼤⾃然と⼈間との関わりをテーマに、旅や酒造り、⼩屋制作、森に⼊ る活動などと並⾏して、作品制作を⾏っている。

主な展覧会|

2005年 「松景」 レントゲンヴェルケ(東京)
2008年 「松景 其ノ貮」 レントゲンヴェルケ (東京)
2013年 「SURVIVE」 ⼗和⽥奥⼊瀬芸術祭 (⻘森)
2014年 「そらいろユートピア」⼗和⽥市現代美術館 (⻘森)
2018年 「博物学」 BLOCH HOUSE (東京)
2019年 「⽣きられた庭」京都市植物園 (京都)
2020年 「⼼の旅路」 The 5th Floor (東京) 

パブリックコレクション|

⼗和⽥市現代美術館
 

アオモリトドマツ 2021 
 

⼩屋 2018(静岡県富⼠市の茶畑)


TŌGEに関するお問合せ|

ウェブサイト:https://toge.art/

インスタグラム:https://www.instagram.com/toge.projects

メール:info@toge.art

担当者 :上野有里紗(うえの・ありさ)

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会社概要

一般社団法人芸術文化離山

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URL
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業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
長野県北佐久郡御代田町大字御代田4108番947-203号
電話番号
-
代表者名
上野有里紗
上場
未上場
資本金
-
設立
2021年02月