EOSジャパン社と粉末樹脂3Dプリンターの後処理工程におけるアライアンスを締結
株式会社YOKOITO(本社:京都府京都市下京区、代表取締役:中島 佑太郎、以下YOKOITO)のAM関連事業部門であるYokoito Additive Manufacturing(以下、YAM)と、粉末積層造形のグローバルリーティングカンパニーであるEOS Electro Optical Systems Japan株式会社(以下、EOSジャパン)は、日本国内でのPolymer Additive Manufacturing(以下、樹脂AM)の普及を促進するため、「粉末樹脂3Dプリンター造形品の仕上げ工程の自動化および表面処理技術」について協力して普及を図ることで合意いたしました。このアライアンスにより両社は、粉末樹脂3Dプリントの仕上げ工程における生産性・安定性の向上およびクオリティーの向上を目指し、国内における樹脂AMの普及を促進していきます。
- 完成された後処理システムが国内初上陸。樹脂AMエコシステムがついに完成
▲左よりEOSジャパン Countory Manager 橋爪康晃氏、YOKOITO代表取締役CEO 中島佑太郎氏、DyeMansion社 Region Director APAC Jingyi Yuan-Steiner氏(Formnext 2022にて)
先日Formnextにて発表したDyeMansion社とのパートナーシップにより、粉末樹脂3Dプリンターの造形品に対する一貫した後処理(パウダークリーニング、表面処理、染色)システムが国内に初上陸することとなります。これにより国内のEOS社粉末樹脂3Dプリンターユーザーは、これまで課題であった造形品の表面仕上げについての強力なソリューションを初めて獲得することが可能となります。このことは3Dプリンティング技術により、シームレスかつ射出成形品に近いクオリティーでの適時適量な生産を可能とする、樹脂AMエコシステムの完成を意味します。
プレスリリース:DyeMansion社とパートナーシップを締結、樹脂3Dプリント後処理システムの国内販売を開始
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000086669.html
EOS社とDyeMansion社はグローバルにおいてすでにパートナーシップを結んでおり、EOS社粉末樹脂3Dプリンターの造形品に対するDyeMansion社のテクノロジーによる後処理は評価済みであると同時に、すでに数多くの事例が存在します。そのため国内のEOS社粉末樹脂3DプリンターユーザーはDyeMansion社のテクノロジーを導入することで、すぐさま造形品への効果的かつ生産性の高い後処理加工を行うことが可能となります。
- DyeMansion社テクノロジー紹介
現在DyeMansion社の提供するクリーニング・表面処理・染色までの一連のポストプロセス技術からなる、”DyeMansion Print-to-Productワークフロー”では、パウダーベッドフュージョン(粉末床溶融結合法:粉末材料を焼結して積層する3Dプリンターの造形方式)3Dプリンターで造形した部品の表面の粗さを最大限に抑え、射出成形品と同等の表面品質を実現します。
また同時に、気密性や耐摩耗性の向上など、物性そのものの機能向上までもを可能にします。
現在YAMにて取扱中のDyeMansion社ポストプロセスシステム:
・Poweshot C(クリーニングシステム)
PBF3Dプリント品の自動ブラスト処理をわずか10分で可能にします。
中規模から大規模に3Dプリント品を造形する環境において、造形品の粉落とし作業に必要な時間と生産の人員を大幅に削減でき、生産性と品質安定性が劇的に向上します。
・Powershot S(表面処理システム)
独自のポリショットサーフェイシング(PSS)技術により、PA12やPA11などの硬質プラスチックの表面の凹凸を均等化し、より均一な表面品質を実現することにより、様々な形状の表面処理を可能にします。バレル研磨のような時間のかかる研磨方法とは異なり、自動かつワンサイクル10分という短時間での表面処理を可能にし、3Dプリント品の品質向上を効率的に実現します。
・Powerfuse S(表面処理システム(蒸気研磨システム))
エコフレンドリーな溶剤を用いることにより安全に造形品の表面処理を行い、射出成形品と同等の表面品質を実現。同時に造形物の気密性や耐摩耗性など多くの性能を向上させます。溶剤は自動的に回収されるため、化学廃棄物がなく持続可能性の高い、環境に優しいシステムとなっています。
・DM60(染色システム)
標準的なカラーデータベースから、オーダーメイドカラーまで使用が可能な染色システム。パントーンなどのカラーチャートに基づいた170を超える色に加えて、企業のコンセプトカラーやトレンドカラー、個々の肌の色まで様々な色調を作成することが可能です。
他、新製品も随時取扱開始予定。
- 今後の活動
※本発表は販売契約または代理店契約などを示すものではありません
- EOS Electro Optical Systems Japan株式会社 Countory Manager 橋爪康晃氏のコメント
- 株式会社YOKOITO 代表取締役CEO 中島佑太郎氏のコメント
- 会社概要
EOS Electro Optical Systems Japan株式会社は、インダストリアル3Dプリンティング分野において世界をリードする技術サプライヤーであるEOS社の日本法人です。EOS社は1989年に設立された独立系企業で、AMの包括的なソリューションの提供をする、この分野での先駆者であり革新者です。 EOS社のシステム、材料、およびプロセスパラメータ等の製品ポートフォリオは、製品の品質やその品質を維持し続けるという点で競争優位性をお客様にご提供します。 EOS社のポートフォリオは、世界中で提供されるサービスや包括的なコンサルティングサービスにより、理想的に補完されています。
EOS Electro Optical Systems Japan株式会社 公式Webサイト:https://eos-japan.info/
<DyeMansion社>
DyeMansion社は、3Dプリントされたばかりの未加工の部品を高付加価値製品に変換する、樹脂3Dプリント後処理技術の世界的なリーディングカンパニーです。
ドイツはミュンヘンを拠点とする同社は、2015年にパウダーベッドフュージョン(PBF)向けの工業用染色ソリューションから始まり、より幅広い樹脂3Dプリント技術向けの高度なクリーニング及び表面処理ソリューションで事業を拡大してきました。
彼らが提供する、3Dプリンティング部品の後処理技術はAM技術を我々の日常に溶け込ませるに必要な技術であり、現在すでにBMW、SAMSUNG、DAIMLERやUNDER ARMORのようなグローバル企業を含む世界600社以上の顧客が、同システムを使用しています。
DyeMansion公式Webサイト:www.dyemansion.com
<株式会社YOKOITO>
DF(Digital Fabrication)技術を通じて、「全てのアイディアをカタチにできる社会を目指す」をミッションに2014年に創業。歯科向け及び一般向け3Dプリンターの販売事業からはじまり、研究開発分野である「新工芸舎」の立ち上げ、そして2021年10月にはAM技術の研究と普及を目指すブランド「Yokoito Additive Manufacturing」を立ち上げる。
また同年、AM技術の研究・普及、3Dプリントサービス施設として「Yokoito Additive Manufacturing Center」を京都市内にオープン。
AM技術を背景にした生産プロセスの改革により、日本のモノづくりを発展させる事業を展開中。現在、自動車・家電・コンシューマー製品等の大手メーカー・サプライヤーや全国の主要大学・研究機関をはじめとする1200以上の顧客へAM技術に関するソリューションおよびサービスを提供している。
2022年11月よりDfAMからポストプロセスを含めたAMエコシステムの提供を開始。
【YAMが提供するサービス】
・3DプリンターなどのAM関連装置導入・導入後の支援
・DfAMコンサルティング
・3Dスキャニングおよび3Dデータ作成・編集
・AM量産支援/3Dプリントサービス
・AMに関連する各種講習・教育の実施
などAMに関わるトータル支援
代表者:代表取締役 中島 佑太郎
所在地:〒600-8357 京都府京都市下京区柿本町588-22
設立:2014年3月
事業内容:Additive Manufacturingにおける、ソリューション開発事業/ツールソリューション事業/研究開発事業
資本金:800万円
URL:https://www.yokoitoinc.com/
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