【記念すべき10号を発刊】ガス会社の営業マンが町工場をコツコツ取材し6年。「町工場情報誌 Hello! FACTORY」最新号が発刊

2019年創刊、社内の抵抗やコロナ禍まで乗り越えた「東海町工場通信」が紙×Webでますます加速

工業用LPガスの供給や工業炉の製造・メンテナンスを通じて、東海地域のものづくり現場を支えてきたニイミ産業株式会社（本社：愛知県春日井市、代表取締役社長：新美 良夫）は、東海エリアの町工場の魅力を伝える自社発刊メディア『Hello! FACTORY（ハローファクトリー）』の第10号をこのたび発行しました。

2019年の創刊以来、ほぼ年2回のペースでじっくりと、だけど着実に制作を続けてきた本紙は、社内から不安の声や、コロナ禍による取材困難な時期も乗り越えながら、「次号を楽しみに待っている」という声に支えられ、ここまで歩みを重ねてきました。

『Hello! FACTORY』とは

『Hello! FACTORY』は、ニイミ産業の工業用LPガス部門の営業担当者が「編集委員」となり、東海地域の町工場を自ら取材し、工場の技術だけでなく、そこに働く人のストーリーやドラマを伝えるタブロイド判の情報誌です。

https://www.niimi-s.co.jp/ie/news_category/hello-factory/

LPガスの供給や工業炉のメンテナンスなどをきっかけに、日々工場の現場に入り込んでいる営業マンだからこそ見える視点で、

• 驚くようなオンリーワン技術

• 工場を支える職人の人生や家族の物語

• 町工場同士が支え合う人と人のネットワークの存在

といった“現場のリアル”を、写真と文章で丁寧に掘り下げています。

2022年には、一般社団法人日本BtoB広告協会主催「第43回 2022日本BtoB広告賞」PR誌の部において銀賞を受賞し、そのユニークさと社会性が高く評価されました。

https://www.niimi-s.co.jp/ie/news/btob_ad_award/

2019年の創刊から、コロナ禍を越えた10号までの歩み

『Hello! FACTORY』は2019年に創刊し、以降、年2号程度のペースで一つひとつの取材と編集に時間をかけながら発行してきました。

途中、コロナ禍の影響で工場への訪問や対面取材が難しくなり、予定通りの発刊ができない時期もありました。それでも、

• 「次の号はまだですか？」

• 「取引先に配りたいので多めに送ってほしい」

といった声を、掲載企業やお客様からいただき、編集委員一同は「この紙面を待ってくださる方がいる」と信じて粘り強く取材・制作を続けてきました。

紙面を配布し続ける中で、読者は取引先の工場関係者だけに留まらず、最初は通常業務外の面倒な仕事に抵抗感を示したニイミ産業の社員やそのご家族にも広がり、「うちの会社がこんな工場と一緒に仕事をしているなんて誇らしい」といった声も届くようになりました。また営業的な側面でも、掲載工場とニイミ産業、そして編集委員である営業社員とのあいだに、従来の「顧客」と「ガス供給業者」を越えた関係性が育まれつつあります。

実際の取材の様子

紙だけじゃなく、Webにも展開。広がる“町工場の物語”

一昨年からは、紙の『Hello! FACTORY』でお届けしきれない工場を中心に、Web版『Hello! FACTORY WEB』の展開も開始しました。

https://www.niimi-s.co.jp/ie/hello-factory/

紙面では限られたページに凝縮している工場のストーリーを、Webではより多くの写真やエピソードを交えて発信することで、

• 遠方の方や若い世代にも届けられる

• 採用候補者など、工場の新しいステークホルダーにも読まれる

• バックナンバーをオンラインで読み返せる

• コラムなど自社の想いも届られる

といった新たな価値が生まれています。

2024年末には、「ガス会社がなぜ情報誌を刊行するのか」「なぜ続けているのか」といった誕生の背景や思いを、編集長の北野常務がまとめたコラム「ガス会社がなぜ情報誌を刊行？！ Hello! FACTORYの誕生秘話に迫ります。」を公開しました。

https://www.niimi-s.co.jp/ie/hello-factory/column001/

本コラムでは、町工場のファンであり続けてきた編集長自身の原体験や、営業マンを編集委員に巻き込みながらつくり上げてきたプロジェクトの歩みが語られています。

左：Hello! FACTORY 編集長を務める北野常務

読み手・作り手・工場の三者に広がるポジティブな変化

10号までの取材と制作を通じて、『Hello! FACTORY』は読者だけでなく、工場側や編集委員にも変化を生み出し始めています。

1）掲載工場の変化

• 掲載をきっかけに、本紙読者同士で新たな取引が生まれた

• 社内で配布したことで、部署を超えて自社への理解や誇りが深まった

• 求職者向けの会社紹介として使っている

といった声を、これまで多数いただいています。

2）ニイミ産業 社員・家族の変化

• 「お客様のすごさ」を改めて実感し、営業の会話の質が変わった

• 家族に紙面を見せることで、「こんな面白い仕事をしているんだね」と応援されるきっかけになった

• 毎号出来上がるのを楽しみにしている

など、社内外のコミュニケーションが変化しつつあります。

3）編集委員・クリエイティブチームの関係性の変化
毎号の編集会議では、営業担当者・編集スタッフ・外部クリエイティブチームが、テーマ設定や構成について熱い議論を交わしています。そのプロセスを通じて、

• 社内での意見交換が深いレベルでき、活発になる

• クリエイティブチームとの信頼関係が深まり、新しい表現に挑戦できる

といった副次的な効果も生まれています。数日間にわたる取材のたびの打ち上げは恒例行事化し、組織を超えたあたらしいチームの形が出来上がっています。

LPガス会社だから描ける、町工場のリアル

ニイミ産業は、創業明治21年、LPガス・石油・ガス機器の卸売やガス窯・金属溶解炉などの製造、工業炉の設計・販売・メンテナンスなどを通じて、130年以上にわたり地域の産業を支えてきました。

工場の燃料供給から燃焼設備のトラブル対応、省エネ提案、作業環境改善に至るまで、日々現場でお客様と向き合っているからこそ、

• 「世界的ブランドが信頼を得ている理由が、こんな小さな工場にあった」

• 「山間の工場から、皇室やドバイの富豪から選ばれる価値がうまれている」

といった“知る人ぞ知る”を超えた”本紙しか知りえない”ものづくりの現場を目の当たりにしてきました。

『Hello! FACTORY』は、そうしたエピソードを、工場を顧客に持つLPガス会社の営業マンという、当事者である町工場と近い目線で丁寧に取材し、工場同士のつながりや、工場に無関心だった人々に新しい気づきの機会をつくる取り組みです。単に役に立つサービスを提供するだけでなく、「工場に伴走する心強いパートナー」として、町工場の魅力と挑戦を世の中に伝え続けることを目指しています。

最新号『Hello! FACTORY 第10号』のポイント

第10号のカバーテーマは、「町工場進化論。」

本編「FACTORY STORY」リード文：

「いつの時代も、ビジネスの世界に変化はつきもの。今回の号では、そんな環境変化の中で、自らかたちを変えながら前へ進もうとする2つの町工場に焦点を当てました。
焼き物の土のように柔軟にかたちを変え続ける窯業の窯元と、職人の確かな技術と若き経営者のアイデアの掛け算で“発信する町工場”へと進化したダイカストメーカー。
『生き残るのは最も強い種でも、最も賢い種でもなく、環境の変化に最もよく対応できる種である』――ダーウィンの進化論の一節を思い出さずにはいられない特集となりました。」

• 一件目は、三重県四日市の窯元を取材。
  国際的に深刻な問題となっている中国発のレアアース問題の影響は、窯業にも大きく影を落としています。しかし、そんな難題を驚きの技術で回避し、起死回生に成功した窯元があります。焼き物の土のように柔軟にかたちを変えながら、変化の時代を生き抜こうとする姿を紹介しています。

• 二件目は、岐阜県中津川市にあるダイキャスト工場。
  「血のつながりはなくとも、信頼でつながれる。」というタイトルのとおり、
  たたき上げの職人の技術と、新時代の若き経営者のアイデアの掛け算で、“発信する町工場”へと進化するダイカスト工場の取り組みを取り上げています。

恒例のおまけコーナー「工場見聞録」では、若手から熟練のニイミ産業営業マンが気になる工場への突撃取材を実施。それぞれのスタイルで工場にかわって魅力をPR。取材力もあがり、魅力いっぱいのおまけコーナーとして工場同士のビジネスにもつながっています。

本件に関するお問い合わせ先

ニイミ産業株式会社　 産業用エネルギー部門（Hello! FACTORY 編集委員）
〒486-0932 愛知県春日井市松河戸町段下1360
TEL：[phone]
メール：[e-mail]


<運営会社>
社名:ニイミ産業株式会社
代表者:新美 良夫
所在地:愛知県春日井市松河戸町1360番地
設立:昭和24年9月(創業明治21年)
URL:https://www.niimi-s.co.jp

事業内容:LPガス・石油・ガス機器・OA機器の卸売、ガス窯(陶磁器、瓦などの製造)金属溶解炉の製造、廃油リサイ クル、検査事業、LPガス容器、ファインセラミックスなどの製造