【ブログ収入の実態】10代から60代まで、500人のブログ運営者を対象に収入に関する調査を実施しました
「ブログでどれだけ稼げるのか?」:全国のブロガー500人に収益と経験を聞きました
■アンケート調査をした背景
ブログ運営にはSEOの知識を最低限知っておく必要があります。数年前まで、単にキーワードを詰め込んだだけのコンテンツでも検索順位で上位表示できていた時代もありました。しかし、ブログやウェブサイトの数が増加、 モバイル対応・ページ速度・セキュリティなどのテクニカルな側面のSEO対策、E-E-A-T(経験、専門性、権威性、信頼性)の向上、UI・UXの改善、被リンク獲得などの必要になり、これらの要因がすべてハイクオリティでないと検索結果で上位表示させるのが難しくなってきました。WEBBOX代表もブログ運営をきっかけにSEOを学んだ背景がありましたので、SEOが難しくなってきたこの時代に、ブログ運営で「どれくらい稼げているのか」というとこに疑問を持ち今回の調査に至りました。
■調査内容
調査方法 : Webアンケート
有効回答者数: 500人
対象 : ブログ運営経験者
調査日 :2023年8月31日
■インターネット調査をした年代
10代:2人
20代:44人
30代:309人
40代:123人
50代:18人
60代:4人
■インターネット調査をした性別
男性:390人
女性:110人
■質問1 ブログで月にどのくらい稼げてますか?
回答選択肢
1:収入なし
2:1000円未満
3:1000円〜5000円未満
4:5000円〜1万円未満
5:1万円〜5万円未満
6:5万円〜10万円未満
7:10万円〜20万円未満
8:20万円〜50万円未満
9:50万円〜100万円未満
10:100万円以上
「ブログで月にどのくらい稼げてますか?」というアンケートを実施したところ、最も多かった回答は「20万円~50万円未満」が173人となりました。次に、「10万円~20万円未満」で120人「1,000円未満」が58人と続きました。一方、「収入なし」と回答された方は51人という結果になりました。
結果から考察
近年、副業が増えている背景には、生活費の増加や給与の停滞、さらには自己実現や多様な働き方を求める人々の価値観の変化があります。ブログを運営して収入を得ている173人の中で最も多かった「20万円~50万円未満」の層は、副業需要の増加の動きの一環として解釈できます。
ただ、「収入なし」や「1,000円未満」と回答した109人を見ると、ブログのマネタイズは容易ではないことが伺えます。SEOの難易度の増加や広告収入の変動、競合の増加などが影響している可能性があることがわかりました。
収入を目的とせず、情報発信や趣味、日記としてブログを運営している人もいると考えられます。「収入なし」と回答した51人の中には、このようなブロガーも含まれているかもしれません。
「10万円~20万円未満」と回答した120人を見ると、一定の収入を得ているブロガーが存在することから、SEOやアフィリエイトマーケティングなど、デジタルマーケティングのスキルを持つ人々が増えてきているので、デジタルリテラシーの向上が伺えます。
グローバルな経済の変動やパンデミックの影響で、収入の安定性を求める人が増えている中で、ブログを運営して収入の一部を補完するという考え方も増えてきた傾向があります。
■質問2 月に10万円以上稼げているブロガーに質問です。ブログを始めてからの期間はどのくらいですか?
回答選択肢
1: 1年未満
2: 1〜3年未満
3: 3〜5年未満
4: 5〜10年未満
5: 10年以上
月10万円以上稼げているブロガー500名を対象に、ブログを始めてからの期間についてアンケートを実施しました。最も多かったのは「ブログを始めてから1〜3年未満」でした。次に「1〜3年未満」で155人となっています。ブログ運営期間が1年未満でも、92人が10万円以上の収益を上げています。一方で、5年以上ブログを運営している人は10万円以上を稼ぐ人が少ないという結果が出ています。
結果から考察
ブログ運営期間が短い1〜3年未満の層が多く、10万円以上を稼いでいることから、新しい技術や手法、トレンドに素早く対応しているブロガーが成功していることが考えられます。デジタルの世界は常に進化しており、新しいツールやSEO手法が出てくるため、これに迅速に適応することが重要となっています。YouTubeやオンラインサロンでSEOについて学べる機会が増えたというのも比較的稼げるようになったという理由の一つかもしれません。
1年未満で10万円以上の収益を上げている92人は、新規にブログを開始した人々や、すでに何らかの知識や経験を持っていた人々が、新しいニッチなジャンルやトピックに取り組んでいることを示唆しています。また、新しいブログは競合が少ない場合があり、成功するチャンスもあります。
5年以上ブログを運営している人が10万円以上を稼ぐのが難しいという結果は、長期間の運営に伴う技術的な陳腐化や、読者の興味の移り変わり、新しい競合の出現などの影響を受けている可能性が考えられます。
近年、SNSやYouTubeなどのプラットフォームでの個人の影響力が増しています。ブログだけでなく、複数のプラットフォームを活用してパーソナルブランディングを強化することが、成功の一因となっているかもしれません。
現代は情報過多の時代とも言われており、読者が求める情報や価値を提供することがより重要になってきています。新しいブロガーはこのニーズに応じたコンテンツ作成を行い、成功している可能性があります。
■質問3. ブログのジャンルはなんですか?
回答選択肢
1: 資格や講座、スクールなどの教育系
2: ガジェット系
3: ジム系
4: コスメや脱毛などの美容系
5: 転職や就職などのキャリア系
6: 英会話系
7: プログラミングやエンジニア系
8: 婚活やマッチングアプリなどの恋愛系
9: エンタメ系
10: SIMなどの通信系
11: クレカやローンなどの金融系
12: 仮想通貨やNFT
13: アダルト系
14: 動画配信や電子書籍系
ブロガーが運営しているブログの種類では、「資格や講座、スクールなどの教育系」が132人と最も多く、次に「プログラミングやエンジニア系」が68名となっています。
結果から考察
今の時代、知識やスキルを持っていることが直接的な価値を生み出す「知識経済」の時代と言われています。資格取得系のジャンルやプログラミング系のジャンルは、人々がキャリアの向上や転職、副業のために求める知識やスキルの一部となっています。そのため、教育系やエンジニア系のブログが人気を集めているのは、この社会的ニーズの反映とも言えるでしょう。デジタル技術の急速な発展とともに、プログラミングやエンジニアリングのスキルが求められる機会が増えています。これに伴い、プログラミングを学ぶ人々の増加や、それに関連したブログの需要が高まっていると考えられます。今日の急速に変化する労働市場では、一度学んだだけではなく、継続的に新しい知識やスキルを身につけることが求められています。資格や講座、スクールをテーマにしたブログが多いのは、このような背景からも理解できます。
資格取得やプログラミングの学習に関連する教材やオンラインコースなどのアフィリエイト案件は、高額なものも多く、そのため収益性が高いとされています。これがブロガーたちにとって魅力的で、選択するテーマとして人気がある要因となっていると考えられます。
さらに、これからの時代、一生涯学び続ける「ライフロングラーニング」の精神が重要視されています。この動きと連動して、資格やスキルアップを目指す人々のニーズが高まっているとも言えるでしょう。
>> ブロガーが契約しているレンタルサーバーの人気も見る(https://freelance.web-box.co.jp/media/blog-income-average/)
■今回のアンケート調査した会社の概要
会社名:WEBBOX合同会社
会社URL:https://web-box.co.jp/
事業内容:Webコンサルティング、メディア運営、広告事業、コンテンツ制作事業、コンテンツ監修事業、システムエンジニアリングサービス業
代表(CEO):江波戸 純希(えばと よしき)
代表Twitter:https://twitter.com/y___ebato
問い合わせ先:support@web-box.co.jp
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